【REBEL MOON】主人公コラ(Kora)の正体と過去!帝国最強の兵士が反乱軍を率いるまでを徹底解説
「REBEL MOON」におけるコラの概要
「スター・ウォーズ」や「七人の侍」に多大な影響を受けたザック・スナイダー監督による、Netflixオリジナルのスペース・オペラ『REBEL MOON(レベル・ムーン)』。
この壮大なサーガの主人公であり、銀河の辺境にある衛星ヴェルトで静かに暮らす謎多き女性が、コラ(演:ソフィア・ブテラ)です。
彼女は農村で麦を刈り、平和な日々を送っていましたが、巨大軍事帝国「マザーワールド」の軍勢が村を脅かしたことで、封印していた過去を解き放ちます。
帝国のエリート兵士から、なぜ彼女は追われる身となったのか。そして「傷跡を刻む者(スカーギバー)」と呼ばれるようになったのか。彼女の壮絶な運命と、贖罪のための戦いを解説します。
詳細:アルテライスとしての過去と贖罪の旅
コラは、単なるアクションヒロインではありません。彼女は「加害者」としての過去を持ち、罪悪感に苛まれながらも、守るべきもののために再び剣を取る複雑なアンチヒーローです。
1. 帝国軍のエリート「アルテライス」としての過去
コラの本名は「アルテライス」です。彼女の故郷は幼少期に帝国軍によって滅ぼされましたが、その指揮官であったバリサリウスに拾われ、養女として育てられました。
バリサリウスによる過酷な訓練と洗脳に近い教育を受けた彼女は、帝国の理念を信じ、感情を殺した冷徹な兵士へと成長します。
彼女は王室の警護を任されるほどのエリートとなり、イサ姫の護衛役を務めていました。この時期の彼女は、帝国の拡大のために多くの星を征服し、無慈悲に敵を排除する「帝国の犬」として生きていました。
2. イサ姫の暗殺と逃亡
彼女の運命を決定づけたのは、王族暗殺事件です。
特別な治癒能力を持つイサ姫との交流を通じて、コラ(アルテライス)の心には人間らしさが芽生え始めていました。しかし、養父バリサリウスの裏切りとクーデターにより、彼女は愛する姫の殺害に関与せざるを得ない状況に追い込まれます(またはその罪を着せられます)。
心に深い傷を負い、帝国を逃げ出した彼女は、名前を「コラ」と変え、辺境の衛星ヴェルトに不時着。そこで農民たちに受け入れられ、過去を隠してひっそりと暮らすことを選びました。
3. チームの結成とリーダーシップ
帝国のノーブル提督がヴェルトに現れ、村の資源を要求した時、コラは再び戦うことを決意します。
しかし、帝国軍の大艦隊に村人だけで勝つことは不可能です。彼女は恋仲になりつつある農夫ガンナーと共に銀河を巡り、帝国に恨みを持つアウトローたち(カイ、タイタス、ネメシス、タラック、ミリアス)をスカウトする旅に出ます。
彼女のリーダーシップは、カリスマ性というよりは「痛み」の共有にあります。それぞれが抱える喪失感や怒りを理解し、共に死地へ向かう覚悟を示すことで、彼女は寄せ集めのチームを一つの「家族」へと変えていきました。
4. ソフィア・ブテラの身体能力
コラを演じたソフィア・ブテラは、マドンナのバックダンサーを務めた経歴を持つ、驚異的な身体能力の持ち主です。
『キングスマン』のガゼル役などで知られる彼女ですが、本作では重火器の扱いはもちろん、剣術、泥臭い格闘まで、ほぼスタントなしで演じています。
特に、小柄な体躯を生かして大男たちを翻弄するスピード感あふれるアクションは、ザック・スナイダー監督が得意とするスローモーション演出と相まって、芸術的な美しさを放っています。
「REBEL MOON」参考動画
まとめ
コラは、自分がかつて加担していた帝国の暴力から、罪のない人々を守ることで、自身の魂を救済しようとしています。
『パート1:炎の子』での仲間集め、『パート2:傷跡を刻む者』での全面戦争を通じて、彼女はただの逃亡者から、銀河の希望である「反乱軍(レベルズ)」の象徴へと進化しました。
彼女の戦いはまだ終わっていません。バリサリウスとの直接対決という最大の試練に向けて、コラの伝説はこれからも続いていくことでしょう。
関連トピック
バリサリウス(コラの養父であり、現在の帝国の摂政。コラを最強の兵士に育て上げた最大の敵)
ノーブル提督(マザーワールドの冷酷な軍人。コラを執拗に追い詰め、ヴェルトを支配しようとする)
ガンナー(ヴェルトの農夫。戦いとは無縁だったが、コラを愛し、彼女と共に銀河へ旅立つ)
ジミー(JC-1435)(かつて王族を守っていた機械騎士。コラの戦う姿を見て、再び戦士としての機能を取り戻す)
関連資料
Netflix映画『REBEL MOON — パート1: 炎の子』(コラの旅立ちと仲間集めを描く第一部)
Netflix映画『REBEL MOON — パート2: 傷跡を刻む者』(コラの過去の全貌と、ヴェルトでの決戦を描く完結編)

