「96時間 ザ・シリーズ」のうんちく5選！映画版との違いと若きブライアン・ミルズの秘密
「96時間 ザ・シリーズ」の概要
「96時間 ザ・シリーズ」は、リーアム・ニーソン主演で世界的に大ヒットした映画「96時間」シリーズの前日譚（プリクエル）として製作されたアメリカのテレビドラマシリーズです。
映画ではすでに引退していた元CIA工作員ブライアン・ミルズが、なぜあの「特殊なスキル（a very particular set of skills）」を持つに至ったのか、その原点を描いています。
「96時間 ザ・シリーズ 概要」として重要なのは、本作が映画版の約30年前を舞台に、若き日のブライアンがCIAの秘密諜報組織にスカウトされ、危険なミッションに挑む姿を追うオリジン・ストーリーである点です。
映画とは異なるキャストと設定ながら、製作総指揮には映画版の生みの親であるリュック・ベッソンが名を連ねています。
「96時間 ザ・シリーズ」の詳細と製作の裏側
映画版のファンであればあるほど、「96時間 ザ・シリーズ」には多くの疑問や興味深い「うんちく」が存在します。
「96時間 ザ・シリーズ 詳細」として、知られざる製作背景やトリビアを深掘りします。
若きブライアン・ミルズは別人キャスト
本作最大の「うんちく」は、主人公ブライアン・ミルズ役のキャスト変更です。
映画版の象徴とも言えるリーアム・ニーソンではなく、ドラマ「ヴァイキング 〜海の覇者たち〜」などで知られるイギリス人俳優、クライヴ・スタンデンが若き日のミルズを演じています。
リーアム・ニーソンの持つ円熟した「最強の父親」像とは異なり、クライヴ・スタンデンは、まだ未熟で葛藤を抱えつつも、元グリーンベレーとしての圧倒的な戦闘能力を秘めた、荒々しい若き工作員像を体現しています。
リュック・ベッソンが製作総指揮で世界観を継承
本作は単なるスピンオフではなく、映画版の脚本・製作を手掛けたリュック・ベッソン本人が製作総指揮として参加しています。
これにより、映画版に通底するスピーディーなアクション、緊迫感のあるストーリーテリングといった「96時間」シリーズのDNAが、ドラマ版にもしっかりと受け継がれています。
映画版のファンも納得させる世界観の連続性が保たれているのです。
物語の始まりは「復讐」
映画版のミルズは「家族（娘）を守る」ために戦いましたが、ドラマ版のミルズが戦いの世界に足を踏み入れる動機は「復讐」です。
物語は、ブライアンが元グリーンベレーとして活動した後、妹をテロリストに殺害されてしまうところから始まります。
彼は妹の復讐を誓い、犯人を追う過程で、ジェニファー・ビールス演じるクリスティーナ・ハートが率いる秘密諜報組織「ODNI（国家情報長官官房）」にスカウトされます。
この個人的な悲劇が、彼をプロの工作員へと変貌させる原動力となっています。
映画版とは異なる「チーム戦」
映画版のミルズは、ほぼ「ワンマンアーミー（一人軍隊）」として単独で敵組織を壊滅させていきました。
しかし、ドラマ版のミルズは「ODNI」のチームの一員として活動します。
上官のクリスティーナ・ハートをはじめ、ハッカーやスナイパーなど、各分野のスペシャリストたちと連携してミッションを遂行します。
映画版の孤独な戦いとは異なり、チーム内での信頼関係や対立も描かれる点が、ドラマ版独自の魅力となっています。
シーズン2での路線変更と打ち切り
「96時間 ザ・シリーズ」は、残念ながらシーズン2をもって打ち切りとなりました。
実はシーズン1とシーズン2では製作総指揮者（ショーランナー）が交代しており、物語のテイストが変化しています。
シーズン1はブライアンの妹の死の謎を追う連続性の高いストーリーでしたが、シーズン2ではより一話完結型のミッションが中心となり、チームメンバーも一部変更されました。
この路線変更が「96時間 ザ・シリーズ 評判」にどう影響したかはファンの間でも意見が分かれますが、志半ばで終了したことは多くの視聴者に惜しまれています。
「96時間 ザ・シリーズ」の参考動画
まとめ
「96時間 ザ・シリーズ」は、映画版のブライアン・ミルズがどのようにしてあの「無敵の男」になったのかを描く、興味深いオリジン・ストーリーです。
映画版のリーアム・ニーソンとは異なる魅力を持つクライヴ・スタンデンの熱演や、リュック・ベッソンが保証するアクションのクオリティは、映画ファンも一見の価値があります。
シーズン2で打ち切りとなってしまったため、物語としては未完結な部分も残しますが、若き日のミルズが「特殊なスキル」を磨いていく過程は非常にスリリングです。
映画版を観た方はもちろん、ハードなスパイアクションドラマが好きな方にもお勧めできる作品です。
関連トピック
リーアム・ニーソン: 映画「96時間」シリーズで主人公ブライアン・ミルズを演じた俳優です。彼の「最強の父親」像がシリーズの成功を決定づけました。ドラマ版は彼が演じたミルズの過去を描いています。
リュック・ベッソン: 映画「96時間」シリーズの製作・脚本を手掛けたフランスの映画監督・プロデューサーです。ドラマ版にも製作総指揮として参加し、シリーズの世界観を監修しています。
クライヴ・スタンデン: ドラマ版で若き日のブライアン・ミルズを演じた俳優です。海外ドラマ「ヴァイキング 〜海の覇者たち〜」のロロ役でも知られています。
オリジン・ストーリー: 主人公の過去や能力の起源を描く物語の手法です。本作は、ブライアン・ミルズの「オリジン・ストーリー」にあたります。
関連資料
96時間 ザ・シリーズ DVD-BOX: シーズン1とシーズン2がセットになったDVD-BOXや、各シーズンのバリューパックがリリースされています。打ち切りにはなりましたが、全26話の物語をまとめて楽しむことができます。
映画「96時間」トリロジー Blu-ray/DVD: ドラマ版の「未来」にあたる、リーアム・ニーソン主演の映画3部作（『96時間』『96時間/リベンジ』『96時間/レクイエム』）です。ドラマ版視聴後に見返すと、ミルズの人生の変遷をより深く理解できます。
