PR

漆黒の帝王!ドラマ『グリーン・ホーネット』ブラック・ビューティーの詳細スペックと隠された魅力

アクション・冒険
この記事は約5分で読めます。

漆黒の帝王!ドラマ『グリーン・ホーネット』ブラック・ビューティーの詳細スペックと隠された魅力

概要

1966年、バットマンの成功に続く形で放送された特撮アクションドラマ『グリーン・ホーネット』。

正義の味方「グリーン・ホーネット」ことブリット・リードと、その助手であり武術の達人カトー(若き日のブルース・リー)の活躍を描いた本作において、第三の主役とも言える存在が、愛車「ブラック・ビューティー(Black Beauty)」です。

漆黒に輝くその威容は、バットモービルと並び称される60年代TVドラマ史上の傑作マシンです。

エレガントな高級車としての品格を保ちつつ、全身に危険な「毒針」を隠し持ったこのスーパーカーは、どのようにして生まれ、どのような装備を持っていたのでしょうか。

本記事では、ブラック・ビューティーのベース車両から、ディーン・ジェフリーズによる製作秘話、そして劇中で披露された驚愕のガジェットの数々を詳細に解説します。

詳細

ここでは、ブラック・ビューティーのスペック、製作背景、そしてカトーによって操られる多彩な武装について詳しく紹介します。

1. ベース車両と製作背景

ベース車両: 1966年型 クライスラー・インペリアル クラウン(Chrysler Imperial Crown)
製作担当: ディーン・ジェフリーズ(Dean Jeffries)
製作費: 約50,000ドル(当時の金額)
製作期間: 約4週間

ブラック・ビューティーの最大の特徴は、ベース車両であるインペリアルの高級感あふれるラインを崩さずにカスタマイズされている点です。

製作を担当したのは、伝説的なカスタムビルダー、ディーン・ジェフリーズ。彼は当初バットモービルの製作も依頼されていましたが、納期の都合で辞退し、その代わりにこのブラック・ビューティーを手がけました。

車体は30回にも及ぶ入念な塗装工程を経て、深みのある「パールブラック」に仕上げられています。緑がかった黒い光沢は、夜の街に溶け込みつつも圧倒的な存在感を放ちました。

2. 外観の特徴

  • 漆黒のボディ: 全長約5.7メートルの巨体が真っ黒に塗られ、クロームメッキ部分は極力抑えられています。
  • グリーン・ヘッドライト: 夜間走行時に不気味かつ幻想的に光る緑色のヘッドライト。赤外線モードとしても機能し、暗闇での視界を確保します。
  • 延長されたルーフ: リアのCピラー部分はジェフリーズによって延長され、よりリムジンライクな重厚なシルエットになっています。

3. 主要武装とガジェット(カトーの秘密兵器)

ブラック・ビューティーは「走る武器庫」です。カトーがダッシュボードのスイッチを操作することで、様々な仕掛けが作動します。

  • フロント・ガスガン:
    フロントグリルの中央が開き、催涙ガスやノックアウトガス(睡眠ガス)を噴射する銃身が現れます。敵を傷つけずに無力化する、ホーネットの「不殺」のポリシーを象徴する武器です。
  • フロント・ロケットランチャー:
    ヘッドライトの下にあるパネルが展開し、ロケット弾(または衝撃波ミサイル)を発射します。主に障害物の破壊や威嚇に使用されます。
  • リア・スキャナー(Anamorphic Equalizer):
    トランクの蓋が開き、回転する円筒形の装置が出現します。これは周囲の映像、音声、電波などを傍受・分析する高性能センサーで、「サテライト」とも呼ばれます。
  • リア・ブルーム(Brooms):
    ブラック・ビューティーの最もユニークな装備の一つ。後輪の後ろから「ほうき」が下りてきて、走行時のタイヤ跡を掃き消します。追跡者から逃れるための古典的かつ効果的な忍者のような機能です。
  • リア・オイル/スモーク噴射:
    リアバンパー付近から油や煙幕を撒き、後続車をスピンさせたり視界を奪ったりします。
  • 回転式ナンバープレート:
    スイッチ一つでナンバープレートが回転し、偽装することができます。

4. 内部機能とインターフェース

  • リアシート・コマンドセンター:
    後部座席にはホーネットが操作する電話や各種モニターが設置されており、移動する司令室としての役割を果たします。
  • カトーの運転:
    劇中、ブルース・リー演じるカトーが見せる華麗なドライビングテクニックも、この車の性能の一部と言えます。無表情でハンドルを握り、敵を翻弄する姿は伝説となりました。

「ブラック・ビューティー」の参考動画

まとめ

『グリーン・ホーネット』のブラック・ビューティーは、単なる乗り物ではなく、ヒーローの「拡張された身体」でした。

バットモービルが「派手なスーパーヒーローの象徴」だとすれば、ブラック・ビューティーは「洗練された大人の危険な魅力」を体現しています。

ベースとなったインペリアル・クラウンの威厳あるデザインと、隠された数々のガジェットのコントラストは、今見ても全く古さを感じさせません。

そして何より、運転席に座るブルース・リーのクールな姿と共に、この車は永遠にファンの記憶に残る一台となりました。

あなたは、バットモービルとブラック・ビューティー、どちらの助手席に乗ってみたいですか?

関連トピック

カトー(Kato): グリーン・ホーネットの助手兼運転手。ブルース・リーが演じ、そのカンフーアクションで主役を食うほどの人気を博した。

クライスラー・インペリアル: 1926年から販売されたクライスラーの最高級ブランド。巨大なボディと豪華な内装で知られる。

映画『グリーン・ホーネット』(2011): セス・ローゲン主演のリメイク版。こちらのブラック・ビューティーも武装満載だが、よりアクション重視の改造が施されている。

関連資料

プラモデル『ポーラライツ 1/32 グリーン・ホーネット ブラック・ビューティー』: 手頃なサイズで劇中のスタイルを再現したキット。

ダイキャストモデル『オートアート 1/18 ブラック・ビューティー』: ドアの開閉やガジェットの展開ギミックまで精密に再現された決定版ミニカー。

Blu-ray『グリーン・ホーネット TVシリーズ コンプリートBOX』: ブルース・リーの若き日の雄姿とブラック・ビューティーの活躍を高画質で楽しめる。

タイトルとURLをコピーしました