YouTubeで見る「ザ・モンキーズ」!60年代ポップアイコンのドラマと音楽を徹底解説

YouTubeで見る「ザ・モンキーズ」!60年代ポップアイコンのドラマと音楽を徹底解説

「ザ・モンキーズ」ドラマの概要

『ザ・モンキーズ』(原題: The Monkees)は、1960年代後半のアメリカで制作・放送され、世界的な人気を博したテレビドラマシリーズであり、同時に番組から誕生したポップ・ロックバンドの名前でもあります。

物語は、売れない(という設定の)ロックバンド「ザ・モンキーズ」のメンバー4人が、マリブのビーチハウスで共同生活を送りながら、音楽活動や奇想天外な騒動に巻き込まれる日常をドタバタコメディタッチで描いています。

当時、世界中で大人気だったビートルズに対抗する形で企画され、オーディションによって選ばれた4人の若者で構成されました。

劇中では彼らのヒット曲がミュージックビデオのように挿入される斬新な演出が用いられ、音楽と映像を融合させた画期的な番組として、後のMTVなどにも影響を与えたと言われています。

「ザ・モンキーズ」代表的なオープニングテーマ

(※有名なテーマソング「(Theme From) The Monkees」が使用されているオープニング)

作品詳細(放送時期・制作背景)

本作は、アメリカのNBCネットワークで1966年9月12日から1968年3月25日まで、全2シーズン、合計58話が放送されました。

制作はレイバート・プロダクションズとスクリーン ジェムズが担当。

企画・プロデュースはボブ・ラフェルソンとバート・シュナイダーが行いました。

彼らは、ビートルズ主演の映画『ハード・デイズ・ナイト』のような、音楽と若者の自由奔放なエネルギーを融合させたテレビ番組を目指しました。

「狂気、キャラクター、カリスマ性」を基準に行われたオーディションには400人以上が応募し、最終的にデイビー・ジョーンズ、ミッキー・ドレンツ、マイク・ネスミス、ピーター・トークの4人が選ばれました。

当初、彼らは主にボーカルを担当し、演奏はスタジオミュージシャンが行っていましたが、後にメンバー自身が演奏も行うようになり、バンドとしてのアイデンティティを確立していきます。

ドラマは、シュールなギャグ、スラップスティック(ドタバタ喜劇)、そして当時としては革新的な映像編集(早回し、ジャンプカットなど)が多用され、若者文化の活気と自由さを表現していました。

日本では1967年からTBS系で放送され、アイドル的な人気を獲得しました。

「ザ・モンキーズ」のキャスト(メンバー紹介)

(役名は基本的に本人名と同じ)

デイビー・ジョーンズ (Davy Jones)

イギリス出身。小柄でキュートなルックスが人気のフロントマン。元競馬の騎手見習いという経歴を持つ。

ミッキー・ドレンツ (Micky Dolenz)

リードボーカルやドラムを担当することが多い。元子役で、コミカルな演技が得意。

マイク・ネスミス (Mike Nesmith)

ニット帽がトレードマーク。ギターとボーカルを担当し、グループの音楽面でリーダーシップを発揮した。

ピーター・トーク (Peter Tork)

ベースやキーボードなど多彩な楽器を演奏する。おっとりとした天然キャラクター。

メンバーの他の代表的な活動

メンバーは主に「ザ・モンキーズ」としての活動で知られていますが、個々の活動や他の出演作もあります。

  • デイビー・ジョーンズ:

    • 『オリバー! (Oliver!)』(ブロードウェイミュージカル、アートフル・ドジャー役でトニー賞ノミネート)
    • ソロ歌手としての活動(「すてきなバレリ (Valleri)」のリードボーカルも担当)
  • ミッキー・ドレンツ:

    • 『サーカス・ボーイ (Circus Boy)』(子役時代の主演テレビドラマ)
    • ソロ歌手、テレビディレクター、声優としての活動
  • マイク・ネスミス:

    • ソロミュージシャンとしての活動(カントリーロックの先駆者の一人と評価される)
    • 映画プロデューサー(『レポマン (Repo Man)』など)
    • ミュージックビデオの概念を早期に提唱
  • ピーター・トーク:

    • ソロミュージシャンとしての活動
    • いくつかのテレビドラマへのゲスト出演

「ザ・モンキーズ」の社会的評価と影響(まとめ)

『ザ・モンキーズ』は、テレビ番組と音楽活動が一体となったメディアミックス戦略の先駆けとして、ポップカルチャーに大きな足跡を残しました。

放送開始直後から、番組の人気と共に彼らの楽曲(「恋の終列車 (Last Train to Clarksville)」「アイム・ア・ビリーヴァー (I’m a Believer)」など)も大ヒットを記録し、一躍トップアイドルとなりました。

1967年にはエミー賞でコメディ部門の作品賞を受賞するなど、批評的にも成功を収めます。

しかし、「作られたアイドル」「演奏していないバンド」といった批判も常に付きまといました。

メンバー自身もそのイメージからの脱却を図り、よりアーティスティックな方向性を目指しましたが、番組終了と共にバンドの人気は下降線をたどります。

それでも、彼らの残した楽曲の多くは、1960年代のポップミュージックを代表する名曲として今なお愛され続けており、後年になってその音楽性が再評価される動きも活発です。

テレビ番組としては、その革新的な映像表現やユーモアのセンスが、後のシットコムやミュージックビデオに大きな影響を与えたとされています。

「ザ・モンキーズ」関連商品(DVD・CD・書籍)

彼らの音楽と映像を楽しむためのアイテム。

DVD / Blu-ray

  • 『ザ・モンキーズ』テレビシリーズ全話を収録したコンプリートDVD-BOXやBlu-ray BOXが、海外版を中心にリリースされています。日本版も過去に発売されていました。

CD

  • ザ・モンキーズのオリジナルアルバム(『恋の終列車 (The Monkees)』『アイム・ア・ビリーヴァー (More of The Monkees)』など)や、数多くのベスト盤、ライブ盤がCDで入手可能です。

映画

  • 1968年に公開された、バンド主演のシュールなカルト映画『HEAD』のDVD/Blu-ray。

書籍

  • メンバーによる自伝や、バンドの歴史をまとめた研究本などが、主に洋書で出版されています。

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