PR

視聴率50%超えのお化け番組!『じゃじゃ馬億万長者』の爆笑必至な人気エピソード3選と愛される理由

コメディー
この記事は約6分で読めます。

視聴率50%超えのお化け番組!『じゃじゃ馬億万長者』の爆笑必至な人気エピソード3選と愛される理由

『じゃじゃ馬億万長者』の概要:アメリカンドリームの象徴

1962年から1971年にかけてアメリカで放送され、日本でも大ヒットした伝説のシチュエーション・コメディ『じゃじゃ馬億万長者(原題:The Beverly Hillbillies)』。

田舎の貧しいクランペット一家が、ある日偶然石油を掘り当てて大富豪となり、高級住宅街ビバリーヒルズへ引っ越すという「アメリカンドリーム」と「カルチャーギャップ」を描いた物語です。

最高視聴率44%、瞬間最高視聴率は50%を超えたとも言われるこの「お化け番組」は、単なるドタバタ劇ではありません。

都会の気取った常識を、純朴な田舎の常識で粉砕する痛快さが、半世紀以上経った今も世界中で愛され続けています。

本記事では、全9シーズン・274話の中から、特にファンの評価が高い「神回」や、初心者でも楽しめる代表的なエピソードを厳選してご紹介します。

詳細:時代を超えて笑える名作エピソード

番組の魅力:なぜこれほどヒットしたのか?

『じゃじゃ馬億万長者』の笑いの核心は、「勘違い」と「純粋さ」にあります。

主人公のジェドをはじめとする一家は、莫大な富を得ても生活スタイルを一切変えません。

豪邸のプールを「洗い場」だと思い込み、ビリヤード台を「食事テーブル(球を豆だと思って食べる)」として使います。

そんな彼らを利用しようとする銀行家のドライスデール氏や、取り巻きの都会人たちが、一家の予想外の行動に振り回され、自滅していく様が痛快なのです。

「金持ち=偉い」という価値観を、無欲な一家が笑い飛ばす構造が、大衆の心を掴みました。

ファンが選ぶ!抱腹絶倒の人気エピソード3選

1. シーズン1 第1話「クランペット一家の石油発見(The Clampetts Strike Oil)」

全ての伝説はここから始まりました。記念すべき第1話です。

オザークの山奥で慎ましく暮らしていた一家の主、ジェド・クランペットが、食料を得るために銃を撃ったところ、地面から原油が吹き出します。

石油会社がその土地を2,500万ドル(当時のレートで約90億円以上)で買い取り、一家は「刑務所みたいな場所(彼らにとっての都会)」であるビバリーヒルズへと旅立ちます。

ボロボロのトラックに家財道具を積み込み、洗練された高級住宅街に現れる一家の姿は、テレビ史に残るアイコニックなシーンです。

彼らが豪邸に入り、呼び鈴や近代的な設備にいちいち驚き、勘違いする様子は、シリーズの基本フォーマットを理解する上で必見です。

2. シーズン3 第16話「巨大ウサギの襲来(The Giant Jackrabbit)」

ファンの間で「シリーズ最高傑作」との呼び声も高い、爆笑エピソードです。

ある日、オーストラリアから輸入された「カンガルー」がクランペット邸の敷地に迷い込みます。

しかし、カンガルーを見たことがない頑固なおばあちゃん(グラニー)は、これを「超巨大なジャックラビット(野ウサギ)」だと思い込んでしまいます。

「自分の背丈ほどあるウサギが出た!」と訴えるグラニーですが、家族も近所の人も誰も信じてくれません。

ついにグラニーは自分で仕留めようと料理する気満々で追いかけ回しますが、カンガルーのキックに翻弄される姿がコミカルに描かれます。

グラニー役のアイリーン・ライアンの身体を張った演技と、カンガルーの可愛さが絶妙にマッチした神回です。

3. シーズン1 第24話「ジェド、映画会社を買う(Jed Becomes a Movie Mogul)」

ビバリーヒルズといえばハリウッド。一家が映画産業と関わるエピソードも人気です。

ジェドたちの莫大な資産を狙う詐欺師や業界人が後を絶ちませんが、この回では傾きかけた映画スタジオをジェドが救う(買収する)展開になります。

しかし、ジェドたちは映画の「特撮」や「演技」という概念を理解していません。

セットの街並みを本物だと思い込んだり、怪獣映画の着ぐるみを本物のモンスターだと思って退治しようとしたり、スタジオ内は大パニックに。

「虚構の世界」に生きるハリウッドの人々が、「現実(リアル)」に生きる一家にペースを乱される様子は、番組が持つ風刺精神が最もよく表れています。

愛すべきキャラクターたち

ジェド(バディ・イブセン):
一家の主。常識人であり、哲学的な深みを持つ言葉で家族をまとめます。

グラニー(アイリーン・ライアン):
ジェドの義母。密造酒作りが得意で、気性が激しい一家の最強戦力。

エリー・メイ(ドナ・ダグラス):
金髪美女ですが、中身は野生児。どんな動物も手なずける能力があります。

ジェスロ(マックス・ベア・Jr):
ジェドの甥。力持ちですが頭の回転が鈍く、「脳外科医になりたい」「スパイになりたい」と無謀な夢を見ては騒動を起こします。

参考動画:伝説のオープニングテーマ

まとめ:いつの時代も変わらない「家族の絆」

『じゃじゃ馬億万長者』は、古い番組だからといって敬遠するのはもったいない、コメディの教科書のような作品です。

CGもない時代に、脚本の面白さと俳優の演技力だけで視聴者を爆笑させたパワーは、現代のドラマにも引けを取りません。

特におばあちゃん(グラニー)の暴走と、それを温かく見守るジェドの対比は、家族の絆の大切さを教えてくれます。

DVDや一部の配信サービスで見かけた際は、ぜひこの愛すべき「田舎者たち」の豪邸を訪ねてみてください。

きっと、日頃のストレスが吹き飛ぶほど笑えるはずです。

関連トピック

農園天国 (Green Acres)
『じゃじゃ馬億万長者』の姉妹番組的な位置付けのシットコム。こちらは逆に「都会のエリートが田舎に引っ越して農業を始める」という逆パターンの物語で、クロスオーバーエピソードも存在します。

ペチコート・ジャンクション (Petticoat Junction)
同じくポール・ヘニングが制作した「田舎物」三部作の一つ。田舎の小さなホテルを舞台にした人情コメディで、世界観を共有しています。

逆転の構図 (Satire of Wealth)
この番組のテーマは「金持ちを笑う」こと。物質的な豊かさよりも精神的な豊かさが大切だというメッセージが、底抜けの明るさの中に込められています。

関連資料

DVD『じゃじゃ馬億万長者 特選DVD-BOX』
日本で発売されているDVDボックス。日本語吹き替え版(当時の懐かしい声優陣)が収録されているものは、コレクターズアイテムとして高値で取引されることもあります。

映画『ビバリー・ヒルビリーズ/じゃじゃ馬億万長者』 (1993年)
オリジナルキャストではありませんが、ジム・バーニー主演でリメイクされた映画版。オリジナルの雰囲気を現代風にアレンジして再現しています。

CD『Television’s Greatest Hits』
往年のテレビ番組主題歌を集めたアルバム。もちろん『じゃじゃ馬億万長者』のテーマ曲も収録されており、ドライブのBGMに最適です。

タイトルとURLをコピーしました