YouTubeで観る「SMALLVILLE シーズン4」- アリシアの悲劇(E11 & E12)

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YouTubeで観る「SMALLVILLE シーズン4」- アリシアの悲劇(E11 & E12)

概要: シーズン4、クラークの秘密が揺らぐ時

『SMALLVILLE (ヤング・スーパーマン)』シーズン4は、クラーク・ケントが高校最終学年を迎え、フットボール選手として活躍する一方で、レックス・ルーサーとの友情の亀裂、そしてラナ・ラングとの複雑な関係を描くシーズンです。

このシーズンは、新たなレギュラーキャラクターとしてロイス・レーンが登場し、物語に新しい風を吹き込みます。

今回取り上げるエピソード11「Unsafe (邦題: 危険なガールフレンド)」とエピソード12「Pariah (邦題: 孤独なクラーク)」は、シーズン4における最も衝撃的で悲劇的なエピソード群の一つです。

クラークの秘密を知る少女アリシア・ベイカーが再登場し、二人は急接近しますが、その関係が引き起こす悲劇的な結末と、それがクラークの仲間たちに与える重大な影響(特にクロエ・サリバンの運命を決定づける出来事)が描かれます。

クラークとアリシア

別れることを決心して去ってゆくアリシアに駆け寄り、抱きしめるクラーク。



アリシアの遺体を抱き寄せて、怒りと哀しみに叫ぶクラーク

詳細: 2つのエピソードで描かれる愛と悲劇

エピソード11「Unsafe (危険なガールフレンド)」

このエピソードでは、シーズン3でクラークに異常な執着を見せ、ベル・リーブ(精神医療施設)に収容されていた瞬間移動能力者のアリシア・ベイカー(演: サラ・カーター)が、「完治した」として釈放され、スモールビルに戻ってきます。

アリシアはクラークの秘密(彼の能力と正体)を知る唯一の人物であり、「ありのままの自分」を受け入れてくれる彼女に対し、クラークも心を開きかけます。

しかし、クラークが自分との関係を公にすることをためらったため、アリシアは彼を「解放」しようと赤色クリプトナイト(クラークの抑制心を失わせる)を使います。

抑制が効かなくなったクラークは、アリシアと共にラスベガスへ行き、衝動的に結婚してしまいます。

ケント夫妻は事態を収拾しようとしますが、アリシアは能力を使ってクラークを監禁しようとし、事態は悪化。

最終的に、アリシアはクラークを救うために彼の前で銃弾を受け、再びベル・リーブへと送られることになります。

エピソード12「Pariah (孤独なクラーク)」

「Unsafe」の直後、クラークは両親の反対を押し切ってアリシアとの結婚を継続しようと決意します。

アリシアも今度こそクラークの信頼を得ようと、彼の秘密を守り、普通の生活を送ろうと努力します。

しかし、ラナ・ラングと彼女の恋人ジェイソン・ティーグが何者かに襲撃される事件が発生。

現場にはアリシアがおり、彼女の瞬間移動能力と過去の行いから、町の誰もが彼女を犯人だと疑います(エピソードタイトルの「Pariah」は「追放者」「のけ者」を意味します)。

クラークは必死にアリシアの無実を信じようとしますが、状況証拠は彼女に不利なものばかり。

追い詰められたアリシアは、「クラークの秘密が公になれば、自分のような能力者も受け入れられるはず」と考え、クラークの親友であるクロエ・サリバンに対し、クラークが能力を使う瞬間を意図的に目撃させます。

これにより、クロエはついにクラークの秘密を確信します。

物語の終盤、クラークはアリシアの無実を証明する証拠を見つけますが、時すでに遅く、アリシアは真犯人(アリシアがクラークの秘密を暴露することを恐れた別の生徒)によって殺害されてしまいます。

クラークは、自分をありのまま愛してくれた唯一の人物を、疑い、守りきれなかったことに深く打ちのめされます。

キャストと登場人物

主要キャスト (シーズン4)

  • クラーク・ケント: トム・ウェリング (Tom Welling)
  • ラナ・ラング: クリスティン・クルック (Kristin Kreuk)
  • レックス・ルーサー: マイケル・ローゼンバウム (Michael Rosenbaum)
  • クロエ・サリバン: アリソン・マック (Allison Mack)
  • ロイス・レーン: エリカ・デュランス (Erica Durance)
  • ジェイソン・ティーグ: ジェンセン・アクレス (Jensen Ackles)
  • マーサ・ケント: アネット・オトゥール (Annette O’Toole)
  • ジョナサン・ケント: ジョン・シュナイダー (John Schneider)

ゲストキャスト (E11 & E12)

  • アリシア・ベイカー: サラ・カーター (Sarah Carter)

キャストの代表作品名

トム・ウェリング (クラーク・ケント役)

  • 『Lucifer/ルシファー』 (マーカス・ピアース / カイン役)
  • 『ザ・フォッグ』 (ニック・キャッスル役)
  • 『プロフェッショナルズ』 (ヴィンセント・コラーロ役)

ジェンセン・アクレス (ジェイソン・ティーグ役)

  • 『スーパーナチュラル』 (ディーン・ウィンチェスター役)
  • 『ザ・ボーイズ』 (ソルジャー・ボーイ役)

サラ・カーター (アリシア・ベイカー役)

  • 『フォーリング スカイズ』 (マーガレット・”マギー”・メイ役)
  • 『ファイナル・デッドコースター』 (シェイナ・マックランク役)
  • 『DOA/デッド・オア・アライブ』 (ヘレナ・ダグラス役)

まとめ: 物語の重大な転換点

この2つのエピソードは、『SMALLVILLE』の物語において極めて重要なターニングポイントです。

アリシア・ベイカーの悲劇的な死は、クラークに「自分の秘密を知る者がいかに危険にさらされるか」そして「秘密を守るためには大きな代償が伴う」という重い現実を突きつけます。

彼は、自分を唯一ありのまま受け入れてくれた恋人を失い、同時に彼女を信じきれなかった自分自身への罪悪感を抱えることになります。

さらに決定的なのは、アリシアの行動によって、クロエ・サリバンがクラークの秘密を知ったことです。

この瞬間から、クロエは単なる友人ではなく、クラークの秘密を共有し、彼を守るための「サイドキック(相棒)」としての役割を担い始め、後のシーズンにおける彼女の重要性を不動のものにしました。

「Unsafe」と「Pariah」は、クラークの青春時代の終わりと、ヒーローとしての孤独と責任の始まりを象徴するエピソードと言えます。

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