YouTubeで「ペインキラー・ジェーン(2005)」
概要
「ペインキラー・ジェーン(2005)」(原題:Painkiller Jane)は、2005年にアメリカのSci-Fiチャンネル(現Syfy)で放送されたテレビ映画です。
原作は、ジミー・パルミオッティとジョー・ケサダによる同名のアメリカン・コミック(Event Comics発行)です。
本作は、後にクリスタナ・ローケン主演で製作された2007年のテレビシリーズ版とは異なり、エマニュエル・ヴォージアが主演を務めた単発の作品(バックドア・パイロット)です。
軍の特殊部隊に所属する女性大尉が、生物兵器の影響で驚異的な治癒能力を手に入れ、巨大な陰謀に立ち向かうSFアクションとして描かれています。
オープニング
詳細
物語の主人公は、アメリカ軍の特殊部隊「ペインキラー・ユニット」を率いるジェーン・ブラウニング大尉です。
彼女の部隊は、チェチェンの潜伏地にあると疑われる生物兵器工場の制圧任務に派遣されますが、それは仕組まれた罠でした。
突入と同時に致死性のウイルス兵器が散布され、ジェーン以外の隊員は全員死亡してしまいます。
しかし、ジェーンだけはウイルスに適応し、さらにDNAが変異したことで、銃撃を受けても瞬時に傷が塞がる「不死身に近い再生能力」と、強化された身体能力を獲得します。
帰還後、彼女は軍の研究施設でモルモットのように扱われ、上官であるワッツ大佐が自分を兵器として利用しようとしていることを知ります。
施設を脱走したジェーンは、偶然出会った泥棒のニックやその仲間たちと協力しながら、自分を嵌めた黒幕への復讐と、身体の変異の謎を解明するために戦いを挑みます。
2007年のテレビシリーズ版(主人公名:ジェーン・バスコ)が「ニューロ」と呼ばれる超能力者たちとの戦いを描いたのに対し、この2005年版はより「軍事陰謀サスペンス」と「バイオアクション」の色合いが強いのが特徴です。
キャスト
ジェーン・ブラウニング – エマニュエル・ヴォージア
特殊部隊の大尉。
ウイルスの影響で驚異的な自己治癒能力を得て、組織に反旗を翻すタフなヒロインです。
キャストの代表作品名:
- 「ソウ2(SAW II)」(アディソン役)
- 「CSI:ニューヨーク」(ジェシカ・エンジェル刑事役)
- 「ヤング・スーパーマン(Smallville)」(ヘレン・ブライス医師役)
ニック・ピアース – エリック・デイン
ジェーンの逃亡を助けることになる一般人(泥棒)。
彼女の唯一の理解者となり、行動を共にします。
キャストの代表作品名:
- 「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」(マーク・スローン役)
- 「ザ・ラストシップ」(トム・チャンドラー艦長役)
- 「ユーフォリア/EUPHORIA」(カル・ジェイコブス役)
ワッツ大佐 – リチャード・ラウンドトゥリー
ジェーンの上官。
彼女の能力を軍事利用しようと画策し、執拗に追跡します。
キャストの代表作品名:
- 「黒いジャガー(Shaft)」(ジョン・シャフト役)
- 「セブン(Se7en)」(マーティン・タルボット地方検事役)
- 「HEROES/ヒーローズ」(チャールズ・デヴロー役)
まとめ
「ペインキラー・ジェーン(2005)」は、2000年代中盤のアメコミ実写化ブームの中で生まれた佳作です。
連続ドラマ化を見据えて制作されたものの、キャストを一新して再始動することになったため、本作は「幻のパイロット版」とも言える立ち位置にあります。
主演のエマニュエル・ヴォージアのアクションと美貌は高く評価されており、後のテレビシリーズ版とは違った「ミリタリー色の強いハードな世界観」を好むファンも少なくありません。
「ウルヴァリン」のような再生能力を持つ女性ヒーローが、巨大組織に単身で挑むというプロットはシンプルながらもカタルシスがあり、B級SFアクション映画として一定の評価を得ています。
作品関連商品
- ペインキラー・ジェーン [DVD](2005年版)
- Painkiller Jane: The Price of Freedom(原作コミック)
- ペインキラー・ジェーン シーズン1 DVD-BOX(※2007年の別キャスト版)

