【バイオニック・ジェミー】地上最強の美女!ジェミー・ソマーズの能力とスティーブとの悲恋を徹底解説

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【バイオニック・ジェミー】地上最強の美女!ジェミー・ソマーズの能力とスティーブとの悲恋を徹底解説

「バイオニック・ジェミー」におけるジェミー・ソマーズの概要

1976年から1978年にかけて放送され、日本でも爆発的な人気を博したアメリカのSFドラマ『地上最強の美女バイオニック・ジェミー(The Bionic Woman)』。

この作品の主人公ジェミー・ソマーズ(演:リンゼイ・ワグナー)は、元プロテニスプレイヤーであり、瀕死の重傷からサイボーグ(バイオニック人間)として蘇った女性です。

彼女は普段、小学校の教師として働きながら、政府の秘密機関OSIのエージェントとして困難な任務に挑みます。
あの独特な金属音と共にスローモーションで描かれる超人的なアクションと、リンゼイ・ワグナーの知的な美しさは、当時の「戦うヒロイン」の概念を一新しました。

詳細:超能力と引き換えに失った記憶

ジェミー・ソマーズは、単なるアクションヒロインではなく、人間としての葛藤や優しさを持ったキャラクターとして描かれています。

1. 誕生の経緯とスティーブ・オースティンとの関係

ジェミーは元々、ドラマ『600万ドルの男』の主人公スティーブ・オースティンの幼馴染であり、婚約者でした。

二人はスカイダイビング中の事故に遭い、ジェミーは再起不能の重傷を負います。スティーブは上司に懇願し、自身のバイオニック技術を彼女にも適用して命を救いました。
しかし、手術の拒絶反応により彼女は一時的に死亡(と思われた)、その後奇跡的に蘇生しますが、副作用でスティーブに関する記憶だけを失ってしまいます。

「愛する人を忘れてしまったヒロイン」という切ない設定が、このスピンオフ作品のドラマチックな根底にあります。

2. バイオニック能力の詳細

ジェミーの改造手術にかかった費用は「不明(分類外)」とされていますが、その能力は600万ドルの男に匹敵します。

  • バイオニック・レッグ(両脚): 時速100km近いスピードで疾走し、数メートルの高さを軽々と跳躍します。
  • バイオニック・アーム(右腕): 鉄骨を曲げ、分厚い電話帳を引き裂く怪力を発揮します。左腕は生身のままです。
  • バイオニック・イヤー(右耳): 遠くの話し声や、壁の向こうの音を聞き分ける超聴覚を持っています(スティーブの左目=透視能力とは対照的な能力です)。

能力発動時に鳴る「キキキキ……(金属的な共鳴音)」という効果音はあまりにも有名で、当時の子供たちはこぞって真似をしました。

3. 教師としての顔と「女性らしさ」

ジェミーの魅力は、スパイ活動以外の日常パートにもあります。

彼女はベンチュラ空軍基地内の小学校で教師をしており、子供たちへの愛情に溢れています。
任務においても、力で敵をねじ伏せるだけでなく、機転を利かせたり、変装したり、時には敵の心に寄り添ったりして解決を図ります。
リンゼイ・ワグナーの親しみやすく上品な演技は高く評価され、彼女はこの役でエミー賞主演女優賞を受賞しました。

4. 相棒「バイオニック・ドッグ」マックス

シリーズ後半には、ジェミーと同じくバイオニック改造手術を受けたジャーマン・シェパード犬「マックス(Maximillion)」が登場します。
マックスは顎と脚が強化されており、ジェミーの頼れるパートナーとして活躍しました。動物と心を通わせるジェミーの優しさが際立つエピソード群です。

「バイオニック・ジェミー」参考動画

まとめ

ジェミー・ソマーズは、強さと美しさ、そしてユーモアと悲しみを併せ持った伝説的なヒロインです。

彼女が走り出すスローモーションの映像は、今見ても色褪せない「希望」と「力」を感じさせてくれます。
2007年にはリメイク版も製作されましたが、やはりリンゼイ・ワグナー版のジェミーが持つ、あの温かい人間味を超えることはできませんでした。

昭和の洋画劇場で胸を躍らせた方も、まだ見たことがない方も、ぜひ「地上最強の美女」の活躍に触れてみてください。

関連トピック

スティーブ・オースティン(『600万ドルの男』の主人公。ジェミーの元婚約者であり、同じ能力を持つ最強の男)
オスカー・ゴールドマン(OSIの局長。ジェミーとスティーブの上司であり、二人を厳しくも温かく見守る)
フェムボット(シリーズを代表する敵キャラクター。顔の皮膚が外れると不気味な機械顔が現れる女性型ロボット)
マックス(実験室の火災で負傷し、バイオニック改造されたジャーマン・シェパード。ジェミーの愛犬)

関連資料

DVD『バイオニック・ジェミー シーズン1~3 バリューパック』(日本語吹き替え版も収録された完全版)
玩具『ケナー社製 バイオニック・ジェミー ドール』(放送当時に発売された、皮膚をめくると機械が見えるギミック付きの人形)

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