YouTubeで「ヒューマンズ」を見るなら必見!あらすじ・キャスト・OP総まとめ
「ヒューマンズ(HUM∀NS)」とは? – 概要とあらすじ
「ヒューマンズ」(原題:HUM∀NS)は、2015年から2018年にかけてイギリスのChannel 4とアメリカのAMCで共同製作された、SFサスペンス・ヒューマンドラマです。
スウェーデンの人気ドラマ『Real Humans(リアル・ヒューマンズ)』を原作としたリメイク作品であり、その緻密な設定と深いテーマ性で世界的に高い評価を受けました。
物語の舞台は、現代とよく似た近未来のイギリス。
そこでは「シンス(Synth)」と呼ばれる、人間と見分けがつかないほど精巧な人型アンドロイドが、家事、労働、介護など社会のあらゆる場面で人間の代わりに働くことが当たり前となっています。
ある日、郊外に住むホーキンス一家は、多忙な母ローラを助けるため、中古のシンス「アニータ」(ジェンマ・チャン)を購入します。
しかし、アニータは時折プログラムされたはずのない、まるで人間のような不可解な行動を見せ始めます。
一方、青年レオ(コリン・モーガン)は、離れ離れになった「特別なシンス」の仲間たちを必死に探していました。
彼らは、他のシンスとは異なり、人間と同じ「意識」と「感情」を持つようにプログラムされていました。
アニータ(その正体は「ミア」と呼ばれる意識を持つシンスの一人)との出会いをきっかけに、ホーキンス一家は、シンスの権利や意識の定義を巡る、人類とAIの未来を左右する大きな事件へと巻き込まれていきます。
「ヒューマンズ」の予告編動画(YouTube)
「ヒューマンズ」のミステリアスで少し不気味な、そして切ない世界観がよくわかる日本版の公式予告編はこちらからご覧いただけます。
(※本作は特定のオープニング映像というより、各話の導入が印象的な作品です)
「ヒューマンズ」の作品詳細(原作・シーズン)
本作は、スウェーデンのSFドラマ『Real Humans』をベースに、イギリスとアメリカの制作陣がよりスケールアップさせた作品です。
単なるSFアクションではなく、AIが人間の仕事を奪う恐怖、AIに愛情を抱く人間、そして人間から虐げられるAIという構図を通して、「人間性とは何か」「意識とはどこから生まれるのか」といった哲学的な問いを投げかけます。
製作総指揮はデレク・ワックスなどが務めました。
ドラマは全3シーズン(シーズン1:全8話、シーズン2:全8話、シーズン3:全8話)で構成されています。
物語はシーズン3で大きな転換点を迎えますが、残念ながらシーズン4は製作されず、シーズン3がファイナルシーズン(打ち切り)となりました。
「ヒューマンズ」の主なキャスト(登場人物と演者・声優)
「ヒューマンズ」の物語を牽引する主要なキャラクターと、そのキャスト(俳優)、日本語吹替版の声優を紹介します。
意識を持つシンスたち
- ミア / アニータ: ジェンマ・チャン (Gemma Chan)(吹替:田中理恵)
- レオ・エルスター: コリン・モーガン (Colin Morgan)(吹替:KENN)
- ニスカ: エミリー・バリントン (Emily Berrington)
- マックス: イヴァノ・ジェレマイア (Ivanno Jeremiah)
ホーキンス一家
- ローラ・ホーキンス: キャサリン・パーキンソン (Katherine Parkinson)
- ジョー・ホーキンス: トム・グッドマン=ヒル (Tom Goodman-Hill)
- マティ(マチルダ)・ホーキンス: ルーシー・カーレス (Lucy Carless)
- トビー・ホーキンス: テオ・スティーヴンソン (Theo Stevenson)
- ソフィー・ホーキンス: ピクシー・デイヴィス (Pixie Davies)
その他の重要人物
- Dr. ジョージ・ミリガン: ウィリアム・ハート (William Hurt)
- オディ(旧型シンス): ウィル・チューダー (Will Tudor)
キャストの主な代表作品名
「ヒューマンズ」に出演した実力派キャストの、他の主な代表作をご紹介します。
- ジェンマ・チャン(ミア / アニータ役):
- 『エターナルズ』(セルシ役)
- 『クレイジー・リッチ!』(アストリッド・レオン=テオ役)
- 『キャプテン・マーベル』(ミン・エルヴァ役)
- 『ザ・クリエイター/創造者』(マヤ役)
- コリン・モーガン(レオ・エルスター役):
- 『魔術師マーリン』(マーリン役)
- 『ベルファスト』(ビリー・クラントン役)
- 『ザ・フォール 警視ステラ・ギブソン』(トム・アンダーソン役)
- キャサリン・パーキンソン(ローラ・ホーキンス役):
- 『ハイっ、こちらIT課!』(ジェン・バーバー役)
- 『ガーンジー島の読書会の秘密』(アイソラ・プリビー役)
- 『パイレーツ・ロック』(フェリシティ役)
- トム・グッドマン=ヒル(ジョー・ホーキンス役):
- 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(シュタール軍曹役)
- 『レベッカ』(フランク・クローリー役)
- 『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』
- ウィリアム・ハート(Dr. ミリガン役):
- 『蜘蛛女のキス』(ルイス・モリーナ役)
- MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品(サディアス・“サンダーボルト”・ロス長官役)
- 『ブロードキャスト・ニュース』
「ヒューマンズ」の社会的評価・評判と影響(まとめ)
「ヒューマンズ」は、放送開始から批評家たちに絶賛されました。
特に高く評価されたのは、シンスを演じた俳優陣の卓越した演技力です。
主演のジェンマ・チャン(ミア役)をはじめ、シンス役の俳優たちは、瞬きを最小限に抑え、関節を意識したわずかにぎこちない動き、そして抑揚のない話し方を徹底しました。
そのあまりのリアリティは、視聴者に「本当にロボットなのではないか」と錯覚させるほどで、作品の不気味さと説得力を飛躍的に高めました。
物語は、派手なアクションやVFXに頼るのではなく、AIが日常に溶け込んだ世界の「もしも」を徹底的に掘り下げます。
AIに仕事を奪われた人々の不満、AIに介護を任せる家族の葛藤、AIに友情や愛情を感じる孤独、そして「意識」を持ったAIが人間から受ける差別と迫害。
これらは、現代社会が抱える移民問題や差別問題のメタファーとしても機能しており、視聴者に重い問いを投げかけます。
ファミリードラマとして、サスペンスとして、そして哲学的なSFとして、非常に高い完成度を誇る作品です。
シーズン3で物語が核心に迫ったところで終了(打ち切り)となったため、その結末を惜しむ声が今なお多く聞かれますが、AIと人間の未来を考えさせられる傑作ドラマとして語り継がれています。
「ヒューマンズ」の関連商品(DVD・配信)
「ヒューマンズ」の世界をもっと楽しむための関連情報です。
- 動画配信サービス: 日本では、Huluが長らく全シーズン(シーズン1〜3)を配信していました。また、Apple TVなどでも視聴が可能です。(※配信状況は変動する場合があります)
- DVD/Blu-ray: 「ヒューマンズ」のDVDは、TSUTAYA DISCASなどの宅配レンタルサービスで取り扱いがあります。セル版のDVD-BOXなどもリリースされています。
- 原作ドラマ: 本作の元となったスウェーデン版『Real Humans(リアル・ヒューマンズ)』も、高い評価を得ている作品です。リメイク版との違いを見比べるのも一興です。