DC『タイタンズ』の知られざるウンチク!製作の裏側とファン必見のトリビアを徹底解説

うんちく

DC『タイタンズ』の知られざるウンチク!製作の裏側とファン必見のトリビアを徹底解説

「タイタンズ (series)」の概要

ドラマ『タイタンズ (series)』は、DCコミックスの若きスーパーヒーローチーム「ティーン・タイタンズ」をベースにした、実写ドラマシリーズです。

しかし、多くの人が知るアニメ版『ティーン・タイタンズ』とは異なり、非常にダークでシリアス、そして暴力描写も厭わない大人向けの作品として製作されました。

2018年に放送が開始され、当初はDC独自の配信サービス「DC Universe」の目玉作品としてスタートしました。

ディック・グレイソン(初代ロビン)を中心に、レイブン、スターファイヤー、ビーストボーイといったお馴染みのメンバーが、自らの過去や内なる闇と戦いながら成長していく姿を描いています。

本作はシーズン4をもって完結しましたが、その製作背景には多くの興味深い「うんちく」が隠されています。

「タイタンズ」を深く知るための詳細ウンチク

『タイタンズ (series)』をより深く楽しむための、いくつかの「うんちく」や製作秘話を紹介します。

本作の概要を掴む上で、これらのトリビアは欠かせない要素と言えるでしょう。

衝撃を与えた「Fk Batman」

『タイタンズ』が世間の注目を集めた最初のきっかけは、シーズン1の予告編でディック・グレイソンが放った「Fk Batman(バットマンなんてクソくらえ)」という過激なセリフでした。

これは、明るいヒーロー像を期待していたファンの度肝を抜き、本作が従来のヒーロー作品とは一線を画す、ダークでシリアスなトーンであることを強烈に印象付けました。

長年バットマンのサイドキックとして苦悩してきたディックの、独立と葛藤を象徴するセリフとして、今や『タイタンズ』を語る上で欠かせない「うんちく」となっています。

独自配信サービスの旗艦作品

『タイタンズ』は、現在ではHBO Max(日本ではNetflix)で配信されていますが、元々はDCエンターテイメントが立ち上げた独自配信サービス「DC Universe」の、まさに旗艦となるべく製作された最初の実写オリジナル作品でした。

このサービスは、DCコミックス、映画、ドラマ、アニメを包括的に提供するプラットフォームを目指していました。

『タイタンズ』の成功が、続く『ドゥーム・パトロール』や『ハーレイ・クイン』といった良質な作品群を生み出す土壌となったのです。

『ドゥーム・パトロール』との不思議な関係

『タイタンズ』のシーズン1には、後のスピンオフ作品『ドゥーム・パトロール』の主要メンバーが登場するエピソードがあります。

これにより、両作品は同じ世界観(アース)を共有しているかのように見えました。

しかし、実際に『ドゥーム・パトロール』のシリーズが始まると、一部のキャストが変更され、設定やトーンも『タイタンズ』とは異なる、より奇妙で実験的な作風となりました。

両者は「同じ役者が演じているが、厳密には別アースの存在」という、DCマルチバースならではの複雑な関係性を持っています。

長い道のりだった「ナイトウィング」への変身

主人公のディック・グレイソンが、「ロビン」というアイデンティティを捨て、新たなヒーロー「ナイトウィング」として覚醒するまでの道のりは、非常に長く丁寧に描かれました。

シーズン1でロビンのスーツを燃やし、シーズン2の終盤でようやくナイトウィングのスーツが登場するまでの焦らしに、多くのファンがやきもきしました。

このナイトウィングのスーツは、コミックのデザインを忠実に再現しつつ、実写としてのリアリティを追求した非常に高品質なもので、そのお披露目はシーズン屈指のハイライトとなりました。

アローバースとのクロスオーバー

『タイタンズ』は基本的に独立した世界観を持っていますが、CW(The CW)が展開していた「アローバース」の巨大クロスオーバーイベント『クライシス・オン・インフィニット・アース』に、カメオ出演という形で関わっています。

『タイタンズ』の世界は「アース9」として設定され、別世界のディック・グレイソンやジェイソン・トッドたちが一瞬だけ映し出されました。

これは、DC作品群が広大なマルチバースの一部であることを視聴者に示す、ファンサービス的な「うんちく」です。

打ち切りの真相とDCユニバースの再編

『タイタンズ』はシーズン4で完結(打ち切り)となりましたが、これは作品の人気がなかったから、というわけではありません。

同時期に同じく人気だった『ドゥーム・パトロール』も終了しており、これはジェームズ・ガンとピーター・サフランによる新生「DC Studios」の体制移行が大きく影響しています。

彼らが主導する新たな「DCユニバース(DCU)」の計画が本格化するにあたり、それ以前の旧体制で製作されたドラマ群(アローバース含む)が整理される形となったのです。

参考動画

まとめ

『タイタンズ (series)』は、単なる若手ヒーローチームの活躍を描いたドラマではありません。

それは、DCがより成熟した層に向けたダークなコンテンツを模索する実験場であり、配信サービスの立ち上げを担う重要な作品でした。

過激なセリフや重いテーマが賛否両論を呼ぶこともありましたが、キャラクターの心理描写を深く掘り下げ、コミックファンが待ち望んだ「ナイトウィング」の誕生を丁寧に見せるなど、多くの功績を残しました。

シーズン4での完結は、DC全体の戦略転換という大きな流れの中での出来事であり、作品の価値を損なうものではありません。

本作が示した「シリアスなDCドラマ」の可能性は、今後のDC作品にも影響を与え続けるでしょう。

関連トピック

ティーン・タイタンズ(コミックおよびアニメ)

『タイタンズ』の原作となるコミックチームです。

特に1980年代のマーブ・ウルフマンとジョージ・ペレスによる『ニュー・ティーン・タイタンズ』は、本作のストーリーやキャラクター設定に大きな影響を与えています。

また、カートゥーン・ネットワークで放送されたアニメ版『ティーン・タイタンズ』や『ティーン・タイタンズGO!』は、本作とは対照的にコメディタッチで描かれ、若い世代に人気を博しています。

ドゥーム・パトロール(ドラマ)

『タイタンズ』からスピンオフした作品ですが、前述の通り、すぐに独自の(より奇妙な)世界観を確立しました。

「世界一奇妙なヒーローたち」のキャッチコピー通り、個性的すぎるキャラクターたちが織りなす、ブラックユーモアと不条理に満ちた物語が魅力です。

アローバース

ドラマ『ARROW/アロー』から始まった、DCドラマの一大ユニバースです。

『THE FLASH/フラッシュ』『スーパーガール』『レジェンド・オブ・トゥモロー』などが含まれ、大規模なクロスオーバーイベントが特徴でした。

『タイタンズ』もマルチバースの一部として、この世界観に組み込まれました。

DCU(ジェームズ・ガン体制)

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などで知られるジェームズ・ガンが指揮を執る、新たなDC映画・ドラマの統一ユニバースです。

この新体制の始動に伴い、『タイタンズ』を含む既存の多くの作品が終了し、世界観がリブートされることになりました。

関連資料

タイタンズ <シーズン1-4> (Blu-ray / DVD)

本作の全シーズンを収録した物理メディアです。

配信終了後も手元に残したいファンや、高画質で製作の裏側(特典映像)を見たい方には必須のアイテムです。

ニュー・ティーン・タイタンズ (DCコミックス)

本作のインスピレーションの源となったコミックシリーズです。

マーブ・ウルフマンとジョージ・ペレスによるこの作品群は、アメコミ史に残る傑作と評価されており、ドラマで描かれたキャラクターたちのオリジンや、トライゴンとの戦いなどを深く知ることができます。

マクファーレントイズ DCマルチバース タイタンズ (アクションフィギュア)

米国の玩具メーカー、マクファーレントイズが展開するDCキャラクターのフィギュアシリーズです。

『タイタンズ』のナイトウィングやスターファイヤーなど、ドラマ版の姿を忠実に再現したフィギュアが発売されており、コレクターズアイテムとして人気です。

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