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【伝説の始まり】『ミスター・エド』第1話「エドとの出会い」完全解説!喋る馬と建築家の運命的な初対面

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【伝説の始まり】『ミスター・エド』第1話「エドとの出会い」完全解説!喋る馬と建築家の運命的な初対面

『ミスター・エド』第1話「エドとの出会い」の概要

1961年に放送が開始され、世界中で愛されるシットコムとなった『ミスター・エド』。

その記念すべき第1話「エドとの出会い(The First Meeting)」は、主人公ウィルバー・ポストと、人間の言葉を話す馬エドが初めて対面し、秘密の友情を結ぶまでの経緯を描いた重要なエピソードです。

なぜエドはウィルバーにだけ口を利くようになったのか? 妻キャロルにはどう説明したのか?

シリーズ全体を貫く「ウィルバー以外には絶対喋らない」という鉄の掟と、そこから生まれる抱腹絶倒のすれ違いコメディの原点がここにあります。

本記事では、この伝説的なパイロット・エピソードのあらすじと、見どころ、そして知られざる制作秘話を徹底解説します。

第1話「エドとの出会い」の詳細あらすじ

田舎暮らしへの憧れと「オマケ」の馬

物語は、建築家のウィルバー・ポストと妻のキャロルが、都会の喧騒を離れてロサンゼルス郊外の田舎家へ引っ越してくるところから始まります。

二人は広々とした家と静かな環境に大満足ですが、一つだけ予想外のことがありました。

敷地内の納屋に、前の持ち主が置いていった一頭のパロミノ種の馬がいたのです。

キャロルはこの馬を追い出そうとしますが、動物好きで優しいウィルバーは、「納屋を仕事場に改装する間だけ」という条件で、馬を置くことを許可します。

衝撃の瞬間:馬が喋った!

ある日、納屋で一人作業をしていたウィルバーは、ふとした拍子に馬に向かって独り言をこぼします。

すると、信じられないことに馬が返事をしたのです。

「その通りだね、ウィルバー(Hello, Wilbur)」

腰を抜かすほど驚くウィルバーに対し、馬は落ち着き払った様子で自己紹介を始めます。

「私の名前はエドだ(I am Mister Ed)」

これが、テレビ史に残る名コンビの誕生の瞬間でした。

ウィルバーは自分の正気を疑いますが、エドは流暢な英語で、これまでの馬生や哲学について語り始めます。

なぜウィルバーだけなのか?

ウィルバーは当然の疑問をぶつけます。「なぜ今まで誰とも喋らなかったんだ?」

エドの答えはシンプルかつ衝撃的でした。

「話す価値のある人間がいなかったからさ」

エドは非常に知能が高く、プライドも高い馬であり、自分の知性を理解してくれる「紳士」であるウィルバーをパートナーとして選んだのです。

この瞬間から、エドはウィルバーにとって単なるペットではなく、対等な友人、あるいは人生の先輩(馬?)としての地位を確立します。

妻には信じてもらえない悲劇の始まり

興奮したウィルバーは、すぐに妻のキャロルにこの奇跡を伝えようとします。

しかし、キャロルが納屋に来ると、エドはただの馬に戻り、いななくだけです。

ウィルバーが必死に「ほら、さっきみたいに喋ってくれ!」と懇願しても、エドは知らんぷり。

結局、キャロルは夫が引っ越しのストレスで幻聴を聞いていると思い込み、心配し始めます。

第1話にして、このドラマの黄金パターンである「ウィルバーだけが真実を知り、周囲からは変人扱いされる」という構図が見事に完成しました。

ラストシーンでは、夜中にこっそり納屋へ行き、エドと語り合うウィルバーの姿が描かれ、二人の秘密の共同生活の幕開けを告げます。

『ミスター・エド』参考動画

第1話「エドとの出会い」のまとめ

第1話「エドとの出会い」は、単なるコメディの導入部というだけでなく、ウィルバーという人間の「優しさ」と、エドという馬の「偏屈さ」が見事に噛み合った傑作です。

もしウィルバーが馬を追い出していれば、あるいはエドが誰にでも喋る軽い馬であれば、このドラマは成立しませんでした。

「あなただけ特別」というエドの態度は、ウィルバーにとって(そして視聴者にとって)、たまらなく嬉しい秘密の共有体験となります。

古いドラマですが、この第1話を見るだけで、なぜ『ミスター・エド』が半世紀以上も愛され続けているのか、その理由がはっきりと分かるはずです。

関連トピック

パイロット版の秘密:実はこの第1話の前に制作された未放送パイロット版では、ウィルバー役は別の俳優(スコット・マッケイ)が演じていましたが、評判が悪くアラン・ヤングに交代となりました。

コニー・ハインズ:妻キャロルを演じた女優。エドに嫉妬したり、夫の奇行に振り回されたりするキュートな演技が人気でした。

パロミノ種:エドの品種。黄金色の毛並みと白いタテガミが特徴で、映像映えするためハリウッドで好まれました。

関連資料

DVD『Mister Ed: Season 1』:記念すべき第1話を高画質で楽しめるDVDセット。

自伝『Mister Ed and Me』:アラン・ヤングが第1話撮影時のエド(バンブー・ハーベスター)との初対面の印象などを詳細に記しています。

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