0011ナポレオン・ソロのうんちく徹底解説!U.N.C.L.E.の秘密から懐かしのトリビアまで

0011ナポレオン・ソロのうんちく徹底解説!U.N.C.L.E.の秘密から懐かしのトリビアまで

「0011ナポレオン・ソロ」の概要

『0011ナポレオン・ソロ』(原題: The Man from U.N.C.L.E.)は、1960年代に世界中で人気を博したアメリカのスパイテレビドラマです。

冷戦時代を背景に、国際的な秘密組織「U.N.C.L.E.(アンクル)」の凄腕エージェント、ナポレオン・ソロとイリヤ・クリヤキンが活躍する物語です。

当時のスパイブームの火付け役の一つであり、そのスタイリッシュな作風と個性的なキャラクターで多くのファンを魅了しました。

日本でも大ヒットし、特にイリヤ・クリヤキン役のデヴィッド・マッカラムは絶大な人気を誇りました。

この記事では、そんな『0011ナポレオン・ソロ』の概要から、今だからこそ知りたい詳細なうんちくやトリビアまでを徹底的に解説します。

「0011ナポレオン・ソロ」の詳細とトリビア

『0011ナポレオン・ソロ』を深く理解するための、いくつかの興味深い「うんちく」をご紹介します。

「0011」は日本だけのものだった

多くの人がタイトルの一部だと思っている「0011」という数字ですが、これは原題の『The Man from U.N.C.L.E.』には含まれていません。

これは日本での放送時(1965年開始)に、当時世界的に大ヒットしていた映画『007』シリーズの人気にあやかって付けられた、日本独自の識別番号でした。

「007」を超える存在、という意味合いで「0011」になったという説が有力です。

U.N.C.L.E.とは何の略?

主人公たちが所属する組織「U.N.C.L.E.(アンクル)」は、架空の国際秘密機関です。

その正式名称は「United Network Command for Law and Enforcement」です。

日本語に訳すと「法と執行のための連合網司令部」といった意味になります。

アメリカとソ連という対立する国家のエージェントが協力して、国際犯罪組織「T.H.R.U.S.H.(スラッシュ)」と戦うという設定は、冷戦下において非常に斬新でした。

『007』の生みの親が関わっていた

本作の企画初期段階には、なんと『007』シリーズの原作者であるイアン・フレミングが関わっていました。

「ナポレオン・ソロ」という主人公の名前も、フレミングの発案によるものです。

しかし、映画『007 ゴールドフィンガー』との兼ね合いなど、諸事情によりフレミングは企画から離れることになりました。

それでも、スパイものとしての洗練された雰囲気には、『007』の遺伝子が受け継がれていると言えるでしょう。

主役を食った相棒、イリヤ・クリヤキン

本作の主人公は、ロバート・ヴォーンが演じるスマートでプレイボーイなアメリカ人エージェント、ナポレオン・ソロでした。

しかし、デヴィッド・マッカラムが演じた相棒、イリヤ・クリヤキン(ソ連出身)の人気が予想外に沸騰します。

金髪でクール、知的な雰囲気を持つクリヤキンは、特に女性ファンや子供たちの心を掴みました。

日本でもその人気は絶大で、「クリヤキン・フィーバー」と呼ばれる社会現象を巻き起こし、番組は実質的にソロとクリヤキンのダブル主役体制となっていきました。

魅力的なスパイガジェット

『007』同様、本作にも心躍るような秘密兵器(ガジェット)が多数登場しました。

最も象徴的なのは、ペン型の通信機です。

ソロが「オープン・チャンネルD(回線を開け)」と呼びかけるシーンは、多くのファンが真似をしました。

他にも、銃身やストックを装着してカービン銃に変形する「アンクル・スペシャル」(ワルサーP38Kベース)や、特殊装備を搭載した「アンクル・カー」なども人気を集めました。

2015年のスタイリッシュなリブート

テレビシリーズの放送終了から約半世紀を経た2015年、ガイ・リッチー監督の手によって『コードネーム U.N.C.L.E.』としてリブート映画化されました。

この映画では、ヘンリー・カヴィルがナポレオン・ソロ役、アーミー・ハマーがイリヤ・クリヤキン役を演じました。

1960年代のレトロモダンな世界観を忠実に、かつスタイリッシュに再現し、テレビ版を知らない新しい世代のファンからも高い評価を得ました。

参考動画

まとめ

『0011ナポレオン・ソロ』は、単なる1960年代の懐かしいスパイアクションドラマではありません。

冷戦という緊張状態の中で、敵対する国のエージェントが手を組むという設定は、当時としては画期的であり、現代にも通じるメッセージ性を持っています。

ロバート・ヴォーンとデヴィッド・マッカラムという二人の俳優が生み出した化学反応、ジェリー・ゴールドスミスによる象徴的なテーマ曲、そして洗練されたガジェットやファッションは、今見ても色褪せない魅力を放っています。

デヴィッド・マッカラム氏は近年『NCIS』のダッキー役としても愛されましたが、2023年に逝去され、多くのファンが彼を偲びました。

2015年の映画版で初めてこの世界に触れた方も、ぜひオリジナルのテレビシリーズを視聴してみてください。

そこには、スパイものの黄金時代を築いた、粋(いき)でクールな男たちの活躍が詰まっています。

関連トピック

007 (ジェームズ・ボンド): スパイものの金字塔であり、本作の企画にも影響を与えたライバル的作品群です。イアン・フレミングという共通の接点も持ちます。

スパイ大作戦 (Mission: Impossible): 『ナポレオン・ソロ』と同時期に人気を博した、もう一つの代表的なスパイテレビドラマです。チームプレイと緻密な作戦が特徴です。

デヴィッド・マッカラム: イリヤ・クリヤキン役で世界的なスターとなった俳優です。その後も長く活躍し、2000年代以降は人気ドラマ『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』の検視官ダッキー役で、再び幅広い世代に知られました。

ロバート・ヴォーン: ナポレオン・ソロ役のほか、映画『荒野の七人』のリー役など、知的でクールな役柄で人気を博した名優です。

関連資料

コードネーム U.N.C.L.E. (Blu-ray/DVD): 2015年に公開されたガイ・リッチー監督によるリブート映画版です。ソロとクリヤキンの出会いをスタイリッシュに描いています。

0011ナポレオン・ソロ オリジナル・サウンドトラック (CD): ジェリー・ゴールドスミスやラロ・シフリンらが手掛けた、スリリングでジャジーなテーマ曲や劇中音楽を収録したアルバムです。

The Man from U.N.C.L.E. (関連書籍・洋書): 海外では、テレビシリーズのメイキングやエピソードガイド、小説版など、数多くの関連書籍が出版されており、作品の奥深さを知ることができます。

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