YouTubeで見る「ナイトライダー」！80年代SFアクションの金字塔を徹底解説

「ナイトライダー」の概要

『ナイトライダー』（原題: Knight Rider）は、1980年代にアメリカで制作・放送され、世界的な大ヒットとなったSFアクション・テレビドラマシリーズです。

物語は、凶悪犯罪に立ち向かうために設立された民間組織「ナイト財団」のエージェント、マイケル・ナイトと、彼の相棒である人工知能（AI）を搭載したドリームカー「ナイト2000」の活躍を描いています。

ナイト2000（ベース車両はポンティアック・ファイヤーバード・トランザム）は、防弾・耐熱装甲、ターボブーストによるジャンプ機能、様々なハイテク装備、そして人間と会話できる高度なAI「K.I.T.T.（キット）」を備えています。

マイケル・ナイトがK.I.T.T.と共に、法では裁けない悪に立ち向かう姿を、カーアクション、スパイ活劇、そして人間とAIのユニークな友情を交えて描いた、80年代を象徴する作品です。

「ナイトライダー」伝説のオープニングテーマ

（※スチュー・フィリップス作曲による、シンセサイザーが印象的な有名なテーマ曲）

作品詳細（放送時期・ナイト2000）

本作は、プロデューサーのグレン・A・ラーソンによって企画され、アメリカのNBCネットワークで1982年9月26日から1986年8月8日まで、全4シーズン、合計90話が放送されました。

主人公マイケル・ナイトは、元々は潜入捜査中に瀕死の重傷を負った刑事マイケル・ロングでしたが、ナイト財団の創設者ウィルトン・ナイトによって命を救われ、顔の整形手術を受けて新たなアイデンティティを得た、という背景設定があります。

彼はナイト財団の理念である「一人でも、巨悪と戦える男」を体現する存在として、K.I.T.T.と共に様々な事件に挑みます。

K.I.T.T.（Knight Industries Two Thousand）の知性、ユーモア、そしてマイケルとの絶妙な掛け合いは、本作の大きな魅力となりました。

フロントノーズで左右に動くスキャナーライトは、ナイト2000の象徴的なデザインとして広く認知されています。

日本では1984年からテレビ朝日系で放送され、「未来の車」への憧れと、マイケルとK.I.T.T.のコンビネーションが子供から大人まで幅広い層の人気を集めました。

「ナイトライダー」の主要キャスト

• マイケル・ナイト (Michael Knight): デビッド・ハッセルホフ (David Hasselhoff)

  ナイト財団のエージェント。元刑事で、正義感が強く行動的。

• K.I.T.T. (キット – Knight Industries Two Thousand): ウィリアム・ダニエルズ (William Daniels) [声の出演]

  ナイト2000に搭載された人工知能。紳士的でユーモアがあり、マイケルの最高の相棒。

• デボン・シャイアー (Devon Miles): エドワード・マルヘアー (Edward Mulhare)

  ナイト財団の責任者。マイケルの上司であり、英国紳士風の落ち着いた人物。

• ボニー・バーストウ (Bonnie Barstow): パトリシア・マクファーソン (Patricia McPherson) [シーズン1, 3-4]

  K.I.T.T.の開発・整備を担当する優秀なチーフメカニック。

• エイプリル・カーティス (April Curtis): レベッカ・ホールデン (Rebecca Holden) [シーズン2]

  ボニーの後任として登場したメカニック。

キャストの他の代表作品名

• デビッド・ハッセルホフ:

  • 『ベイウォッチ (Baywatch)』（テレビドラマ、主演・製作総指揮）
  • 『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー (The SpongeBob SquarePants Movie)』（映画、本人役）
  • 歌手としての活動（特にドイツで絶大な人気）

• ウィリアム・ダニエルズ (K.I.T.T.の声):

  • 『ボーイ・ミーツ・ワールド (Boy Meets World)』（テレビドラマ、フィーニー先生役）
  • 『卒業 (The Graduate)』（映画）
  • 『1776』（ミュージカル・映画）

• エドワード・マルヘアー (デボン役):

  • 『ミセスと幽霊 (The Ghost & Mrs. Muir)』（テレビドラマ、グレッグ船長役）
  • 『脱走特急 (Von Ryan’s Express)』（映画）
  • 『0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦 (Our Man Flint)』（映画）

「ナイトライダー」の社会的評価と影響（まとめ）

『ナイトライダー』は、1980年代のハイテクブームとSFアクションブームを象徴する作品として、世界中で社会現象となりました。

特に、喋るハイテクカー「ナイト2000」の存在は画期的であり、その洗練されたデザインと驚異的な性能は、多くの視聴者の心を掴みました。

マイケル・ナイト役のデビッド・ハッセルホフは、この作品で国際的なスターとなり、K.I.T.T.との「人間とマシンの友情」というテーマは、テクノロジーが急速に進化していた時代において、未来への希望とロマンを感じさせました。

一度聞いたら忘れられないテーマ曲、ナイト2000のスキャナーライト、そして「行くぞキット！」といった決め台詞は、80年代ポップカルチャーのアイコンとして、今なお多くの人々の記憶に残っています。

本作の成功は、続編やリメイク作品（『ナイトライダーNEXT』、『チーム・ナイトライダー』など）を生み出すきっかけとなり、デビッド・ハッセルホフとナイト2000は、80年代を代表するヒーローコンビとして不動の地位を築いています。

「ナイトライダー」関連商品

あのドリームカーをあなたの手に！

DVD / Blu-ray

• 『ナイトライダー』の全シーズンを収録したコンプリートDVD-BOXやBlu-ray BOXが、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンから発売されています。

模型 / ミニカー

• 「ナイト2000」（ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム）のプラモデルやダイキャストモデルが、アオシマ文化教材社、Jada Toys、ホットウィールなど様々なメーカーから多数発売されており、根強い人気があります。K.I.T.T.のスキャナーライトが点灯するギミック付きのものも多いです。

書籍

• 番組ガイドブックや、制作の舞台裏、車両に関する書籍（主に洋書）が出版されています。

サウンドトラック

• スチュー・フィリップスらによるサウンドトラックCDがリリースされています。