【LUCIFER/ルシファー】メイズ(マジキーン)の最強伝説!地獄の拷問官が人間界で「魂」と「愛」を見つけるまで
「LUCIFER/ルシファー」におけるメイズ(マジキーン)の概要
Netflixで配信され、世界中で熱狂的なファンを生んだファンタジー刑事ドラマ『LUCIFER/ルシファー』。
主人公ルシファーの右腕として地獄からやってきた、妖艶で危険な魔物(デーモン)が、メイズことマジキーン(演:レスリー・アン・ブラント)です。
彼女は地獄の拷問官であり、ルシファーを警護する最強のボディガードです。当初は人間を「脆弱な生き物」と見下し、早く地獄へ帰りたがっていましたが、ロサンゼルスでの生活を通じて、友情、失恋、そして「魂」の探求という人間以上に人間臭い成長を遂げていきます。
ナイフを巧みに操る超絶アクションと、不器用すぎるツンデレな性格で愛された、シリーズ屈指の人気キャラクターを解説します。
詳細:最強の魔物が抱える孤独と成長
メイズの魅力は、サディスティックで凶暴な外見とは裏腹に、実は誰よりも寂しがり屋で、家族の絆を求めている点にあります。
1. 地獄の拷問官から賞金稼ぎへ
メイズは、最初の人類の妻リリスから生まれた「リリム」と呼ばれる魔物の一人です。
物語初期は、ルシファーが経営するナイトクラブ「LUX」のバーテンダーとして働いていましたが、刺激を求める彼女にとって人間界は退屈そのものでした。
しかし、自分の戦闘スキルを生かせる「賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)」という天職を見つけてからは、警察とは異なるアプローチで悪党を狩り、自立した女性としての道を歩み始めます。二本のダガーナイフを駆使した彼女のアクションシーンは、シリーズの華です。
2. 少女トリクシーとセラピスト・リンダとの友情
人間嫌いだったメイズを変えたのは、二人の人間の女性でした。
一人はクロエの幼い娘、トリクシーです。メイズの「本性(魔物の顔)」を見ても怖がらず、純粋な好意を寄せてくるトリクシーに対し、メイズは初めて「守りたい」という感情を抱きます。二人の微笑ましいやり取りは、殺伐としたドラマの中の癒やしでした。
もう一人は、セラピストのリンダ・マーティンです。当初はルシファーの情報源として近づきましたが、やがて何でも話せる親友となります。アメナディエルを巡る恋のトラブルで一時決裂することもありましたが、最終的には互いの人生に欠かせない「ソウルメイト」のような関係を築きました。
3. 「魂がない」ことへのコンプレックスと葛藤
魔物であるメイズには、人間や天使と違って「魂」がありません。死ねばそれで終わり、天国にも地獄にも行けず消滅する運命です。
物語中盤、彼女はこの事実に深く悩みます。「魂がないから愛することもできないし、愛される資格もない」という強烈な劣等感(コンプレックス)を抱き、魂を手に入れるために神やルシファーに反発し、時には裏切るような行動に出ることもありました。この「自分は何者なのか」という苦悩が、彼女をより深く魅力的なキャラクターにしました。
4. イヴとの運命の恋とハッピーエンド
メイズの長い旅路の終着点となったのが、天国から降りてきた「最初の女性」イヴとの出会いです。
奔放なイヴに惹かれたメイズは、彼女のために変わりたいと願い、不器用ながらも愛を伝えようと奮闘します。
一度はすれ違いますが、最終的に彼女は「魂は誰かに与えられるものではなく、愛や絆を通して自ら育むもの」だと悟ります。ファイナルシーズンで見せた彼女のウェディングドレス姿と、心からの笑顔は、多くのファンの涙を誘いました。
「メイズ(マジキーン)」参考動画
まとめ
メイズ(マジキーン)は、単なる「ルシファーの相棒」の枠を超え、自らの力で幸せを掴み取った自立した女性(魔物)です。
演じたレスリー・アン・ブラントの、ワイルドな美しさと繊細な演技力が、この複雑なキャラクターに命を吹き込みました。
怒ると手がつけられないけれど、一度味方につければこれほど頼もしい存在はいません。彼女が最後に手に入れた「魂」の輝きを、ぜひ全シーズンを通して見届けてください。
関連トピック
ルシファー・モーニングスター(地獄の王であり、メイズが長年仕えた主。喧嘩も多いが絆は深い)
リンダ・マーティン(メイズの最初の人間の親友。彼女の良き理解者であり、時に厳しく諭すセラピスト)
トリクシー(ベアトリス)(クロエの娘。メイズと歳の差を超えた友情で結ばれる)
イヴ(アダムの元妻。メイズと恋に落ち、彼女に多大な影響を与える)
リリス(メイズの母親であり、魔物の始祖。不死の命を放棄した彼女との対面はメイズに衝撃を与えた)
関連資料
Blu-ray『LUCIFER/ルシファー コンプリート・シリーズ』(全6シーズン収録。メイズのアクションとファッションの変化も楽しめる)
サントラ『Lucifer: Seasons 1-5』(劇中でメイズが歌う「Wonderwall」などのカバー曲も印象的)

