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スタートレックの魂!歴代エンタープライズ号の全仕様・特徴と歴史を徹底解説

SF
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スタートレックの魂!歴代エンタープライズ号の全仕様・特徴と歴史を徹底解説

概要

世界中で愛されるSFサーガ『スタートレック』シリーズにおいて、主人公たちと共に物語の中心にあり続けるのが、惑星連邦宇宙艦隊の宇宙船「U.S.S.エンタープライズ」です。

「人類の未踏の地へ勇敢に航海する」という任務を帯びたこの船は、単なる乗り物ではなく、探求心と平和への希望の象徴として描かれています。

初代のNX-01から最新鋭の艦に至るまで、そのデザインや性能は時代の技術設定や物語のトーンに合わせて進化し続けてきました。

本記事では、歴代エンタープライズ号の仕様(スペック)、デザインの特徴、そして各艦が辿った歴史と運命を、最新のシリーズ情報も含めて徹底的に解説します。

エンタープライズの進化を知ることで、『スタートレック』の世界観をより深く味わうことができるでしょう。

詳細

ここでは、歴代の主要なエンタープライズ号について、その仕様と特徴を時系列順に詳しく解説します。

1. エンタープライズ (NX-01)

登場作品: 『スタートレック:エンタープライズ』

艦長: ジョナサン・アーチャー

クラス: NX級

全長: 225メートル

乗員数: 83名

最高速度: ワープ5

惑星連邦が設立される前、地球連合宇宙艦隊初のワープ5航行能力を持つ探査船として2151年に進宙しました。

まだ転送装置が生体に対して認可されておらず(主に貨物用)、防御シールドの代わりに「船体装甲」を使用するなど、発展途上の技術が特徴です。

デザインは平べったい円盤部に直接ワープナセルが接続されたような形状で、後のエンタープライズに見られる「第2船体」が存在しません。

限られた装備と未知の脅威の中で、アーチャー船長と共に地球人類の宇宙進出の第一歩を切り開いた、まさに「伝説の始まり」と言える艦です。

2. U.S.S.エンタープライズ (NCC-1701)

登場作品: 『宇宙大作戦(TOS)』『スタートレック:ディスカバリー』『スタートレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』『劇場版第1作〜第3作』

艦長: ロバート・エイプリル、クリストファー・パイク、ジェームズ・T・カーク、ウィラード・デッカー、スポック

クラス: コンスティテューション級

全長: 289メートル(改装後は305メートル)

乗員数: 430名(改装後は500名以上)

最高速度: ワープ8(緊急時など例外あり)

最も象徴的で有名なエンタープライズです。

円盤部(第1船体)、円筒状の第2船体、そして2本のワープナセルという、後の連邦艦の基本シルエットを確立しました。

カーク船長の指揮下で行われた5年間の探査任務は伝説となり、数々のファーストコンタクトを成し遂げました。

劇場版第1作目では大幅な改装が施され、角ばったナセルとより詳細なディテールを持つ姿に生まれ変わり、ワープ能力や武装も強化されました。

最終的には『スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!』において、クリンゴン人による拿捕を防ぐためにカーク船長の決断で自爆し、その生涯を閉じました。

3. U.S.S.エンタープライズA (NCC-1701-A)

登場作品: 『劇場版第4作〜第6作』

艦長: ジェームズ・T・カーク

クラス: コンスティテューション級(改装型)

全長: 305メートル

乗員数: 約500名

最高速度: ワープ9以上(推定)

先代の自爆後、地球を救ったカーク提督とそのクルーのために用意された新しいエンタープライズです。

外見は改装後のNCC-1701とほぼ同じですが、内部システムは最新のものにアップデートされています。

就役直後は「スコッティ」ことスコット機関主任ですら手を焼くほどの不具合の多さに悩まされましたが、調整後は頼れる旗艦となりました。

クリンゴン帝国との和平会議を護衛する重要な任務(『未知の世界』)を遂行し、その後退役しました。

カーク船長らにとって最後の船となりました。

4. U.S.S.エンタープライズB (NCC-1701-B)

登場作品: 『ジェネレーションズ』

艦長: ジョン・ハリマン

クラス: エクセルシオール級(改)

全長: 467メートル

乗員数: 750名以上

最高速度: ワープ9以上

23世紀末に進宙した艦で、当時「大いなる実験」と呼ばれたエクセルシオール級の改良型です。

第2船体が太く逞しいデザインとなり、ワープナセルも長く伸びています。

処女航海にはゲストとしてカーク、スコッティ、チェコフが招かれましたが、難民船の救助活動中に謎のエネルギーリボン「ネクサス」に遭遇。

この事故で、伝説の英雄ジェームズ・T・カークが行方不明(死亡扱い)となる悲劇の舞台ともなりました。

その後の詳細な活躍は映像作品ではあまり描かれていませんが、数多くの冒険を経たと言われています。

5. U.S.S.エンタープライズC (NCC-1701-C)

登場作品: 『新スタートレック(TNG)』「亡霊戦艦エンタープライズC」

艦長: レイチェル・ギャレット

クラス: アンバサダー級

全長: 526メートル

乗員数: 約700名

コンスティテューション級と後のギャラクシー級の中間に位置するデザインを持つ艦です。

この艦の最大の特徴は、その「英雄的な最期」にあります。

ロミュラン軍に襲撃されていたクリンゴン基地ナレンドラ3号星を救うために圧倒的な戦力差のある戦いに飛び込み、撃沈されました。

しかし、この自己犠牲の行動がクリンゴン帝国の名誉を重んじる心に響き、連邦とクリンゴンの長きにわたる敵対関係を終結させ、強固な同盟関係を築くきっかけとなりました。

歴史を変えた偉大な艦として記録されています。

6. U.S.S.エンタープライズD (NCC-1701-D)

登場作品: 『新スタートレック(TNG)』『ジェネレーションズ』『スタートレック:ピカード』

艦長: ジャン=リュック・ピカード、ウィリアム・T・ライカー

クラス: ギャラクシー級

全長: 641メートル

乗員数: 1,012名(家族や民間人を含む)

最高速度: ワープ9.6

24世紀中盤の宇宙艦隊の旗艦であり、優雅な曲線美を持つ巨大な楕円形の円盤部が特徴です。

探査だけでなく外交や文化交流も重視されており、クルーの家族が居住するエリアや学校、バーラウンジ「テン・フォワード」なども完備された、まさに「宇宙を旅する都市」でした。

危機に際しては円盤部と第2船体を分離させて戦う「円盤分離」機能を持ちます。

『ジェネレーションズ』でヴェリディアン3号星に墜落し大破しましたが、その円盤部は後に回収・修復され、『スタートレック:ピカード』シーズン3で感動的な復活を果たし、ボーグとの最終決戦で重要な役割を担いました。

7. U.S.S.エンタープライズE (NCC-1701-E)

登場作品: 『ファースト・コンタクト』〜『ネメシス』

艦長: ジャン=リュック・ピカード

クラス: ソヴェリン級

全長: 685メートル

乗員数: 855名

最高速度: ワープ9.985

D型の喪失後、より戦闘能力と高速性能を重視して設計された艦です。

全長は伸びましたが、全体的に細長く鋭角的な流線型のフォルムとなり、攻撃的な印象を与えます。

量子魚雷や強化されたフェイザーアレイを装備し、ボーグやソンア、レムスといった強力な敵との戦闘でその真価を発揮しました。

『ファースト・コンタクト』では時間遡行して過去の地球でボーグの侵略を阻止するなど、歴史を守る戦いの最前線に立ちました。

その最後については機密扱いとされていますが、何らかの理由で航行不能となり失われたことが示唆されています。

8. U.S.S.エンタープライズF (NCC-1701-F)

登場作品: 『スタートレック:ピカード』

艦長: エリザベス・シェルビー他

クラス: オデッセイ級

全長: 1,061メートル

オンラインゲーム『Star Trek Online』で初登場し、後に正史(カノン)に逆輸入された艦です。

D型とE型のデザイン要素を融合させつつ、さらに巨大化した優美な船体を持ちます。

2401年の「フロンティア・デー」時点で退役が決定しており、記念式典に参加していましたが、そこでボーグによる艦隊乗っ取り事件に巻き込まれました。

歴代エンタープライズの中で最も巨大な艦の一つですが、映像作品での活躍期間は非常に短いものでした。

9. U.S.S.エンタープライズG (NCC-1701-G)

登場作品: 『スタートレック:ピカード』

艦長: セブン・オブ・ナイン

クラス: コンスティテューションIII級(ネオ・コンスティテューション級)

全長: 約560メートル

元々はライカー船長のかつての指揮艦の名を継ぐ「U.S.S.タイタンA」として建造された艦です。

シャン=リュック・ピカード提督とかつてのエンタープライズDのクルー、そしてセブン・オブ・ナインらの活躍により、ボーグによる全宇宙規模の危機が救われた後、その功績を称えて「エンタープライズG」へと改名されました。

デザインは初代NCC-1701(改装型)を現代風にアレンジしたようなクラシックかつ力強いスタイルで、巨大化の一途を辿っていた歴代艦とは異なり、サイズはややコンパクトになっています。

「探査」という原点回帰を感じさせる、新世代のエンタープライズです。

「歴代エンタープライズ」の参考動画

まとめ

エンタープライズ号は、単なるSF作品のメカニックを超え、私たちの「未知なるものへの好奇心」と「より良い未来への希望」を具現化した存在です。

NX-01からG型まで、それぞれの艦はその時代の課題や脅威に立ち向かい、多くの犠牲を払いながらも、銀河の平和と理解のために航海を続けてきました。

デザインや装備が変わっても、その艦橋に座るクルーたちの「勇気」と、艦名に込められた精神は変わることなく受け継がれています。

今後も『スタートレック』シリーズが続く限り、エンタープライズという名の船は、私たちをまだ見ぬ不思議な世界へと連れて行ってくれることでしょう。

あなたはどのエンタープライズが一番好きですか?ぜひコメントで教えてください。

関連トピック

惑星連邦: 地球を含む150以上の種族が加盟する星間国家連合。平和と協力を理念とする。

ワープドライブ: 光速を超える速度での移動を可能にする架空の推進技術。ゼフラム・コクレーンが発明。

転送装置: 物体や生物をエネルギーに分解し、離れた場所に瞬時に再構成して移動させる技術。

ホロデッキ: 光子とフォースフィールドを使って、リアルな仮想現実空間を作り出すエンターテインメント設備。

関連資料

『スター・トレック エンタープライズ』ブルーレイBOX: 初代NX-01の活躍を描いたシリーズの完全版。

プラモデル 1/1000 U.S.S.エンタープライズ (改装型): 映画版の美しい船体を再現できる模型キット。

書籍『スタートレック シップ・ガイド』: 歴代の宇宙船の詳細なスペックや内部構造を解説したファン必携の資料集。

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