誰もが驚く!「大草原の小さな家」の裏側と知られざるうんちく・トリビア

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誰もが驚く!「大草原の小さな家」の裏側と知られざるうんちく・トリビア

「大草原の小さな家」の概要

1970年代から80年代にかけて世界中で愛され、日本でも不朽の名作として知られるドラマ「大草原の小さな家」。

理想的な家族の絆と開拓時代の冒険を描いたこの物語ですが、実はその製作の裏側には、ファンも驚くような「うんちく」や意外な真実が数多く隠されています。

父さん(チャールズ)の身長の秘密から、宿敵ネリーの意外な素顔、そして衝撃的な最終回の理由まで。

今回は、名作ドラマをより深く味わうための、とっておきの裏話や豆知識を詳しく解説します。

「大草原の小さな家」の詳細うんちく

【父さん(チャールズ)の知られざる秘密】

理想的な父親像を演じたマイケル・ランドンですが、実は身長に対して強いコンプレックスを持っていました。

彼は共演者よりも背が高く堂々と見えるよう、ブーツの中に約10センチ(4インチ)もの「上げ底(インソール)」を入れて撮影に挑んでいました。

さらに、彼は若くして白髪が多かったため、あのふさふさとした茶色の髪を維持するために、定期的に髪を染めていたというエピソードもあります。

また、彼は制作総指揮も務める絶対的なリーダーでしたが、撮影現場ではノーパン(下着を履かない)で過ごすことを好むなど、かなり風変わりな一面も持ち合わせていました。

【いじわるネリーの意外な素顔とカツラ】

主人公ローラの宿敵として登場し、視聴者から嫌われるほどの演技を見せたお嬢様ネリー・オルソン。

演じたアリソン・アーングリムの地毛は実はサラサラのストレートヘアであり、あの特徴的な縦ロールの巻き髪は、非常に重くて硬いカツラでした。

このカツラは頭皮にピンで固定する必要があり、彼女は撮影中、常に頭から血が滲むほどの痛みに耐えていたといいます。

そして驚くべきことに、劇中では犬猿の仲だったローラ役のメリッサ・ギルバートとアリソンは、プライベートでは大の親友でした。

撮影の合間には二人でふざけ合ったり、お互いの家を行き来したりするほど仲が良かったのです。

【食事シーンの裏側:シチューの中身は?】

ドラマの中で頻繁に登場する、家族団らんの温かい食事シーン。

実は、キャロライン母さんが作る美味しそうなシチューの正体は、市販の缶詰「ディンティ・ムーア(Dinty Moore)」のビーフシチューでした。

キャストたちは来る日も来る日も同じ缶詰のシチューを食べさせられ、撮影が終わる頃には全員がこのシチューを見るのも嫌になっていたそうです。

また、フライドチキンを食べるシーンでは、撮影所の近くにあったケンタッキーフライドチキン(KFC)の商品が使われており、当時のキャストにとってのささやかな楽しみでもありました。

【オープニングの転倒シーンはハプニング】

番組のオープニングで、幼いキャリーが草原を駆け下りてくる際に見事に転んでしまうシーンは、実は演出ではなく本当のハプニングでした。

キャリー役は双子のリンゼイとシドニーが交代で演じていましたが、撮影時に靴を反対に履かされていた(あるいは靴が大きすぎた)ため、バランスを崩して転倒してしまったのです。

監督だったマイケル・ランドンは、このハプニングを「子供らしくてとても可愛い」と判断し、そのまま採用することに決めました。

【衝撃的な最終回:セット爆破の真相】

シリーズの完結編(TV映画「最後の別れ」)では、住人たちが自分たちの町ウォルナット・グローブをダイナマイトで次々と爆破するという衝撃的な結末を迎えます。

これは物語上の演出であると同時に、現実的な理由もありました。

番組終了後、セットがそのまま残され、他の低俗な映画やドラマで「使い回し」されることをマイケル・ランドンが極端に嫌ったためです。

「自分たちが作り上げた聖域を汚されたくない」という彼の強い意志により、セットを物理的に破壊することで、番組は本当の意味で幕を閉じたのでした。

【有名俳優の出演】

実は、若き日のショーン・ペンが、このドラマでエキストラとしてデビューしています。

彼の父レオ・ペンがエピソード監督を務めていた縁で出演しました。

また、ジェイソン・ベイトマンもジェームズ役としてレギュラー出演しており、このドラマは多くのスターの登竜門でもありました。

「大草原の小さな家」の参考動画

まとめ

「大草原の小さな家」の裏側には、制作陣のこだわりや、子役たちの苦労、そして家族のようなキャスト同士の絆が隠されていました。

完璧に見える「父さん」が実は上げ底ブーツを履いていたことや、いじわるなネリーが実は親友だったという事実は、このドラマを人間味あふれるものとして再認識させてくれます。

特に、セットを爆破して終わらせたというエピソードからは、作品に対するマイケル・ランドンの並々ならぬ愛情とプライドが感じられます。

これらのうんちくを知った上で改めて作品を見返すと、あの温かい物語の中に、また違った深みや面白さを発見できるはずです。

関連トピック

マイケル・ランドン:父さん役であり、企画・監督・脚本も務めたハリウッドの天才。彼の生涯と他の代表作について。

ローラ・インガルス・ワイルダー:ドラマの原作者。彼女が書き残した実際の自叙伝と、ドラマ版との違いについて。

西部劇ドラマの歴史:「ボナンザ」や「ガンスモーク」など、70年代前後に人気を博した他の西部劇ドラマの紹介。

関連資料

大草原の小さな家 DVDコンプリートBOX:全シーズンとスペシャル版を収録した完全版。

大草原の小さな家 (角川文庫):ドラマの元となった原作小説シリーズ。ドラマとは異なる詳細な生活描写が魅力。

パイオニア・ガール:ローラ・インガルス・ワイルダーが執筆した、大人向けのより真実に近い自叙伝。

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