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【徹底解説】『ダーケストアワー 消滅』の評価は?あらすじから結末、キャストまで総まとめ

SF
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概要

映画『ダーケストアワー 消滅』(原題:The Darkest Hour)は、2011年に制作され日本では2012年に劇場公開されたロシア・アメリカ合作のSFパニック・アクションスリラー作品です。
本作の最大の特徴は、ハリウッド映画の多くが舞台とするアメリカ国内ではなく、重厚で美しい街並みと独特の空気感を持つロシア・モスクワを全面的な舞台に設定している点にあります。
製作を務めたのは、『ウォンテッド』や『ナイト・ウォッチ』などで世界的に知られるVFX映像の巨匠ティムール・ベクマンベトフ
さらに脚本には『プロメテウス』などを手掛けたジョン・スペイツが参加し、最先端のVisual Effectsと斬新なSFアイデアが融合した刺激的な作品として話題を集めました。
監督を務めたのは『ダスト・トゥ・ダスト』のクリス・ゴラック。
「姿が見えず、触れた瞬間に人間を粉砕・消滅させる」という恐ろしいエネルギー生命体の侵略に対し、絶望的な状況下で立ち向かう若者たちの壮絶なサバイバルを描いています。

予告編

詳細(徹底解説)

あらすじと世界観

物語は、ビジネスチャンスを夢見てロシアの首都モスクワへと降り立った若きアメリカ人起業家、ショーンとベンの2人から始まります。
彼らは現地でのビジネス交渉に失敗し、傷心を癒やすためにモスクワ市内の華やかなナイトクラブへと足を運びました。
そこで旅先で出会ったアメリカ人女性ナタリーやアンらと意気投合し、束の間の夜を楽しもうとしたまさにその時、突如としてクラブ全体が激しい停電に見舞われます。
不審に思った客たちがクラブの外へ出ると、夜空から無数の美しくも不気味な「謎の光」が地上に向かって降り注いでいました。
しかし、その美しい光こそが人類滅亡の始まりだったのです。
地上に降り立った光は一瞬にしてその姿を消し、目に見えない脅威となって人々に襲いかかります。
“それ”に触れられた人間は、一瞬にして身体が細かく粉砕され、跡形もなく灰となって消滅してしまいます。
姿なきエイリアンの無差別な襲撃により、モスクワの街は瞬く間にパニックに陥り、大勢の市民が命を落としました。
ショーンたちは地下室へ逃げ込み何とか命拾いをしますが、数日後に地上へ出た時、かつての大都市モスクワは人影が消え失せ、静まり返ったゴーストタウンへと変貌していたのです。

シーズン/章ごとの展開

本作は全90分というテンポの良い尺の中で、大きく3つのフェーズに分かれて物語が進行していきます。
第一幕は「突如始まった侵略と絶望的なパニック」です。
モスクワの夜景をバックに、見えない敵によって人々が次々と一瞬で粉砕されていく圧倒的な恐怖と混乱が描かれます。
第二幕は「暗闇と地下を巡るサバイバルと法則の発見」です。
地下室に潜伏していた生存者たちが、生き残るために荒廃した街を探索し始めます。
敵は完全に見えないものの、「周囲の電化製品を起動させ電球を点滅させる」「波長や特定の周波数に反応する」という特性を持っていることを突き止めます。
第三幕は「科学的反撃と決死の脱出劇」です。
地元の科学者や生存したミリタリーグループと合流したショーンたちは、エイリアンが「地球の鉱物資源(主に銅やニッケル等の導電性物質)とエネルギー」を奪いに来ていることを確信します。
そして、電磁波を用いた homemade の武器( microwave ガン)を作成し、姿なき敵を実体化・無力化する手段を手に入れ、潜水艦が待つ安全地帯への決死の脱出を図ります。

特筆すべき見どころ

本作の最大の魅力は、「見えない敵」というアイデアを活かした極限の緊張感と、それを視覚化した新感覚のVFXエフェクトです。
エイリアンそのものは透明で見えませんが、敵が接近すると周囲の電球が突如発光したり、携帯電話が誤作動を起こしたりします。
この「光のチカチカ」が敵の接近を知らせるセンサー代わりとなり、静寂の中でいつ襲われるかわからないサスペンスを生み出しています。
また、触れられた瞬間に人間が細胞レベルで粉砕され、衝撃波とともに砂のように消滅するグラフィック表現は非常に鮮烈です。
さらに、赤の広場や聖ワシリイ大聖堂といったモスクワの象徴的な名所が、白昼の誰もいない静寂に包まれている独特のロケーション美も映画全体に重厚な魅力を与えています。

制作秘話・トリビア

本作は3,000万ドルの予算を投じ、全編にわたって本場モスクワでのロケーション撮影が行われました。
撮影が開始された2010年夏、モスクワ近郊では観測史上初レベルの大規模な森林火災が発生し、都市全体が深刻なスモッグに覆われるという事態に見舞われました。
この影響で撮影は一時中断を余儀なくされるほどの困難を極めましたが、その災い転じて生み出された独特の霞んだ空気感や重々しい光の質感が、映画の末世的な世界観に見事にマッチすることとなりました。
また、製作のティムール・ベクマンベトフは、ハリウッド映画によくある「アメリカの都市が襲われる定番」を崩し、「異国の地に残された若き外国人たちが、言葉も通じない土地でどう生き延びるか」というサバイバル要素を意図的に強調して制作したと語っています。

キャストとキャラクター紹介

ショーン:エミール・ハーシュ/声優:浅沼晋太郎

本作の主人公。
ネットビジネスでの成功を夢見てモスクワへ渡った行動力あふれる青年です。
危機的状況下でも冷静に状況を観察し、敵の特性や電磁波の法則を見抜く観察眼を持っています。
仲間を守るために危険を顧みず行動する強いリーダーシップを発揮していきます。

ナタリー:オリヴィア・サールビー/声優:うえだ星子

旅行でモスクワを訪れていたアメリカ人女性。
事態の勃発により過酷なサバイバルに巻き込まれますが、持ち前の芯の強さと優しさでグループを支えます。
ショーンと強い絆で結ばれ、互いに支え合いながら生き残りをかけた旅を続けます。

ベン:マックス・ミンゲラ/声優:平川大輔

ショーンの親友でありビジネスパートナー。
情熱的で友情に厚い青年ですが、迫りくる見えない恐怖に対して葛藤を抱えます。
窮地に陥った際も仲間を決して見捨てず、生存のために全力を尽くす熱いキャラクターです。

アン:レイチェル・テイラー/声優:甲斐田裕子

ナタリーとともに旅行でモスクワを訪れていた友人。
パニックの中でもパフォーマーとしての度胸や冷静さを保とうと試みます。
グループのサバイバルにおいて欠かせない一員として過酷な状況に立ち向かいます。

スカイラー:ヨエル・キナマン/声優:檀臣幸

ショーンたちのビジネス取引相手であった不遜な投資家。
自己中心的な性格で利己的な行動が目立ちますが、極限状態における人間のリアルな心理を象徴する存在です。

キャストの代表作品と経歴

エミール・ハーシュ(ショーン役)

ショーンを演じたエミール・ハーシュは、ショーン・ペン監督の作品『イントゥ・ザ・ワイルド』(2007)で主演を務め、批評家から絶賛された演技派俳優です。
『スピード・レーサー』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など、インディーズから超大型ハリウッド大作まで幅広く活躍しています。
本作では、普通の若者が極限状態の中でサバイバーへと成長していく過程をリアリティ豊かに演じ切りました。

オリヴィア・サールビー(ナタリー役)

ヒロインのナタリーを演じたオリヴィア・サールビーは、アカデミー賞候補作『JUNO/ジュノ』での主人公の親友役で脚光を浴びた実力派女優です。
その後も『ドレッド』(2012)の能力者アンダーソン役など、SF・アクション分野でも存在感を発揮。
透明感のあるビジュアルと繊細な感情表現で、多くのファンを獲得しています。

マックス・ミンゲラ(ベン役)

ベンの役を務めたマックス・ミンゲラは、映画監督アンソニー・ミンゲラを父に持ち、映画『ソーシャル・ネットワーク』でのディヴィヤ・ナレンドラ役や、大ヒットドラマシリーズ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』でのニック役で高い評価を得ている俳優・映画製作者です。

まとめ(社会的評価と影響)

『ダーケストアワー 消滅』は、劇場公開時「敵が完全に見えない」という斬新すぎる設定と、「触れた瞬間に粉砕消滅する」という革新的なVFX表現によって大きな注目を集めました。
Rotten TomatoesやIMDbなどの映画レビューサイトでは、ストーリー展開やキャラクター造形に対して賛否両論の評価が並んだものの、B級SFアクション映画としてのエンターテインメント性やアイデアの独自性に対する根強いファンを獲得しています。
特に「モスクワを舞台にした異国サバイバル」という独特の情景描写や、身近な電化製品の光を索敵センサーとして使うガジェット感溢れる工夫は、後のサバイバルSF作品やインディーゲームなどの世界観構築にも多大な影響を与えました。
短尺でテンポよく恐怖と爽快感を味わえるSFアクションとして、現在でも配信サービスなどで定期的に再評価されている一作です。

作品関連商品

  • 『ダーケストアワー 消滅』 Blu-ray / DVD
    迫力の3D映像や高精細なVFXエフェクト、豪華な吹き替え声優陣の演技を自宅で存分に堪能できる映像ソフト。
  • 『ダーケストアワー 消滅』 オリジナル・サウンドトラック(音楽:タイラー・ベイツ)
    『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ジョン・ウィック』シリーズを手掛けたタイラー・ベイツによる、重厚でスリリングな劇伴楽曲集。
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