- 1 YouTubeで「ALPHAS/アルファズ」
- 1.1 「ALPHAS/アルファズ」とは?(概要)
- 1.2 「ALPHAS/アルファズ」のオープニング動画
- 1.3 「ALPHAS/アルファズ」の詳細情報
- 1.4 「ALPHAS/アルファズ」の主要キャストと代表作
- 1.4.1 リー・ローゼン博士 (Dr. Lee Rosen) – 演:デヴィッド・ストラザーン (David Strathairn)
- 1.4.2 ビル・ハーケン (Bill Harken) – 演:マリク・ヨバ (Malik Yoba)
- 1.4.3 キャメロン・ヒックス (Cameron Hicks) – 演:ウォーレン・クリスティー (Warren Christie)
- 1.4.4 レイチェル・ピルザド (Rachel Pirzad) – 演:アジタ・ガニザーダ (Azita Ghanizada)
- 1.4.5 ゲイリー・ベル (Gary Bell) – 演:ライアン・カートライト (Ryan Cartwright)
- 1.5 「ALPHAS/アルファズ」の社会的評価とまとめ
- 1.6 「ALPHAS/アルファズ」の関連商品
YouTubeで「ALPHAS/アルファズ」
「ALPHAS/アルファズ」とは?(概要)
『ALPHAS/アルファズ』(原題: Alphas)は、2011年から2012年にかけてアメリカのSyfyチャンネルで放送されたSFサスペンス・テレビドラマです。
物語は、脳の異常な発達により超人的な能力を持つようになった人々、「アルファ」の存在が密かに確認された世界を舞台にしています。
これらの特殊能力者たちの中には、その力を悪用し、犯罪やテロリズムに手を染める者も少なくありません。
本作は、国防総省の秘密裏の庇護のもと、著名な神経学者であり精神科医でもあるリー・ローゼン博士によって集められた「アルファ」の専門家チームの活躍を描いています。
彼らは自らの特殊能力を駆使し、FBIやCIAですら解決困難な、「アルファ」が関与する難事件の捜査に挑みます。
しかし、その背後では「赤い旗(レッド・フラッグ)」と呼ばれる過激なアルファ至上主義のテロ組織が暗躍しており、チームは次第に大きな陰謀の中心へと巻き込まれていきます。
『HEROES/ヒーローズ』のような超能力者たちの葛藤と、法執行機関のサスペンスを融合させた作品として注目を集めました。
「ALPHAS/アルファズ」のオープニング動画
(注:本作はオープニングタイトルが短い作品のため、ここでは世界観とキャラクターがわかる公式のフルトレーラー(予告編)をご紹介します。
)
「ALPHAS/アルファズ」の詳細情報
本作は、映画『X-MEN』シリーズの脚本にも参加したザック・ペンと、マイケル・カーノウによって企画・製作総指揮されました。
アメリカでは2011年7月に放送が開始され、好評を博したことからシーズン2も製作されました。
シーズン1は全11話、シーズン2は全13話の合計24話が放送されています。
各エピソードは基本的に一話完結の事件捜査の形式をとりつつ、「赤い旗(レッド・フラッグ)」との対決というシーズンを通した縦軸のストーリーが展開されます。
また、同じSyfyチャンネルのドラマ『ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~』とは世界観を共有しており、『ウェアハウス13』のキャラクターがゲスト出演するクロスオーバー・エピソードも放送されました。
これにより、両作品のファンを大いに楽しませる仕掛けとなっています。
しかし、人気はあったものの、シーズン2の最終話が衝撃的なクリフハンガー(続きを強く予感させる結末)で終わった直後、局の都合によりシーズン3の製作がキャンセルされるという突然の打ち切りが発表されました。
多くの謎が残されたままの幕切れは、当時多くのファンに衝撃を与え、今なお「伝説の打ち切りドラマ」の一つとして語り継がれています。
「ALPHAS/アルファズ」の主要キャストと代表作
本作の魅力は、アカデミー賞ノミネート経験を持つ実力派俳優と、個性豊かなチームメンバーたちにあります。
リー・ローゼン博士 (Dr. Lee Rosen) – 演:デヴィッド・ストラザーン (David Strathairn)
アルファ・チームを率いる温厚な神経学者兼精神科医。
彼はアルファたちにとっての教師であり、父親のような存在です。
アルファの能力を「障害」ではなく「稀有な才能」として捉え、彼らが社会と共存できる道を模索します。
- デヴィッド・ストラザーンの代表作:『グッドナイト&グッドラック』(映画)、『リンカーン』(映画)、『ノマドランド』(映画)
ビル・ハーケン (Bill Harken) – 演:マリク・ヨバ (Malik Yoba)
元FBI捜査官で、「怪力」のアルファ。
危険を察知するとアドレナリンが急激に分泌され、超人的な筋力を発揮します(通称「ハルクアウト」)。
短気で直情的ですが、チームの「筋肉」として頼りになる存在です。
- マリク・ヨバの代表作:『クール・ランニング』(映画)、『コップランド』(映画)、『ニューヨーク・アンダーカバー』(ドラマ)
キャメロン・ヒックス (Cameron Hicks) – 演:ウォーレン・クリスティー (Warren Christie)
元海兵隊の狙撃手で、「超絶技巧(ハイパーキネシス)」のアルファ。
常人離れした運動能力、反射神経、平衡感覚、そして完璧な軌道計算能力を持ち、銃弾を避けることすら可能です。
- ウォーレン・クリスティーの代表作:『シカゴ・ファイア』(ドラマ)、『ARROW/アロー』(ドラマ)、『アポロ18』(映画)
レイチェル・ピルザド (Rachel Pirzad) – 演:アジタ・ガニザーダ (Azita Ghanizada)
「超感覚」のアルファ。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のすべてが極端に鋭敏で、常人には感知できない微細な情報を拾うことができます。
その代償として、日常生活では感覚を抑制する必要があります。
- アジタ・ガニザーダの代表作:『Major Crimes ~重大犯罪課~』(ドラマ)、『GOOD TROUBLE(グッド・トラブル)』(ドラマ)、『コンプリート・アンノウン』(映画)
ゲイリー・ベル (Gary Bell) – 演:ライアン・カートライト (Ryan Cartwright)
「電磁波コントロール」のアルファ。
自閉症スペクトラムの傾向がありますが、Wi-Fiや携帯電話、テレビ放送など、あらゆる電磁波を「視る」ことができ、それらを傍受・操作する能力を持ちます。
チームの通信および情報収集担当です。
- ライアン・カートライトの代表作:『BONES -骨は語る-』(ビンセント・ナイジェルマリー役)、『MAD MEN マッドメン』(ゲスト出演)
「ALPHAS/アルファズ」の社会的評価とまとめ
『ALPHAS/アルファズ』は、放送当時、『HEROES/ヒーローズ』の終了によって空白となっていた「リアル志向の超能力ドラマ」の枠を埋める作品として高く評価されました。
派手なCGやコスチュームを排し、キャラクターたちの能力が彼らの日常生活や精神にどのような影響を与えているかという内面的な葛藤に焦点を当てたことが特徴です。
特に、チームのまとめ役であるローゼン博士を演じたデヴィッド・ストラザーンの知的で深みのある演技は、作品全体の格調を高める要因となりました。
超能力を「脳の特性」として科学的にアプローチしようとする姿勢も、従来の作品とは一線を画すものでした。
しかし、シーズン2で物語が最高潮に達し、主人公たちが全世界を巻き込む重大な決断を下した直後に打ち切りが決定。
その結末はアメリカのテレビドラマ史上でも有数の「最悪のクリフハンガー」として知られており、多くの視聴者が続きを熱望したまま未完となっています。
その衝撃的な結末を含めて、海外ドラマファンの間では強く記憶に残るカルト的な人気を持つ作品です。
「ALPHAS/アルファズ」の関連商品
本作は全シーズンが完結(打ち切り)しているため、関連商品は主に映像ソフト(DVD)が中心です。
DVD/Blu-ray
日本では、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントより『ALPHAS/アルファズ シーズン1 DVD-BOX』および『ALPHAS/アルファズ シーズン2 DVD-BOX』がリリースされています。
シーズン2のDVD-BOXには、未公開シーンやNG集などの特典映像が収録されていることが多いです。
打ち切り作品であるため、コンプリートBOXなどの新しい形態での再リリースは行われておらず、現在では中古市場や在庫のみでの流通がメインとなっています。
書籍・コミック
本作の公式なノベライズ(小説版)やコミック版の日本語版は、現時点では発売されていません。
海外では一部コミックなどが展開されましたが、日本国内での入手は困難です。