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ついに反撃開始!『インベーダー』第27話「宇宙からの催眠光線 / 恐怖の洗脳 (The Believers)」で結成された組織「ビリーバーズ」とは?

SF
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ついに反撃開始!『インベーダー』第27話「宇宙からの催眠光線 / 恐怖の洗脳 (The Believers)」で結成された組織「ビリーバーズ」とは?

「The Believers」の概要

1967年から放送されたSFサスペンスの金字塔『インベーダー』。

その全43話の中でも、第27話(シーズン2 第11話)「The Believers(邦題例:危機一髪/宇宙からの催眠光線)」は、シリーズの構造を根本から変える極めて重要な「ターニングポイント」となるエピソードです。

第1話からずっと、誰にも信じてもらえず、警察からも追われながらたった一人で戦い続けてきた主人公デビッド・ビンセント。

しかしこの回で、ついに彼の主張を信じ、財力と技術力を持って支援する強力な味方が現れます。

物語は「個人の孤独な戦い」から「組織対組織の戦争」へとスケールアップします。

本記事では、ファン待望の瞬間である「ビリーバーズ(信じる者たち)」の結成と、新レギュラーとなるエドガー・スコービルの登場、そして新たな局面を迎えた激しい攻防について徹底解説します。

「The Believers」の詳細

【物語の転換点:逮捕と救いの手】

物語は、デビッド・ビンセント(ロイ・シネス)がインベーダーに関わる事件で警察に拘束されるところから始まります。

いつものように精神異常者扱いで収監されそうになるデビッドですが、今回は様子が違いました。

見知らぬ弁護士が現れ、高額の保釈金を積んで彼を釈放させたのです。

デビッドを導いたのは、電子産業界の大物であり大富豪の「エドガー・スコービル(ケント・スミス)」でした。

彼はデビッドの長年の活動を密かに追っており、インベーダーの存在が事実であることを確信していたのです。

【最強の味方:エドガー・スコービルと「ビリーバーズ」】

スコービルは、デビッドを自身の隠れ家へと案内します。

そこには、スコービルと同様にインベーダーの存在に気づき、密かに対抗策を練っていた各界の専門家たちが集まっていました。

天文学者、電子工学の専門家、元軍人など、知性と社会的地位を持つ彼らは、デビッドにとって初めての「心強い同志」となります。

これまで資金もなく、モーテルを転々としていたデビッドに、スコービルは最新の探知装置や移動手段、そして活動資金を提供することを約束します。

タイトルの「The Believers(信じる者たち)」とは、まさにこの新チームのことを指しています。

【内部に潜む罠と裏切り】

しかし、インベーダー側もこの危険な会合を察知していました。

彼らは「ビリーバーズ」の結束を破壊するため、メンバーの弱みにつけ込みます。

メンバーの一人である女性、エリス(キャロル・リンレイ)の弟を人質に取り、彼女にスコービルやデビッドを裏切るよう強要します。

せっかく結成された希望のチームが、内部からの裏切りによって崩壊の危機に瀕します。

デビッドは、インベーダーの攻撃だけでなく、仲間の疑心暗鬼とも戦わなければなりませんでした。

催眠や脅迫による「洗脳」に近い心理攻撃を仕掛けてくるインベーダーに対し、デビッドたちは信頼を取り戻せるかがクライマックスの鍵となります。

【シリーズ後半の新たな魅力】

このエピソード以降、エドガー・スコービルは「準レギュラー」として度々登場し、デビッドをバックアップするようになります。

これにより、ドラマは「逃亡劇」から、より戦略的な「侵略阻止作戦」へとシフトしていきます。

スコービルの持つハイテク装備やネットワークを駆使してインベーダーのアジトを攻撃するなど、アクション性も増していきます。

孤独なヒーローが報われた瞬間として、視聴者に大きなカタルシスを与えた名エピソードです。

「The Believers」の参考動画

まとめ

第27話「The Believers」は、『インベーダー』という作品が次のステージへと進化した記念碑的な回です。

「誰も信じてくれない」という絶望的な前提が崩れ、デビッド・ビンセントはついに「レジスタンスのリーダー」としての顔を見せ始めます。

エドガー・スコービル役のケント・スミスの知的な演技も素晴らしく、若く情熱的なデビッドとの対比が良いバランスを生んでいます。

もし『インベーダー』を途中から見るなら、あるいは重要な回だけをピックアップするなら、第1話と最終回に加え、この第27話は絶対に外せない必須エピソードと言えるでしょう。

関連トピック

エドガー・スコービル (Edgar Scoville)
演じたのはベテラン俳優ケント・スミス。第2シーズンから登場し、デビッドのパトロン兼参謀として活躍します。彼の存在により、デビッドは公的機関に入り込んだり、高度な科学分析を行ったりすることが可能になりました。

キャロル・リンレイ (Carol Lynley)
本エピソードのゲストヒロイン。映画『ポセイドン・アドベンチャー』の歌手役などで知られる人気女優です。インベーダーに翻弄される悲劇的な役どころを熱演しました。

シーズン2の構成
第2シーズンは、デビッドが単独ではなくチームや協力者と連携するエピソードが増え、よりスパイ・アクション的な要素が強まりました。しかし、視聴率の苦戦によりシーズン2で打ち切りとなってしまったため、この「ビリーバーズ」の戦いが完結まで描かれなかったことは惜しまれます。

関連資料

DVD『インベーダー 2nd Season DVD-BOX』
スコービル登場以降のエピソードを収録。組織戦へと移行した緊迫の展開を一気に楽しむことができます。

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