【涙腺崩壊】K.I.T.T.が溶ける!?『ナイトライダー』屈指のトラウマ回「恐怖の殺人改造車!激突!ナイト2000VS対戦車砲」徹底解説
「恐怖の殺人改造車!激突!ナイト2000VS対戦車砲(Junk Yard Dog)」の概要
『ナイトライダー』全エピソードの中で、最も視聴者に衝撃と感動を与えた回といえば、間違いなくシーズン3第14話「恐怖の殺人改造車!激突!ナイト2000VS対戦車砲(原題:Junk Yard Dog)」でしょう。
「無敵のスーパーカー」としてどんな攻撃も跳ね返してきたK.I.T.T.(キット)が、このエピソードでは無惨にも溶解し、一度「死」を迎えます。
単なるマシンの破壊と修復ではなく、心を持ったAIが抱く「恐怖」と、それを乗り越える「勇気」、そしてマイケルとの深い絆を描いたヒューマンドラマの傑作です。なぜこの回が多くのファンの心に刻まれているのか、その理由をあらすじと共に紐解きます。
「Junk Yard Dog」の詳細
無敵のボディが溶ける!絶望の序盤
物語は、マイケルが産業廃棄物の不法投棄を行っている悪徳業者バイラズを調査するところから始まります。しかし、バイラズは狡猾な罠を張っていました。
K.I.T.T.は強力なフォークリフトによって持ち上げられ、有毒な酸性廃棄物が満たされた沼(ピット)へと落とされてしまいます。
いかに分子結合殻といえども、強力な酸の中では無力でした。徐々に溶けていくボディ、悲痛な叫び声を上げるK.I.T.T.、そしてついにシステムが沈黙する瞬間……。泥まみれで引き上げられたその姿は、見るも無惨なスクラップの塊でした。このシーンは、当時の子供たちに強烈なトラウマを与えました。
ボニーの執念とK.I.T.T.のトラウマ
「もう助からない」と諦めかけるデボンに対し、メカニックのボニーは「絶対に直す」と宣言。財団総出の修復作業が始まります。不眠不休の作業の末、K.I.T.T.は奇跡的に元の美しい姿を取り戻しました。
しかし、本当の問題はここからでした。復活したK.I.T.T.は、以前のような自信を完全に失っていたのです。
「怖いんです、マイケル」
死の恐怖を味わったAIは、テスト走行で障害物を避けることができず、少しの衝撃にも怯えるようになってしまいました。それはまさに、PTSD(心的外傷後ストレス障害)のような症状でした。
「機械以上の存在」への昇華
自身を失った相棒に対し、マイケルは「お前はただの機械じゃない、俺のパートナーだ」と励まし続けます。
再びバイラズたちとの対決に向かうマイケル。しかし彼はピンチに陥り、絶体絶命の危機に。その時、安全な場所に待機していたはずのK.I.T.T.が動き出します。
「マイケルを救えるのは私しかいない」
恐怖を乗り越え、炎の中を突き進むK.I.T.T.。その姿は、プログラムされた命令ではなく、自らの意志で友を助ける「魂」を持った存在そのものでした。
タイトルの「対戦車砲」とは?
邦題にある「対戦車砲」は、復活したK.I.T.T.の耐久テストで使用された強力なレーザー砲や、敵が使用する重機などを指した表現です(当時の邦題特有の誇張表現も含まれます)。
しかし、このエピソードの真の敵は兵器ではなく、「酸」という化学物質と、K.I.T.T.自身の心の中に生まれた「恐怖心」でした。
「Junk Yard Dog」の参考動画
まとめ
第14話「Junk Yard Dog」は、K.I.T.T.を単なる便利な道具としてではなく、痛みを感じ、挫折し、そして成長する「人格」として描いた点で、シリーズの中でも極めて重要な位置を占めます。
ボロボロになったK.I.T.T.を見て涙し、復活して走り出す姿に喝采を送る。
マイケルとK.I.T.T.の絆が「完成」したと言っても過言ではない、涙なしには見られない最高傑作です。
関連トピック
ボニー・バーストウ: K.I.T.T.の担当メカニック。シーズン2で一時降板したがシーズン3で復帰。彼女のK.I.T.T.への愛情がこのエピソードで爆発する。
分子結合殻: K.I.T.T.の装甲。物理衝撃には無敵だが、特定の化学物質(酸など)には弱いという弱点が露呈した。
ジャンク・ヤード・ドッグ: 原題の意味。スクラップ置き場の番犬、あるいは「執念深い者」の比喩。
ルパン三世 カリオストロの城: 実はこのエピソードの監督等は日本のアニメの影響を受けているという説も一部にあるが、定かではない(ファンの間での噂)。
関連資料
DVD『ナイトライダー シーズン3』: 感動の第14話を完全収録。
書籍『ナイトライダー・オフィシャル・ガイド』: 各エピソードの詳細な解説や裏話が掲載されている。
