YouTubeで「スタートレック:ピカード」
「スタートレック:ピカード」(原題:Star Trek: Picard)は、1987年から1994年まで放送された傑作SFドラマ「新スター・トレック(TNG)」の主人公、ジャン=リュック・ピカード艦長の「その後」を描いたシリーズです。
映画「ネメシス/S.T.X」から約20年後、宇宙艦隊を退役し、フランスの生家で隠遁生活を送っていたピカードが、ある謎めいた女性の助けを求める声に応じ、再び宇宙へと旅立つ物語を描いています。
かつての英雄が老いと向き合いながら、新たな仲間やかつてのクルーたちと共に、銀河を揺るがす陰謀や自身の過去と対峙する姿は、往年のファンに深い感動を与えました。
シリーズは全3シーズンで構成され、特に最終シーズンではTNGのオリジナルキャストが奇跡の再集結を果たしたことで大きな話題となりました。
オープニング
詳細
本作の物語は、ピカード艦長の人生における「最後の冒険」とも言える壮大なサーガであり、シーズンごとに異なるテーマと脅威が描かれています。
シーズン1:人工生命とロミュランの陰謀
物語は、ピカードが宇宙艦隊を去るきっかけとなった「ロミュラン超新星爆発」と「火星での人工生命(シンス)による反乱」という二つの悲劇的な事件から始まります。
これらの事件により、惑星連邦は人工生命の研究を全面的に禁止し、救助を求めていたロミュラン人を見捨てた形となり、ピカードはその決定に抗議して辞任していました。
しかし、彼の前にダージという謎の女性が現れ、彼女がかつての部下であり友人でもあったデータ少佐の「娘」である可能性が浮上します。
彼女を暗殺組織から守れなかった悔恨を胸に、ピカードは彼女の双子の姉妹ソージを探すため、正規の艦隊の支援を得られないまま、貨物船「ラ・シレーナ号」をチャーターし、アウトローや科学者など寄せ集めのクルーと共に旅立ちます。
再会した元ボーグのセブン・オブ・ナインや、ライカー、トロイといった旧友たちの助けを借りながら、ピカードは人工生命の権利と生存をかけた戦いに身を投じ、最終的に彼自身もまた新たな「体」を得て生まれ変わることになります。
シーズン2:Qとの対決と過去への旅
シーズン2では、TNG時代からの宿敵であり、高次元生命体である「Q」が再びピカードの前に現れます。
Qは現実を改変し、惑星連邦が平和的な探求者ではなく、排他的で好戦的な全体主義国家「地球連合」となってしまった悪夢のような並行世界を作り出します。
この最悪の未来を回避するため、ピカードとラ・シレーナ号のクルーは、歴史の分岐点となった2024年のロサンゼルスへとタイムトラベルを敢行します。
そこでは、ピカード自身の幼少期のトラウマや家族の秘密、そして若き日のガイナンとの出会いが描かれます。
また、ボーグ・クイーンとの奇妙な共同戦線や、先祖であるルネ・ピカードの宇宙飛行計画を守るための戦いを通じて、ピカードは「愛」や「恐怖」といった自身の内面的な課題を乗り越えていきます。
最終的にQの真の目的が、死を目前にした彼なりのピカードへの「最後の教訓」であったことが明かされ、物語は感動的な結末を迎えます。
シーズン3:新スター・トレックの同窓会
最終章となるシーズン3では、かつての医療部長ビバリー・クラッシャーからの切迫した救難信号を受け取るところから始まります。
彼女と、彼女が隠していたピカードとの息子ジャック・クラッシャーを狙う謎の敵「ヴァーディク」と巨大戦艦シュライクの脅威に立ち向かうため、ピカードはライカーと協力し、宇宙艦隊の現役艦U.S.S.タイタンを指揮することになります。
やがて、敵の正体が惑星連邦の中枢に入り込んだ「可変種(創設者)」と、進化した「ボーグ」の連合軍であることが判明します。
絶体絶命の危機に際し、ウォーフ、ジョーディ、トロイ、そして復活したデータといったTNGのレジェンドたちが一人また一人と集結します。
そしてクライマックスでは、ジョーディが極秘に修復していた「U.S.S.エンタープライズD」が復活し、かつてのブリッジに全員が座るという、ファン感涙の展開が待ち受けています。
「次世代(The Next Generation)」から「次の世代」へと意志が受け継がれる様を描ききり、シリーズは大団円を迎えます。
キャスト
- ジャン=リュック・ピカード: パトリック・スチュワート(声:麦人)
- セブン・オブ・ナイン: ジェリ・ライアン(声:沢海陽子)
- ラファエラ(ラフィ)・ムジカー: ミシェル・ハード(声:高乃麗)
- ウィリアム・T・ライカー: ジョナサン・フレイクス(声:大塚明夫)
- データ / オルタン・スン: ブレント・スパイナー(声:大塚芳忠)
- ビバリー・クラッシャー: ゲイツ・マクファーデン(声:一城みゆ希)
- ジョーディ・ラ=フォージ: レヴァー・バートン(声:星野充昭)
- ウォーフ: マイケル・ドーン(声:銀河万丈)
- ディアナ・トロイ: マリーナ・サーティス(声:高島雅羅)
- アグネス・ジュラティ: アリソン・ピル(声:堀井千砂)
- クリストバル・リオス: サンティアゴ・カブレラ(声:花輪英司)
キャストの代表作品名
- パトリック・スチュワート: 映画『X-メン』シリーズ(プロフェッサーX役)、映画『デューン/砂の惑星』(ガーニイ・ハレック役)、舞台『マクベス』
- ジェリ・ライアン: ドラマ『スタートレック:ヴォイジャー』(セブン・オブ・ナイン役)、ドラマ『ボストン・パブリック』、ドラマ『ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言』
- ミシェル・ハード: ドラマ『ブラインドスポット タトゥーの女』、ドラマ『HAWAII FIVE-0』、ドラマ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』
- ブレント・スパイナー: 映画『インデペンデンス・デイ』シリーズ、映画『アビエイター』、ドラマ『アウトキャスト』
- ジョナサン・フレイクス: 映画『サンダーバード』(監督)、ドラマ『NCIS: LA』(監督)、『スタートレック』シリーズ各作品の監督
まとめ
「スタートレック:ピカード」は、単なる懐古趣味的な続編にとどまらず、英雄の「老い」や「後悔」、そして「遺産(レガシー)」という重厚なテーマに正面から挑んだ作品として高く評価されました。
特にシーズン1と2では、従来の「スタートレック」の理想主義的なトーンとは一線を画す、よりシリアスで内省的なドラマ作りがなされ、賛否両論を呼びつつも新たなファン層を開拓しました。
一方で、シーズン3は「全トレッキーが見たかったもの」を完璧に具現化したとして、批評家からもファンからも絶賛されました。
エンタープライズDの復活や、TNGクルーたちの変わらぬ絆、そして彼らの子供たち世代への継承は、35年にわたる物語に見事な決着をつけたとされています。
また、本作の成功は、後のスピンオフ作品「Star Trek: Legacy(仮)」への期待を高めるなど、フランチャイズ全体に新たな活力を与える結果となりました。
作品関連商品
- Blu-ray / DVD 「スター・トレック:ピカード」各シーズンBOX
- 書籍 「The Autobiography of Jean-Luc Picard」(ピカード艦長の自叙伝)
- プラモデル 1/1440 U.S.S.エンタープライズD(クリアバージョンなど)
- フィギュア EXO-6 ハイパーリアリスティックアクションフィギュアシリーズ(ピカード、Q、データなど)
- 公式サウンドトラック(ジェフ・ルッソ、スティーヴン・バートン作曲)

