待望の赤ちゃん登場!『奥さまは魔女』第2シーズン第18話「タバサ誕生」(And Then There Were Three)あらすじと見どころ解説
「タバサ誕生」(And Then There Were Three)の概要
『奥さまは魔女(Bewitched)』シリーズの中でも、ファンにとって最も記憶に残る重要なエピソードの一つが、第2シーズン第18話「タバサ誕生」(原題:And Then There Were Three)です。
この回では、主人公サマンサと夫ダーリンの間に待望の第一子、長女「タバサ(Tabitha)」が誕生します。それだけでなく、サマンサそっくりの奔放な従妹「セリーナ(Serena)」が初登場する記念すべき回でもあります。
愛らしい赤ちゃんの誕生に沸くスティーブンス家ですが、そこは魔女の家系。普通のお祝いだけで終わるはずがありません。エンドラの干渉、ダーリンの早とちり、そして新たなトラブルメーカーの出現まで、シリーズの転換点となる本エピソードの魅力を余すところなく解説します。
第18話の詳細なあらすじと見どころ
あらすじ:喜びと混乱の出産劇
物語は、サマンサの出産が迫り、病院の待合室でダーリンがそわそわしているシーンから始まります。無事に女の子が生まれ、ダーリンは「自分の目鼻立ちに似ている」と大喜びしますが、そこにエンドラが現れます。
エンドラは孫娘に「タバサ(Tabatha)」という名前を付けたと宣言します。ダーリンとサマンサは「古風すぎる」「もっと現代的な名前がいい」と難色を示しますが、エンドラは譲りません。
セリーナ初登場とダーリンのパニック
このエピソードの最大の見どころは、サマンサの従妹「セリーナ」の初登場です。セリーナはサマンサと瓜二つの容姿(エリザベス・モンゴメリーの二役)を持っていますが、黒髪で化粧も濃く、性格は奔放でロック好きという「現代っ子魔女」です。
お祝いに病院を訪れたセリーナを見たダーリンは、彼女を「エンドラの魔法で急成長させられたタバサ」だと勘違いしてしまいます。
「魔女の血を引く娘は、生まれた直後から大人にされてしまうのか!?」とパニックになるダーリンと、それを面白がってからかうエンドラの掛け合いは、このシリーズならではのユーモアに満ちています。最終的に誤解は解け、ダーリンも「タバサ」という名前を受け入れて、家族3人の生活がスタートします。
制作秘話とトリビア
1. エリザベス・モンゴメリーの妊娠:このシーズンの撮影中、サマンサ役のエリザベス・モンゴメリーは実際に妊娠していました。番組の人気にあやかり、彼女の妊娠をそのままストーリーに組み込んだことで、視聴者はリアルタイムで彼女の出産を見守るような感覚を味わえました。
2. タバサの名前:当初、クレジットでのスペルは「Tabatha」でしたが、シーズン5からは現在の一般的なスペルである「Tabitha」に変更されています。ちなみに、日本の人気ブランド「サマンサタバサ」の名前は、この母娘の名前に由来するという説が有名です(公式には諸説あり)。
3. セリーナの誕生:サマンサ役のエリザベスが「ただのいいお母さん役だけでなく、もっと羽目を外した演技がしたい」と希望したことから、正反対の性格を持つ従妹セリーナというキャラクターが生まれたと言われています。
「タバサ誕生」参考動画
※タバサ誕生のエピソードを含む、シーズン2のハイライトや解説動画です。
まとめ:家族の絆と新たな展開
第18話「タバサ誕生」は、スティーブンス家が「3人家族」となり、物語が新しいフェーズへと進む記念碑的なエピソードです。
愛娘タバサの誕生は、ダーリンとエンドラという犬猿の仲の二人にも(一時的とはいえ)共通の喜びをもたらしました。また、自分勝手なセリーナの登場により、サマンサの理性的で家庭的な魅力が一層際立つ構成も見事です。 後にタバサ自身も魔女としての能力を発揮し始め、物語はさらに賑やかになっていきます。その原点であるこの回は、家族の絆とコメディが見事に融合した傑作と言えるでしょう。
関連トピック
タバサ・スティーブンス(サマンサとダーリンの娘。成長と共に強力な魔法を使うようになり、スピンオフ作品も作られた人気キャラクター)
セリーナ(サマンサの従妹。ヒッピー文化を象徴するような自由奔放な魔女で、度々スティーブンス家に騒動を巻き起こす)
エリザベス・モンゴメリー(サマンサとセリーナの一人二役を見事に演じ分け、女優としての幅広さを証明した)
サマンサタバサ(日本のバッグブランド。名前の由来としてこの母娘が挙げられることが多い)
関連資料
DVD『奥さまは魔女 シーズン2』(タバサ誕生から育児に奮闘するサマンサの姿を楽しめるBOX)
書籍『奥さまは魔女 60年代アメリカの夢と笑い』(当時の時代背景や制作裏話が詳しく解説されたファンブック)

