YouTubeで「リッパー・ストリート」を見るなら必見!あらすじ・キャスト・OP総まとめ
「リッパー・ストリート」とは? – 概要とあらすじ
「リッパー・ストリート」(原題:Ripper Street)は、2012年から2016年にかけてイギリスのBBCおよびAmazon Prime Videoによって制作・放送された、非常に評価の高い刑事ドラマシリーズです。
物語の舞台は、1889年のロンドン、イーストエンドのホワイトチャペル地区。
あの有名な連続殺人鬼「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)」による凶行から、わずか6ヶ月後の世界を描いています。
街は未だ恐怖の余韻と不安の影に覆われており、警察への信頼は失墜していました。
この混沌とした街で、法の支配を取り戻すべく奮闘するのが、ロンドン警視庁H分署の捜査官たちです。
彼らは、切り裂きジャックの模倣犯や、当時最悪と呼ばれたスラム街で次々と発生する残忍な犯罪に、科学捜査の黎明期にあった最新の技術(指紋、法医学、写真など)と、タフな捜査魂をもって立ち向かいます。
ヴィクトリア朝時代の暗く不穏な雰囲気と、骨太なミステリー、そして登場人物たちの深い人間ドラマが絡み合う、重厚なサスペンス作品です。
「リッパー・ストリート」のオープニング動画(YouTube)
「リッパー・ストリート」の重厚な世界観を示す公式予告編(トレーラー)はこちらの動画からご覧いただけます。
「リッパー・ストリート」の作品詳細(ストーリー・スタッフ)
本作は、アイルランドのダブリンで撮影され、19世紀末のロンドンの陰鬱で混沌とした雰囲気を驚くべきリアリティで再現しています。
当初はBBC Oneでシーズン1とシーズン2が放送されましたが、高額な制作費を理由に一度は打ち切りが決定しました。
しかし、熱狂的なファンからの存続を願う声と批評家からの高い評価を受け、Amazon Prime Videoが製作を引き継ぐ形でシーズン3以降が制作されるという、異例の経緯を持っています。
最終的にシリーズはシーズン5をもって完結し、全37話が制作されました。
脚本はリチャード・ワーロウが中心となって手掛け、ヴィクトリア朝の暗部を抉るような事件と、キャラクターたちの過去や葛藤を巧みに織り交ぜたストーリーテリングが高く評価されています。
BAFTA(英国アカデミー賞)の技術賞(美術デザインやメイクアップ&ヘアデザイン)を受賞するなど、そのクオリティは専門家からもお墨付きです。
「リッパー・ストリート」の主なキャスト(登場人物と演者・声優)
「リッパー・ストリート」を彩る主要なキャラクターとキャスト(俳優)、および日本語吹替声優を紹介します。
- エドムンド・リード警部補: マシュー・マクファディン(吹替:郷田ほづみ)
- ベネット・ドレイク巡査部長: ジェローム・フリン(吹替:多田野曜平)
- ホーマー・ジャクソン大尉: アダム・ローテンバーグ(吹替:咲野俊介)
- “ロング・スーザン”・ハート: マイアンナ・バーリング(吹替:岡寛恵 / 斎藤恵理 ※シーズンにより異なる)
- フレッド・アバーライン警部: クライヴ・ラッセル
- ジョセフ・メリック(エレファント・マン): ジョゼフ・ドレイク
キャストの主な代表作品
「リッパー・ストリート」出演キャストの、他の主な代表作をご紹介します。
- マシュー・マクファディン:
- 『プライドと偏見』(Mr.ダーシー役)
- 『MI-5 英国機密諜報部』(トム・クイン役)
- 『サクセッション(邦題: キング・オブ・メディア)』(トム・ウォムズガンス役)
- ジェローム・フリン:
- 『ゲーム・オブ・スローンズ』(ブロン役)
- 『ジョン・ウィック:パラベラム』(ベラーダ役)
- 『1923』(バナー・クレイトン役)
- アダム・ローテンバーグ:
- 『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』(ゲスト出演)
- 『MAD MEN マッドメン』(ゲスト出演)
- 『オザークへようこそ』(ゲスト出演)
- 郷田ほづみ(リード吹替):
- 『HUNTER×HUNTER(第2作)』(レオリオ役)
- 『Vガンダム』(オデロ・ヘンリーク役)
- 『装甲騎兵ボトムズ』(キリコ・キュービィー役)
- 多田野曜平(ドレイク吹替):
- 『スター・ウォーズ』シリーズ(ヨーダ役の吹替 ※ソフト版)
- 『ワンワンといっしょ!』(ワンワン役 ※声の出演)
- 『アベンジャーズ』シリーズ(ブルース・バナーの変身前の声)
- 咲野俊介(ジャクソン吹替):
- 『24 -TWENTY FOUR-』(トニー・アルメイダ役の吹替)
- 『トリコ』(トリコ役)
- 『PSYCHO-PASS サイコパス』(狡噛慎也の父役 ※劇場版)
「リッパー・ストリート」の社会的評価・評判と影響
「リッパー・ストリート」は、放送当初から批評家たちに絶賛されました。
特に、19世紀末のロンドンの不潔さ、貧困、暴力、そしてその中にかすかに見える希望や技術の進歩を、一切美化することなくリアルに描き切った点が高く評価されています。
単なる猟奇的な事件を追うミステリーに留まらず、女性の権利、報道の自由、警察組織内の腐敗といった社会的なテーマにも鋭く切り込んでいます。
マシュー・マクファディン演じるリード警部補の苦悩と正義感、ジェローム・フリン演じるドレイクの武骨な忠誠心、アダム・ローテンバーグ演じるジャクソンのニヒルだが有能な法医学者としての側面など、キャラクター造形が非常に深いことも、視聴者を惹きつけた大きな要因です。
BBCによる一度の打ち切りをファンの力と作品の質で覆し、Amazonで復活・完結したという経緯は、現代のドラマ視聴環境の変化を象徴する出来事としても語られています。
重厚でダークな英国クライムドラマの最高峰の一つとして、今なお多くのファンに愛され続けています。
「リッパー・ストリート」の関連商品(DVD・書籍・グッズ)
「リッパー・ストリート」の世界をもっと楽しむための関連商品を紹介します。
- DVD/Blu-ray: 日本国内でも、各シーズンのDVDコンプリートBOXが発売されています。高画質で重厚な世界観をじっくり楽しみたい方におすすめです。
- 動画配信サービス: 過去にはHuluやAmazon Prime Videoなどで全シーズンが配信されていました。視聴可能なプラットフォームは時期によって変動するため、最新の配信状況をご確認ください。
- 書籍(原作): 本作は特定の原作小説を持たない、リチャード・ワーロウらによるオリジナル脚本作品です。ただし、切り裂きジャック事件や当時のロンドンに関する歴史書や研究書は多数出版されており、それらを参照するとより深く作品世界を楽しめます。
- サウンドトラック: ドミニク・ションメリングが手掛けた、不穏で美しいサウンドトラックも高く評価されており、デジタル配信などで聴くことが可能です。