YouTubeで観る「マニフェスト(MANIFEST)」：打ち切りから奇跡の復活！あらすじ・キャスト・評価まとめ
『マニフェスト(MANIFEST)』とは？ 概要とあらすじ
『マニフェスト(MANIFEST)』は、2018年から放送が開始されたアメリカのSFミステリードラマです。
物語は、ジャマイカからニューヨークへ向かっていたモンテゴ航空828便が、途中で短時間の激しい乱気流に巻き込まれるところから始まります。
無事に着陸した乗客乗員たちでしたが、空港で彼らが告げられたのは、出発から5年半以上の時間が経過していたという衝撃の事実でした。
乗客たちが「失われた」とされていた5年半の間、地上に残された家族や恋人たちの時間は進んでおり、世界はすっかり変わってしまっていました。
さらに、828便の生還者たちは「呼びかけ（Calling）」と呼ばれる謎の声や未来のビジョンを体験するようになります。
主人公であるストーン一家（ミカエラ、ベン、カル）を中心に、乗客たちはこの超常現象の謎を解明し、自らに課せられた運命と向き合っていくことになります。
当初は米国のNBCで放送されていましたが、シーズン3で打ち切りが決定。
しかし、Netflixでの配信で驚異的な視聴数を記録したことからファンの間で復活運動が起こり、最終的にNetflixがシーズン4（ファイナルシーズン）の製作を決定し、物語は無事に完結を迎えました。
「マニフェスト 828便の謎」予告編
詳細：「呼びかけ」と「死亡予定日」の謎
本作は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキスが製作総指揮の一人を務めていることでも大きな話題を呼びました。
物語の核心は「828便の乗客たちがなぜ5年半も消え、そしてなぜ戻ってきたのか」という点にあります。
生還した乗客たちは、社会からは「奇跡の生還者」として注目される一方、政府の監視下に置かれ、一部の人々からは危険視される存在となっていきます。
彼らが体験する「呼びかけ」は、多くの場合、未来に起こる悲劇や犯罪を予知するものであり、彼らはその「呼びかけ」に従って行動することで、多くの人々を救おうと奮闘します。
しかし、「呼びかけ」に従うことは、彼ら自身の人生や家族関係に大きな歪みを生じさせることにもなります。
特に主人公のミカエラ・ストーンは、5年半の間に婚約者が自分の親友と結婚してしまったという現実に直面し、刑事としての職務と「呼びかけ」との間で葛藤します。
兄のベン・ストーンは、数学者としての論理的思考で「呼びかけ」の謎を解明しようと奔走し、生還者たちのリーダー的存在となっていきます。
また、乗客たちには「死亡予定日（Death Date）」と呼ばれる、失われた5年半と同じ期間だけ生きた後に死ぬ運命が定められていることが判明し、物語はタイムリミット・サスペンスの様相を呈していきます。
シーズンが進むにつれて、謎は宗教的、神話的な要素も帯びていき、乗客たちの運命が人類全体の未来にも関わっていることが示唆されます。
主要キャストと登場人物
ミカエラ・ストーン (Michaela Stone)
演: メリッサ・ロクスバーグ (Melissa Roxburgh)
828便の乗客で、ニューヨーク市警の刑事。
生還後、婚約者だったジャレッドが親友と結婚していることを知り苦悩します。
「呼びかけ」に導かれながら、多くの事件の解決に尽力します。
ベン・ストーン (Ben Stone)
演: ジョシュ・ダラス (Josh Dallas)
ミカエラの兄で、数学の准教授。
828便には白血病を患う息子カルの治療のために搭乗していました。
家族想いであり、「呼びかけ」の謎を論理的に解明しようと奔走します。
グレース・ストーン (Grace Stone)
演: アシーナ・カーカニス (Athena Karkanis)
ベンの妻。
夫と息子が失踪した5年半の間、娘のオリーヴと共に悲しみを乗り越えて生きてきましたが、夫たちの生還によって生活が一変します。
ジャレッド・ヴァスケス (Jared Vasquez)
演: J・R・ラミレス (J.R. Ramirez)
ニューヨーク市警の刑事で、ミカエラの元婚約者。
ミカエラの失踪後、彼女の親友と結婚しましたが、ミカエラの生還により心が揺れ動きます。
オリーヴ・ストーン (Olive Stone)
演: ルナ・ブレイズ (Luna Blaise)
ベンとグレースの娘で、カルの双子の姉（妹）。
828便に乗らなかったため、5年半の歳月を経ており、生還した家族との間に生じた時間のズレに戸惑います。
カル・ストーン (Cal Stone)
演: ジャック・メッシーナ (Jack Messina) / タイ・ドラン (Ty Doran)
ベンとグレースの息子で、白血病患者。
828便の乗客。
他の乗客よりも強く「呼びかけ」と結びついており、物語の鍵を握る重要な存在です。
サーンビ・バール (Saanvi Bahl)
演: パルヴィーン・カウル (Parveen Kaur)
828便の乗客で、医療研究者。
自身の研究でカルの白血病治療にも関わっていました。
生還後、科学的なアプローチで828便の謎を解明しようとします。
キャストの主な代表作品
メリッサ・ロクスバーグ (Melissa Roxburgh)
- 『スター・トレック BEYOND』 (映画)
- 『グレッグのダメ日記』シリーズ (映画)
- 『君といた108日』 (映画)
ジョシュ・ダラス (Josh Dallas)
- 『ワンス・アポン・ア・タイム』 (TVドラマ / チャーミング王子役)
- 『マイティ・ソー』 (映画 / ファンドラル役)
- 『ズートピア』 (映画 / 臆病なライオン役・声優)
J・R・ラミレス (J.R. Ramirez)
- 『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』 (TVドラマ / オスカー・アロチョ役)
- 『POWER/パワー』 (TVドラマ)
- 『ARROW / アロー』 (TVドラマ)
まとめ：#SaveManifest 奇跡の復活劇
『マニフェスト』は、放送開始当初「現代版LOST」とも呼ばれ、先の読めないミステリー展開と、5年半の時間のズレが生んだ濃密なヒューマンドラマで高い人気を博しました。
しかし、物語が複雑化するにつれて視聴率が低下し、米NBCはシーズン3をもって多くの謎を残したままシリーズの打ち切りを決定しました。
この決定に対し、製作陣とファンは激しく反発し、SNSを中心に「#SaveManifest（マニフェストを救え）」という大規模な救済キャンペーンが展開されました。
同時期に、Netflixで過去シーズンの配信が開始されると、全米で驚異的な視聴回数を記録し、数週間にわたり総合視聴ランキング1位を獲得し続けました。
この爆発的な人気とファンの熱意を受け、一度は救済を見送っていたNetflixが方針転換。
2021年8月28日（828便にちなんだ日付）、Netflixが『マニフェスト』シーズン4（ファイナルシーズン）全20話の製作を発表し、打ち切りからわずか数ヶ月での奇跡的な復活劇として世界的なニュースとなりました。
NBCの打ち切りという「死」から、Netflixというプラットフォームで「生還」した本作の経緯は、ドラマ本編のストーリーと奇妙なリンクを見せ、テレビ業界における配信プラットフォームの影響力を象徴する出来事となりました。
作品関連商品（DVD・Blu-ray）
日本では、ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントから、打ち切り前のシーズン（NBC製作分）のDVDがリリースされています。
- マニフェスト 828便の謎 ＜シーズン1＞ DVD コンプリート・ボックス
Netflixで完結したシーズン4を含む全シーズンのBlu-rayやDVDボックスについては、2025年現在、日本国内での公式な大規模リリースは確認されていませんが、一部の輸入盤などで取り扱いがある場合があります。
視聴は主にNetflixの配信サービスを通じて行われています。
