【ハワイ5-0 うんちく】タイトル「5-0」の本当の意味は?オリジナル版とリメイク版の違い、伝説のテーマ曲の秘密を徹底解説

【ハワイ5-0 うんちく】タイトル「5-0」の本当の意味は?オリジナル版とリメイク版の違い、伝説のテーマ曲の秘密を徹底解説

『ハワイ5-0』の概要

『ハワイ5-0』(原題: Hawaii Five-O)は、アメリカのテレビ史に残る、最も象徴的な警察ドラマの一つです。

舞台は常夏の楽園ハワイ。

州知事直属の特別捜査班「ファイブ・オー」が、美しい景色を背景に凶悪犯罪に立ち向かう姿を描きました。

この作品には、1968年から1980年まで12シーズン続いたジャック・ロード主演の「オリジナル版」と、2010年から2020年まで10シーズン続いたアレックス・オローリン主演の「リメイク版」(原題: Hawaii Five-0)の二つが存在します。

どちらも世界的な大ヒットを記録しましたが、この伝説的なドラマには、タイトルに隠された意味や制作の裏側など、多くの「うんちく」が眠っています。

『ハワイ5-0』の詳細うんちく

最大のうんちく:タイトル「5-0(ファイブ・オー)」の本当の意味

なぜ「ハワイ5-0」というタイトルなのでしょうか。

これは、本作が制作される直前の1959年に、ハワイがアメリカ合衆国の「50番目」の州になったことに由来しています。

つまり「5-0(Five-O)」とは、「50番目の州(The 50th State)」を意味するスラング(俗語)なのです。

オリジナル版の主人公スティーヴ・マクギャレット(演:ジャック・ロード)が、この言葉を特別捜査班のニックネームとして提案しました。

このキャッチーな名前は、やがて現実世界でも「警察」を意味するスラングとして広まるほどの影響力を持つことになります。

テレビ史に残る「伝説のテーマ曲」

「デデデデン、デデッデ〜♪」という、あの有名なオープニングテーマ。

この曲は、テレビドラマのテーマ曲として史上最も有名で、最も偉大な曲の一つとされています。

作曲はモートン・スティーヴンスによるもので、ビッグバンドの迫力あるブラスサウンドと、打ち寄せる波の映像が見事にシンクロしたオープニングは、視聴者を一瞬でハワイの世界へ引き込みました。

この曲は、ロックバンド「ザ・ベンチャーズ」がカバーしたバージョンも世界的に大ヒットし、日本でも非常に高い知名度を誇っています。

2010年のリメイク版でも、このオリジナル曲に忠実なアレンジバージョンが採用され、新旧ファンを喜ばせました。

「ダノ、ブッこめ!」(Book ‘em, Danno!)

オリジナル版で、主人公のマクギャレットが事件を解決し、犯人を逮捕する際に、相棒のダニー・ウィリアムズ(愛称:ダノ)に向かって言う決めゼリフが「Book ‘em, Danno!」です。

「Book ‘em」とは「(彼らを)逮捕記録簿に載せろ」という意味のスラングで、日本語吹替版では「ダノ、逮捕だ!」「ダノ、ブッこめ!」などと訳されました。

このセリフはアメリカのテレビ史に残る名ゼリフの一つとなり、もちろん2010年のリメイク版でも、新しいマクギャレットとダノ(愛称は変わらず)の間で、オマージュとして頻繁に使われました。

リアルなハワイを描いた「全編現地ロケ」

1960年代当時、アメリカ本土(特にハリウッド)から遠く離れたハワイで、テレビドラマの全編を撮影することは非常に珍しく、画期的な試みでした。

『ハワイ5-0』は、スタジオのセットではなく、本物のハワイの美しい自然や街並みを背景に撮影されました。

これにより、作品に圧倒的なリアリティとリゾート感が生まれ、ドラマのヒットと同時に、ハワイの観光人気を世界的に押し上げる大きな要因となったのです。

オリジナル版の主演ジャック・ロードは、ハワイを深く愛し、シリーズ終了後もハワイに住み続け、地元の文化振興に多大な貢献をしたことでも知られています。

リメイク版は「クロスオーバー」の世界

2010年から始まったリメイク版『Hawaii Five-0』(0はゼロ)も大ヒットしました。

こちらはオリジナル版の重厚な雰囲気とは異なり、より派手なアクションと、チームメンバー間のコミカルな掛け合いが特徴です。

このリメイク版の最大の「うんちく」は、他のドラマと世界観を共有していることです。

同じ制作陣が手掛けた『私立探偵マグナム』(リメイク版)や『MACGYVER/マクガイバー』(リメイク版)と、頻繁にクロスオーバー(登場人物が互いの番組を行き来する)を行いました。

これは、現代のテレビドラマ制作ならではの手法と言えるでしょう。

参考動画

まとめ

『ハワイ5-0』は、単なる警察ドラマの枠を超え、「ハワイ」という土地の魅力を世界中に知らしめた文化的な功績を持つ作品です。

「5-0」というタイトルに込められた州昇格への誇り、一度聴いたら忘れられないテーマ曲、そして美しいロケーション撮影という革新的な試み。

これらすべてが融合し、伝説的なドラマを生み出しました。

オリジナル版の重厚な魅力と、リメイク版のスタイリッシュなアクション、どちらも「アロハ・スピリット」に満ちた傑作であることに変わりありません。

関連トピック

『私立探偵マグナム』 (Magnum, P.I.): 1980年代にハワイを舞台に大ヒットした、トム・セレック主演の探偵ドラマ。リメイク版『ハワイ5-0』とリメイク版『マグナム』はクロスオーバーを果たしています。

ジャック・ロード: オリジナル版のスティーヴ・マクギャレットを演じた俳優。ハワイでは今なお英雄として尊敬されています。

アレックス・オローリン: リメイク版のマクギャレットを演じた俳優。10シーズンにわたりタフなヒーロー像を演じきりました。

ザ・ベンチャーズ (The Ventures): 『ハワイ5-0』のテーマ曲をカバーし、日本での知名度を爆発的に高めたインストゥルメンタル・ロックバンド。

関連資料

ハワイ5-0 (オリジナル版) [DVD/Blu-ray]: 1968年から続く伝説の始まり。ジャック・ロードの渋い魅力と、古き良きハワイの風景を楽しめます。

Hawaii Five-0 (リメイク版) [DVD/Blu-ray]: アレックス・オローリン主演の現代版。ド派手なアクションとスピーディーな展開が魅力です。

ザ・ベンチャーズ ベスト・オブ・ベンチャーズ [CD]: 伝説のテーマ曲のカバーバージョンを収録。ドライブミュージックとしても最適です。

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