YouTubeで見る「ミセスと幽霊」!60年代ファンタジー・コメディの名作を徹底解説

YouTubeで見る「ミセスと幽霊」!60年代ファンタジー・コメディの名作を徹底解説

「ミセスと幽霊」の概要とあらすじ

『ミセスと幽霊』(原題: The Ghost & Mrs. Muir)は、1960年代末から1970年代初頭にかけてアメリカで制作・放送された、ファンタジックなシチュエーション・コメディ(シットコム)です。

物語は、若くして夫を亡くした未亡人キャロリン・ミュアーが、二人の子供たち(キャンディスとジョナサン)と家政婦のマーサと共に、都会の喧騒を離れてニューイングランドの海辺にある古い一軒家「ガル・コテージ」に引っ越してくるところから始まります。

しかし、その家には19世紀に亡くなった気難しい船乗り、ダニエル・グレッグ船長の幽霊が住み着いていました。

初めは対立するキャロリンと船長ですが、次第に奇妙な友情(そして淡いロマンス)を育みながら、様々な騒動を繰り広げていく様子をユーモラスに描きます。

「ミセスと幽霊」懐かしのオープニング

作品詳細(放送時期・原作映画との違い)

本作は、1947年に公開された同名のファンタジー・ロマンス映画(主演:ジーン・ティアニー、レックス・ハリソン)に基づいて制作されたテレビシリーズです。

テレビ版は、1968年から1970年にかけて、NBC(シーズン1)とABC(シーズン2)で合計2シーズン、全50話が放送されました。

制作は20世紀フォックステレビジョン。

映画版がロマンティックなドラマであったのに対し、テレビ版はよりコメディ要素を強め、キャロリンとグレッグ船長の気の利いた会話や、船長の幽霊ならではの超常的な力を使ったイタズラ、そして一家に迷惑をかける船長の甥クレイモア(彼も幽霊が見える)とのやり取りなどが、物語の中心となっています。

日本では1969年からNHKなどで放送され、そのユニークな設定と心温まるストーリーで人気を博しました。

「ミセスと幽霊」の主要キャスト

  • キャロリン・ミュアー (Carolyn Muir): ホープ・ラング (Hope Lange)

    夫を亡くし、子供たちと新生活を始める快活な未亡人。フリーのライター。

  • ダニエル・グレッグ船長 (Capt. Daniel Gregg): エドワード・マルヘアー (Edward Mulhare)

    19世紀の船乗りで、「ガル・コテージ」の元々の持ち主。頑固だが根は優しい幽霊。キャロリンとその家族にしか姿が見えない(基本設定)。

  • キャンディス・”キャンディ”・ミュアー (Candace “Candy” Muir): ケリー・フラナガン (Kellie Flanagan)

    ミュアー家の長女。ティーンエイジャー。

  • ジョナサン・ミュアー (Jonathan Muir): ハーラン・カーラハー (Harlen Carraher)

    ミュアー家の長男。まだ幼い少年。

  • マーサ・グラント (Martha Grant): リタ・ショウ (Reta Shaw)

    ミュアー家の家政婦。幽霊の存在は信じていないが、時折起こる奇妙な出来事に首をかしげる。

  • クレイモア・グレッグ (Claymore Gregg): チャールズ・ネルソン・ライリー (Charles Nelson Reilly)

    グレッグ船長の末裔で、家の家主(管理人)。臆病でお人好し。彼にも船長の姿が見える。

キャストの他の代表作品名

  • ホープ・ラング:

    • 『ペイトンプレイス物語 (Peyton Place)』(映画、アカデミー助演女優賞ノミネート)
    • 『バス停留所 (Bus Stop)』(映画)
    • 『デス・ウィッシュ (Death Wish)』(映画、『狼よさらば』)
  • エドワード・マルヘアー:

    • 『ナイトライダー (Knight Rider)』(テレビドラマ、デボン・シャイアー役)
    • 『脱走特急 (Von Ryan’s Express)』(映画)
    • 『007/黄金銃を持つ男 (The Man with the Golden Gun)』(映画のパロディ作品『0011ナポレオン・ソロ/ミニコプター作戦(Our Man Flint)』に出演)

「ミセスと幽霊」の社会的評価と影響(まとめ)

『ミセスと幽霊』は、1960年代後半のテレビ界において、ファンタジーとホームコメディを巧みに融合させた作品として人気を博しました。

主演のホープ・ラングは、本作でのチャーミングな未亡人役が高く評価され、エミー賞のコメディ部門主演女優賞を2年連続で受賞しました。

グレッグ船長役のエドワード・マルヘアーも、威厳とユーモアを兼ね備えた魅力的な幽霊を好演し、二人の間のロマンティックな緊張感がドラマの魅力を高めました。

幽霊と人間が同居するという非日常的な設定ながら、描かれるのは家族の絆や日常のささやかな出来事であり、その心温まる作風が多くの視聴者に愛されました。

後のファンタジー系ホームドラマ(例えば『奥さまは魔女』などとは少し毛色が違うものの)にも影響を与えた、記憶に残るクラシック・シットコムの一つです。

「ミセスと幽霊」関連商品

懐かしの作品に触れるアイテム。

DVD

  • オリジナル版『ミセスと幽霊』の全シーズンを収録したコンプリートDVD-BOXが、海外版(リージョン1など)としてリリースされています。日本国内での正規版DVDの流通は確認が難しい状況です。

原作小説

  • R・A・ディック (R. A. Dick) による原作小説『The Ghost and Mrs. Muir』が存在します。日本語訳も過去に出版されていました(『幽霊と未亡人』などの邦題)。

映画版DVD/Blu-ray

  • 1947年公開の映画版『幽霊と未亡人』は、DVDやBlu-rayで比較的容易に入手可能です。

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