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【徹底解説】映画『コロンブス 永遠の海』(1992年)の評価は?あらすじから豪華キャスト、ライバル作品との熾烈な裏話まで総まとめ

アクション・冒険
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概要

1992年に公開された映画『コロンブス 永遠の海』(原題:Christopher Columbus: The Discovery)は、クリストファー・コロンブスのアメリカ大陸到達500周年を記念して制作された歴史アドベンチャー大作です。
メガホンを取ったのは、『007』シリーズで数多くの監督を務めたアクション映画の名手、ジョン・グレンです。
さらに製作総指揮には、『スーパーマン』シリーズを大ヒットさせたアレクサンダー&イリヤ・サルキンド父子が名を連ね、莫大な製作費を投じて中世ヨーロッパと大航海時代のロマンをスクリーンに蘇らせました。
主演のコロンブス役にはギリシャ系の実力派俳優ジョルジュ・コラファスが抜擢され、脇を固めるキャストにはマーロン・ブランド、トム・セレック、そして本作が映画デビュー作となる若き日のキャサリン・ゼタ=ジョーンズら、錚々たる顔ぶれが集結しています。
奇しくも同年には、リドリー・スコット監督による同テーマの映画『1492 コロンブス』が公開されており、ハリウッドを巻き込んだ熾烈な「コロンブス映画戦争」が繰り広げられたことでも歴史に名を残しています。
純粋な歴史映画としての側面を持ちながらも、ジョン・グレン監督らしいエンターテインメント性と活劇要素がふんだんに盛り込まれているのが本作の特徴です。
本記事では、大いなる野望を胸に未知の海へと漕ぎ出した『コロンブス 永遠の海』について、詳しいあらすじから豪華キャストの魅力、そして映画ファン必見の驚くべき制作秘話に至るまで、徹底的に解説していきます。

予告編

詳細(徹底解説)

あらすじと世界観

物語の舞台は、15世紀末のヨーロッパです。
イタリア・ジェノヴァ出身の航海士クリストファー・コロンブスは、「西へ向かえば、黄金の国ジパングやインドに短期間で到達できる」という独自の仮説に取り憑かれていました。
彼はまずポルトガル王室に資金援助を求めますが、無謀な計画であるとして冷酷に却下されてしまいます。
野望を捨てきれないコロンブスは隣国スペインへと渡り、カスティーリャ女王イサベルとアラゴン王フェルナンドに謁見する機会をうかがいます。
当時のスペインは、長きにわたるレコンキスタ(国土回復運動)の最終局面にあり、また悪名高き異端審問官トマス・デ・トルケマダが猛威を振るう、宗教的にも政治的にも非常に不安定で過酷な時代でした。
コロンブスは異端審問の脅威に晒されながらも、持ち前の情熱と弁舌でイサベル女王の心を動かし、ついに3隻の帆船(ニーニャ号、ピンタ号、サンタ・マリア号)を与えられます。
そして1492年8月、未知の海域「暗黒の海」へと向けた、人類史に残る壮大な航海が幕を開けました。
陸地が全く見えない恐怖、食料の枯渇、そして船員たちの反乱の危機を乗り越え、彼らはついに新大陸(サン・サルバドル島)へと到達します。
劇中の世界観は、当時のヨーロッパの陰鬱で厳格な宗教社会と、新大陸の息を呑むような大自然の美しさが極端なコントラストで描かれており、観る者を15世紀の大冒険へと引き込んでいきます。

シーズン/章ごとの展開

本作のストーリーは、大きく3つの幕(章)に分けて展開されていきます。
第一幕は「資金調達と宮廷の陰謀」であり、コロンブスが自らの夢を実現するために、ポルトガルからスペインへと渡り歩く苦難の道のりが描かれます。
ここでは、マーロン・ブランド演じる異端審問官トルケマダとの息詰まる心理戦や、イサベル女王への謁見など、ヨーロッパ宮廷のドロドロとした権力闘争がハイライトとなります。
第二幕は「未知なる海への大航海」です。
いざ出航したものの、いつまで経っても陸地が見えないことへの船員たちの絶望、羅針盤の狂い、そして今にも暴動が起きそうな極限状態の中、コロンブスが己の信念だけで船団を導く姿がサスペンスフルに描かれます。
第三幕は「新大陸の発見と帰還」です。
先住民(タイノ族)とのファーストコンタクト、黄金をめぐる欲望の芽生え、そして一隻の船を失いながらもスペインへ帰還し、英雄として凱旋するまでの栄光と影がドラマチックに描かれ、物語は幕を閉じます。

特筆すべき見どころ

本作の最大の見どころは、莫大な予算を投じて再現された「実物大の帆船」による圧倒的な海上シーンです。
CGがまだ未発達だった1990年代初頭において、ニーニャ号、ピンタ号、サンタ・マリア号の精巧なレプリカを実際に海に浮かべて撮影された映像は、本物の波と風を感じさせる桁違いの迫力を持っています。
また、『007』シリーズのジョン・グレン監督ならではの、ダイナミックなカメラワークや剣戟アクションも見逃せません。
歴史ドラマでありながら、嵐に翻弄される船上のスペクタクルや、新大陸での原住民との緊迫感あふれるやり取りは、極上のアドベンチャー映画としての風格を備えています。
さらに、名作曲家クリフ・エイデルマンが手掛けた、オーケストラと合唱をフィーチャーした壮大で美しい劇伴音楽が、コロンブスの飽くなき探求心を力強く後押ししています。

制作秘話・トリビア

本作を語る上で欠かせないのが、同時期に制作されたリドリー・スコット監督作『1492 コロンブス』との熾烈な競合です。
コロンブス到達500周年という記念イヤーに向けて、ハリウッドの二つの巨大陣営が全く同じテーマで映画化権やロケ地、さらにはキャストの奪い合いを繰り広げました。
当初、本作のコロンブス役にはティモシー・ダルトンが内定していましたが、監督との意見の相違や制作の遅れから降板し、急遽ジョルジュ・コラファスが抜擢されたという経緯があります。
また、異端審問官トルケマダ役で出演した巨星マーロン・ブランドは、わずかな出演時間で500万ドルという破格のギャラを受け取ったことで大きな話題を呼びました。
しかしブランドは、完成した映画における先住民の描かれ方が歴史的事実に反していると激怒し、「自分の名前をクレジットから外せ」と制作陣に要求する大騒動を起こしています。
さらに、フェルナンド王を演じたトム・セレックのキャスティングも当時物議を醸し、ゴールデンラズベリー賞(最低助演男優賞)を受賞してしまうという不名誉な結果を残しました。
良くも悪くも、1990年代ハリウッドの金と権力が渦巻くバブル的な制作体制を象徴する、エピソードに事欠かない裏話満載の作品です。

キャストとキャラクター紹介

  • クリストファー・コロンブス:ジョルジュ・コラファス/(吹替:大塚明夫)
    • 未知の海路を開拓し、アジアへと到達するという野望に燃えるイタリア生まれの航海士です。
    • 学会や王室から嘲笑されても決して信念を曲げない、強い意志とカリスマ性を持った人物として描かれています。
    • 船員たちの反乱を言葉巧みに鎮めるなど、時に冷酷で狡猾なリーダーとしての側面も持ち合わせています。
  • トマス・デ・トルケマダ:マーロン・ブランド/(吹替:石田太郎)
    • スペインの異端審問を牛耳る、恐るべき権力を持った修道士です。
    • コロンブスの「地球は丸い」という主張を異端であるとして厳しく追及し、物語の序盤において最大の障壁として立ちはだかります。
    • 出番は少ないものの、画面を支配する圧倒的な威圧感はマーロン・ブランドならではです。
  • フェルナンド王:トム・セレック/(吹替:小川真司)
    • スペインのアラゴン国王であり、レコンキスタを推進する野心的な君主です。
    • コロンブスの計画には懐疑的であり、資金援助を渋る現実主義者として描かれています。
    • トム・セレックがトレードマークの髭をたくわえたまま中世の王を演じたことで、公開当時は賛否両論を巻き起こしました。
  • イサベル女王:レイチェル・ウォード/(吹替:小山茉美)
    • カスティーリャの女王であり、コロンブスの情熱に心を動かされる最大のパトロンです。
    • 夫であるフェルナンド王や側近たちが反対する中、自身の装飾品を担保にしてまでコロンブスの航海を支援する決断を下します。
    • 凛とした美しさと威厳を兼ね備えた、スペイン黄金期を象徴する力強い女性です。
  • ベアトリス・エンリケス:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/(吹替:日野由利加)
    • コロンブスの愛人であり、彼を陰ながら支え続ける情熱的なスペイン人女性です。
    • 航海に出たコロンブスの無事を祈り、彼の帰還を誰よりも待ちわびる献身的な姿が描かれています。
    • 本作が映画初出演となった彼女の、瑞々しくも妖艶な美しさは必見です。

キャストの代表作品と経歴

主演のジョルジュ・コラファスは、フランスやギリシャを中心に活躍する国際派俳優であり、本作の大抜擢によって世界的な知名度を得ました。
異端審問官を演じたマーロン・ブランドは、『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』などで知られる映画史に残る伝説的俳優です。
本作ではゴールデンラズベリー賞にノミネートされるなど厳しい評価を受けましたが、その独特のセリフ回しと存在感は間違いなく映画の格を引き上げています。
フェルナンド王役のトム・セレックは、テレビドラマ『私立探偵マグナム』や映画『スリーメン&ベビー』などで1980年代に大絶頂を極めたスター俳優です。
本作でのミスマッチとも言える配役は逆にカルト的な人気を呼んでおり、映画ファンの間で語り草となっています。
そして特筆すべきは、本作で映画デビューを果たしたキャサリン・ゼタ=ジョーンズです。
彼女はこの数年後に『マスク・オブ・ゾロ』(1998年)でハリウッドのトップスターへと駆け上がり、『シカゴ』(2002年)でアカデミー賞助演女優賞を獲得することになります。
彼女の若き日の輝かしい姿を記録しているという点だけでも、本作は映画史的に非常に価値のある一本と言えます。

まとめ(社会的評価と影響)

映画『コロンブス 永遠の海』は、公開当時の興行収入は振るわず、ライバル作品である『1492 コロンブス』とともに「1992年の興行的な失敗作」として語られることが多い作品です。
Rotten Tomatoesをはじめとする批評サイトでの評価も厳しく、特に第13回ゴールデンラズベリー賞においては最低作品賞を含む6部門にノミネートされるという不名誉な記録を残してしまいました。
しかし、時代を経て再評価の機運も高まっており、「純粋なエンターテインメント活劇としては『1492』よりもテンポが良くて面白い」という声も少なくありません。
歴史の暗部を重厚に描こうとした『1492』に対し、本作は中世ヨーロッパの豪華絢爛な衣装や、実物大の帆船を使用したダイナミックな航海シーンなど、視覚的な楽しさに全振りしている点が魅力です。
また、後世に名を残す名優マーロン・ブランドの奇行とも言える怪演や、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの初々しいデビュー姿など、映画ファンの探求心をくすぐる要素が詰まったカルト的な魅力を持つ大作です。
歴史の教科書には載っていないハリウッドの裏面史を象徴する作品として、今なお一部の愛好家から熱烈に支持されています。

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