【ホイール・オブ・タイム】セリーンの正体は最強の悪役「ランフェア」!ランドへの歪んだ愛と野望を徹底解説
「ホイール・オブ・タイム」におけるセリーン / ランフェアの概要
Amazon Prime Videoで配信中のファンタジー大作『ホイール・オブ・タイム(The Wheel of Time)』。
シーズン2において、主人公ランド・アル=ソーと親密な関係になり、彼を導こうとする謎の美女として登場するのがセリーン(演:ナターシャ・オキーフ)です。
彼女は宿屋の主人としてランドに近づきますが、その正体は3000年前に封印された伝説の「闇の勢力(フォーセイクン)」の一人、ランフェア(Lanfear)です。
「夜の娘」の異名を持ち、かつて先代の竜王(ルース・セリン・テラモン)の恋人でもあった彼女が、なぜランドに執着するのか。その美貌の裏に隠された強大な力と、歪んだ愛の物語を解説します。
詳細:元カノにして最強のストーカー、その狂気
セリーン(ランフェア)は、単なる敵役ではありません。彼女は物語の背景にある「伝説の時代」と現代を繋ぐ、最も複雑で情熱的なキャラクターの一人です。
1. 「セリーン」としての接近と正体
ドラマ版シーズン2では、カイリエンの街で孤独に暮らすランドの前に、宿屋の女主人セリーンとして現れます。
彼女はランドの孤独を理解し、彼を肯定し、愛人関係となります。しかし、それはすべてランドをコントロールするための計算された演技でした。
彼女の正体は、闇王(ダーク・ワン)に仕える最強の使い手たち「フォーセイクン(選ばれし者)」の一人、ランフェアです。彼女は他のフォーセイクン(イシャマエルなど)とは異なり、闇王への忠誠心よりも「自分自身の野望」と「ルース・セリン(ランドの前世)への執着」を優先して行動します。
2. 伝説の時代におけるミエリン・エロネイル
彼女の本名はミエリン・エロネイルといい、かつては「伝説の時代」における偉大な科学者・異能者(アエズ・セダイ)でした。
彼女は、男女の力が共存する新たな力の源を探求する過程で、誤って闇王の牢獄に穴を開けてしまいます(これが「穿孔」と呼ばれる世界の崩壊の始まりです)。
当時、彼女はルース・セリン・テラモン(先代のドラゴン)と恋人同士でしたが、彼女の権力への渇望を嫌ったルース・セリンに振られています。
その後、ルース・セリンがイリェナという別の女性と結婚したことで、彼女の愛は激しい憎悪と嫉妬へと変貌し、闇の側へと堕ちていきました。
3. 夢の世界(テラランドリ)の支配者
ランフェアの能力は、現実世界での強力な「絶対力」の行使だけではありません。彼女は「夢の世界(テラランドリ)」を自在に操る達人です。
夢の中で他人の精神に干渉したり、姿を変えたり、残酷な幻覚を見せたりすることを得意とします。
ドラマ版でも、モイレーンやランドに対し、夢と現実の区別がつかないような精神攻撃を仕掛けるシーンが描かれており、彼女の恐ろしさを際立たせています。
4. ランドへの歪んだ提案
彼女の目的は、単に闇王を復活させることではありません。
彼女は、生まれ変わったルース・セリンであるランドに対し、「二人で闇王も創造主も倒し、世界の支配者になろう」と持ちかけます。
彼女にとって、ランドはかつての恋人の所有物であり、彼を自分のものにするためなら、他のフォーセイクンを裏切ることも、世界を燃やすことも厭いません。この「愛ゆえの暴走」が、彼女を他の悪役とは一線を画す魅力的な存在にしています。
「セリーン(ランフェア)」参考動画
まとめ
セリーンことランフェアは、『ホイール・オブ・タイム』において最も美しく、そして最も執念深いヴィランです。
彼女の行動原理は「愛(という名の支配欲)」であり、その人間臭さが逆に、超常的な力を持つ彼女の不気味さを増幅させています。
ナターシャ・オキーフが演じる、妖艶で威圧的なランフェアは、今後もランドたちにとって最大の脅威であり、同時に予期せぬジョーカーとなるでしょう。彼女がランドに向ける視線の熱量に、ぜひ注目してください。
関連トピック
ランド・アル=ソー(ランフェアが異常な執着を見せる竜王の生まれ変わり。彼女の誘惑に抗い続ける)
イシャマエル(フォーセイクンの筆頭。ランフェアとは協力関係にあるが、互いに腹の探り合いをしている)
モイレーン・ダモドレッド(ランドを導くアエズ・セダイ。ランフェアに襲われ、生死の境をさまよう)
ルース・セリン・テラモン(先代のドラゴン。ランフェアの元恋人であり、彼女が闇に落ちるきっかけとなった人物)
関連資料
Amazon Prime Video『ホイール・オブ・タイム』シーズン2(セリーンとしての登場から、ランフェアとしての覚醒までが描かれる)
原作小説『時の車輪』(ハヤカワ文庫FT)(ロバート・ジョーダン著。ランフェアの心理描写や過去がより詳細に語られている)

