YouTubeで「刑事コジャック」:ロリポップをなめるスキンヘッドのタフガイ刑事【森山周一郎のデカ長伝説】
1. 刑事コジャック(KOJAK)の概要
『刑事コジャック』(原題:KOJAK)は、1973年から1978年までアメリカCBSで放映された本格的な刑事ドラマシリーズです。舞台は犯罪が絶えない大都会ニューヨーク。
主人公は、スキンヘッドにスーツ姿、そして常にロリポップキャンディを口にしているという強烈な個性を持つ**セオドポラス・”テオ”・コジャック警部補**(テリー・サバラス)です。彼は、大胆不敵な行動と鋭い頭脳、そして裏社会にも通じた人間味あふれる捜査で、凶悪な事件を解決していきます。
日本では、声優・**森山周一郎**による豪快で人間味あふれる吹き替えが絶大な人気を誇り、『刑事コロンボ』と並ぶ70年代海外ドラマのアイコンとして君臨しました。
2. 公式オープニングテーマ(YouTube)
70年代らしいファンキーでクールなテーマ曲(Theme from Kojak)を使用したオープニング動画はこちらです。
3. 刑事コジャックの詳細:ロリポップと人間味あふれる捜査
コジャック警部補は、ニューヨーク市警察マンハッタンサウス分署(劇中の11分署)に所属し、その**型破りな捜査方法**で知られています。彼はタフガイである一方で、甘いロリポップを好むというギャップが、キャラクターに深みと愛嬌を与えました(ロリポップは元々禁煙のための道具という設定)。
シリーズでは、ニューヨークの裏社会や、当時の社会が抱える貧困、人種、麻薬などの問題をリアルに描き出しました。部下のクロッカー刑事や、良き理解者であるマクニール課長ら、分署のチームとの連携もシリーズの魅力です。
日本での成功は、主演テリー・サバラスの強烈な個性を、声優の**森山周一郎**氏が、**「デカ長」**という日本独自の愛称と共に、独自のいぶし銀の人間味あふれるキャラクターとして見事に表現したことが大きいです。森山氏の吹き替えと、額田やえ子氏による日本語翻訳は、日本における刑事ドラマの金字塔を築く上で不可欠な要素でした。
4. 主な登場人物とキャスト
| 登場人物 | 演者(吹替担当者:森山周一郎版) | 愛称・役割 |
|---|---|---|
| テオ・コジャック警部補 | テリー・サバラス(森山周一郎) | 主人公。ニューヨーク市警マンハッタンサウス分署のデカ長。 |
| フランク・マクニール課長 | ダン・フレイザー(柳生博) | コジャックの上司。愛称は「チョーさん」。 |
| ボビー・クロッカー部長刑事 | ケヴィン・ドブスン(津嘉山正種) | コジャックの若き部下。 |
| スタヴロス刑事 | ジョージ・サバラス(神山卓三) | コジャックの部下(テリー・サバラスの実弟)。 |
主要キャストの代表作品名
- テリー・サバラス:映画『特攻大作戦』、『荒野の用心棒』、『史上最大の作戦』。
- ダン・フレイザー:『恋のプレゼント』。ブロードウェイ俳優としても活躍。
- ケヴィン・ドブスン:『マンハッタン・ラプソディ』、テレビドラマ『ノット・イージー』。
5. 社会的評価と影響:アメリカと日本の刑事ドラマのアイコン
『刑事コジャック』は、1970年代の刑事ドラマにおいて、**現実的で人間味のあるタフガイ刑事**のイメージを確立し、批評家や実際の警察関係者からも高い評価を受けました。そのハードボイルドながらも人情味のあるキャラクターは、視聴者に深く愛されました。
日本においては、**森山周一郎**氏の吹き替えと「デカ長」という愛称が文化として深く定着し、その人気は本国を凌ぐほどでした。1980年代には警視庁の募集ポスターにコロンボと共にイラストが起用されるなど、**社会的なアイコン**となりました。コジャックは、そのファッション、音楽、そして倫理的なテーマ性すべてが、当時の文化と後の刑事ドラマに多大な影響を与えた、不朽の傑作です。
6. 刑事コジャックの作品関連商品
根強い人気から、現在もDVDや関連商品が販売されています。
- DVD/Blu-ray:
- **『刑事コジャック シーズン1~5 DVD-BOX』**:全シーズンを収録したコンプリート版。森山周一郎氏の日本語吹き替え版収録の有無を確認して購入するのがおすすめです。
- **『刑事コジャック バリューパック』**:お求めやすい価格のDVDセット。
- 音楽:
- **テーマ曲**(メインテーマ)を収録した70年代テレビドラマ主題歌集CD、または当時のEPレコード。
- グッズ:
- コジャックのトレードマークである**ロリポップキャンディ**。
- 番組ロゴやコジャックのシルエットをデザインしたヴィンテージTシャツ、ポスターなど。