YouTubeで「スター・トレック:ディスカバリー」

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YouTubeで「スター・トレック:ディスカバリー」

概要:シリーズの復活と新たな視点

『スター・トレック:ディスカバリー』(原題:Star Trek: Discovery)は、2017年から2024年にかけて配信されたアメリカのSFテレビドラマシリーズである。

1966年に放送が開始されたオリジナルシリーズ(TOS)の約10年前を舞台に、惑星連邦とクリンゴン帝国の戦争や、未知の脅威に立ち向かう宇宙艦隊の姿を描いている。

従来のシリーズが「船長」を主人公に据えていたのに対し、本作では不名誉な過去を持つ「科学士官(後に船長)」マイケル・バーナムを視点人物としている点が最大の特徴である。

多様性を重んじる『スター・トレック』の精神を継承しつつ、現代的なVFXと重厚な連続ドラマ形式を採用し、シリーズ復活の狼煙を上げた記念碑的作品だ。

物語はシーズンを追うごとに展開が大きく変わり、過去から未来へと時空を超えた壮大な旅路が描かれる。

オープニング動画

「スター・トレック:ディスカバリー」の公式予告編を見る

詳細:時空を超えたUSSディスカバリーの旅

本作の物語は、主人公マイケル・バーナムが、バルカン人のサレクに育てられた地球人であるという特異なバックグラウンドから幕を開ける。

彼女の判断ミスがきっかけとなり、惑星連邦とクリンゴン帝国との全面戦争が勃発してしまう。

反逆罪で終身刑となったバーナムだが、極秘任務を帯びた宇宙船「USSディスカバリー」のガブリエル・ロルカ船長に拾われ、科学部門の一員として戦争終結のための任務に就くことになる。

USSディスカバリーには、通常のワープ航法とは異なる「胞子ドライブ(Spore Drive)」という画期的な推進システムが搭載されており、瞬時に宇宙のあらゆる場所へ移動することが可能である。

シーズン1ではクリンゴン戦争と「鏡像宇宙(ミラー・ユニバース)」への漂流が描かれ、戦争の悲惨さと倫理的な葛藤が深く掘り下げられた。

シーズン2では、エンタープライズ号のクリストファー・パイク船長が臨時指揮を執り、銀河中の知的生命体を滅ぼそうとする謎の存在「赤い天使」とAI「コントロール」との戦いが繰り広げられる。

このシーズンの結末において、ディスカバリー号とクルーたちは、全宇宙のデータを守るために930年後の未来(32世紀)へと片道切符のタイムトラベルを決行する。

シーズン3以降は、「大火(The Burn)」と呼ばれる現象によってワープ航法が不可能になり、惑星連邦が崩壊した32世紀の未来が舞台となる。

バーナムたちは、失われた連邦の理念を再興し、再び銀河を繋ぐために奔走する。

シーズン4では銀河系外からの未知の重力異常「DMA」の謎に挑み、ファイナルシーズンとなるシーズン5では、宇宙の生命創造の起源に関わる「創始者の技術」を巡る冒険活劇が描かれた。

全編を通して、バーナムの成長、クルー同士の絆(ファウンド・ファミリー)、そして「恐怖ではなく希望を選択する」という強いメッセージが一貫して描かれている。

主要キャストと声優

  • マイケル・バーナム:ソネクア・マーティン=グリーン(声:よのひかり/本田貴子)
  • サルー:ダグ・ジョーンズ(声:大塚芳忠)
  • ポール・スタメッツ:アンソニー・ラップ(声:川中子雅人)
  • シルビア・ティリー:メアリー・ワイズマン(声:坂本真綾)
  • ヒュー・カルバー:ウィルソン・クルーズ(声:奈良徹)
  • ガブリエル・ロルカ:ジェイソン・アイザックス(声:咲野俊介)
  • クリストファー・パイク:アンソン・マウント(声:てらそままさき)
  • フィリッパ・ジョージャウ:ミシェル・ヨー(声:塩田朋子)
  • アドラ・タラ:ブルー・デル・バリオ(声:村中知)
  • クリーブランド・“ブック”・ブッカー:デヴィッド・アジャラ(声:杉村憲司)

キャストの代表作品名

  • ソネクア・マーティン=グリーン: 『ウォーキング・デッド』(サシャ・ウィリアムズ役)、『スペース・プレイヤーズ』
  • ダグ・ジョーンズ: 『シェイプ・オブ・ウォーター』(不思議な生きもの役)、『パンズ・ラビリンス』(パン/ペイルマン役)
  • ミシェル・ヨー: 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(エヴリン・ワン役)、『グリーン・デスティニー』
  • ジェイソン・アイザックス: 『ハリー・ポッター』シリーズ(ルシウス・マルフォイ役)、『パトリオット』
  • アンソン・マウント: 『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』、『インヒューマンズ』

まとめ:多様性とフランチャイズへの影響

『スター・トレック:ディスカバリー』は、12年ぶりにテレビシリーズとして復活したスター・トレックであり、その社会的評価と影響は計り知れない。

放送開始当初は、クリンゴン人のデザイン変更や、現代的なダークな作風に対して、古参ファンから賛否両論の声が上がったことも事実である。

しかし、映画並みの圧倒的な映像美と、連続性の高いストーリーテリングは、新たなファン層を確実に獲得した。

特筆すべきは、シリーズの伝統である「多様性(IDIC)」の体現である。

黒人女性を主演に据え、シリーズ初となる同性愛者のカップル(スタメッツとカルバー)や、ノンバイナリーのキャラクター(アドラ)をレギュラーとして描き、ジェンダーや人種の壁を超えた表現が高く評価された。

GLAADメディア賞などの受賞歴も、その社会的意義を裏付けている。

また、本作の成功が呼び水となり、『スタートレック:ピカード』や『ストレンジ・ニュー・ワールド』、『ローワー・デッキ』といった複数の新シリーズが次々と制作される「新たな黄金期」を築いた功績は大きい。

『ディスカバリー』は、スター・トレックを現代の視聴者に合わせてアップデートし、次世代へと繋ぐ重要な役割を果たした作品として、SFドラマ史にその名を刻んでいる。

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  • 書籍: 『Star Trek: Discovery: The Enterprise War』(公式小説)、『The Art of Star Trek: Discovery』(設定資料集)
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