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【昭和の傑作】喋る馬が大騒動!『ミスター・エド』の神回・人気エピソード選&制作秘話

コメディー
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【昭和の傑作】喋る馬が大騒動!『ミスター・エド』の神回・人気エピソード選&制作秘話

ドラマ『ミスター・エド』の概要

1961年から1966年にかけてアメリカで放送され、日本でも昭和のお茶の間を爆笑の渦に巻き込んだ伝説のシットコム『ミスター・エド(Mister Ed)』。

建築家のウィルバー・ポストと、彼にしか言葉を話さない、人間の言葉を流暢に操るパロミノ種の馬「エド」が織りなす奇想天外なコメディドラマです。

「馬が喋る」というシンプルな設定ながら、エドの皮肉屋で愛すべきキャラクターや、周囲を巻き込んだドタバタ劇は、半世紀以上経った今見ても色褪せない面白さがあります。

特に、若き日のクリント・イーストウッドがゲスト出演した回や、エドが人間の真似をして職業に就こうとするエピソードは、ファンの間で「神回」として語り継がれています。

本記事では、この名作ドラマの魅力的な設定、絶対に見るべき人気エピソード、そして「どうやって馬を喋らせていたのか?」という撮影の裏話までを徹底解説します。

『ミスター・エド』の人気エピソードと詳細

基本設定:なぜエドは喋るのか?

物語は、建築家のウィルバー(演:アラン・ヤング)と妻のキャロルが、田舎の大きな家を購入するところから始まります。

その家の納屋には、前の住人が置いていった馬、エドがいました。

ウィルバーがふと話しかけると、なんとエドは流暢な英語(日本語吹き替え版では渋いおじさん声)で返事をしたのです。

しかし、エドには「ウィルバーとしか喋らない」という頑固なルールがあり、妻のキャロルや隣人たちが来るとただの馬のふりをします。

この「ウィルバーだけが真相を知っており、周囲からは頭がおかしくなったと思われる」という構図が、本作の笑いの基本構造です。

必見!人気エピソード3選

1. 記念すべき第1話「エドとの出会い(The First Meeting)」

すべての始まりとなるエピソードです。

新居に引っ越してきたウィルバーが、納屋でエドと初めて会話を交わす衝撃のシーンが描かれます。

最初は幻聴だと信じないウィルバーに対し、エドが「私はエドだ(I am Ed)」と自己紹介し、なぜ今まで喋らなかったのか、なぜウィルバーを選んだのかを語るシーンは、ドラマ史に残る名場面です。

エドのふてぶてしくも知的なキャラクターが確立された、ファン必見のオリジン・ストーリーです。

2. 伝説のゲスト回「クリント・イーストウッド登場(Clint Eastwood Meets Mister Ed)」

シーズン2第25話には、当時『ローハイド』で人気絶頂だった若き日のクリント・イーストウッドが本人役でゲスト出演しています。

エドはテレビで見たイーストウッドの大ファンになり、ウィルバーに「彼に会わせろ」とせがみます。

実際にイーストウッドがポスト家を訪れますが、エドは「自分の電話番号をイーストウッドに渡してくれ」などと無理難題を言い出し、大騒動に。

後のハリウッドの巨匠が、喋る馬と真剣に共演しているというシュールさと豪華さは、このドラマでしか味わえない貴重な映像です。

3. 音楽の才能が開花?「エドは作曲家(Ed the Songwriter)」

エドの多才ぶりが発揮される人気エピソードです。

ある日、エドは素晴らしいメロディを口ずさみ、ウィルバーにそれを譜面に起こさせます。

その曲が大ヒットの予感を見せますが、当然「馬が作曲した」とは公表できません。

ウィルバーが自分の手柄にしようとするとエドが拗ね、逆に真実を話そうとすると精神病院扱いされそうになるという、このコンビならではのジレンマが最高にコミカルに描かれています。

撮影の裏話:どうやって口を動かしていた?

『ミスター・エド』を語る上で欠かせないのが、「どうやって馬の口を動かしていたのか」という謎です。

放送当時は「ピーナッツバターを歯茎に塗って、それを舐め取ろうとする動きを利用している」という説が広まりましたが、後に主演のアラン・ヤングが真実を明かしています。

初期は実際に唇の下にナイロンの糸を通して操っていましたが、エド(本名:バンブー・ハーベスター)は非常に賢い馬で、最終的にはウィルバーが話すのを止めると自ら唇を動かすように訓練されたと言われています。

あの自然な「会話」は、調教師の技術とバンブー・ハーベスターの名演技によるものだったのです。

『ミスター・エド』の参考動画

『ミスター・エド』のまとめ

『ミスター・エド』は、単なる動物コメディを超え、種族を超えた「男同士の友情」を描いたバディ・ドラマの傑作です。

エドはウィルバーをからかい、困らせますが、ウィルバーが本当に危機に陥った時や落ち込んでいる時には、誰よりも彼を理解し、励ましてくれます。

CG技術がなかった時代に、アナログな手法と俳優たちの演技力だけでこれほど豊かな表現を生み出したことは、テレビドラマ制作の原点とも言えるでしょう。

ストレスが溜まった時や、純粋に笑いたい時、ぜひウィルバーとエドの奇妙な共同生活を覗いてみてください。

きっと、「馬は馬、もちろんそうさ(A horse is a horse, of course, of course)」というあの軽快なテーマソングが頭から離れなくなるはずです。

関連トピック

バンブー・ハーベスター:エドを演じたパロミノ種の馬。非常に知能が高く、スタッフからも愛された名優馬ですが、番組終了後に悲劇的な最期を遂げたという都市伝説も存在します。

アラン・ヤング:飼い主のウィルバーを演じた俳優。エドとの掛け合いは絶妙で、彼の温厚な人柄がドラマの優しい空気感を作っていました。

吹き替え版:日本では、エドの声を四代目三遊亭金馬などが担当し、その「べらんめえ口調」や渋い語り口が日本独自の人気を博しました。

関連資料

DVD『Mister Ed: The Complete Series』:全シーズンを収録したDVDボックス(輸入盤が主流)。

自伝『Mister Ed and Me』:アラン・ヤングが執筆した、エドとの思い出や撮影秘話を綴った書籍。

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