YouTubeで「フーテン&ザ レディ ~秘宝をめぐる冒険~」を徹底解説!概要からキャスト、関連商品まで
「フーテン&ザ レディ ~秘宝をめぐる冒険~」とは?
『フーテン&ザ レディ ~秘宝をめぐる冒険~』(原題: Hooten & the Lady)は、2016年にイギリスの放送局Sky Oneで製作・放送された、全8話構成のアクション・アドベンチャードラマです。
本作は、無鉄砲で命知らずなアメリカ人の冒険家フーテンと、大英博物館に勤務する知的で几帳面な学芸員(キュレーター)レディ・アレクサンドラ(アレックス)という、何もかもが正反対の二人がコンビを組む物語です。
彼らは、アマゾンの奥地に眠る伝説の黄金都市「エル・ドラド」や、シベリアの「失われたヤブロンスキーの卵」、エジプトの「アレクサンドロス大王の墓」など、世界中に散らばる神話や伝説上の秘宝を探し求め、危険な冒険を繰り広げます。
映画『インディ・ジョーンズ』や『ロマンシング・ストーン』を彷彿とさせる、王道の冒険活劇であり、軽快なユーモアと本格的なアクション、そして世界中を旅する壮大なロケーションが魅力の作品です。
「フーテン&ザ レディ」のオープニング(公式予告編)
本作には、作品の持つコミカルでスリリングな冒険の雰囲気を伝える公式の予告編がYouTubeで公開されています。
正反対の二人が繰り広げるテンポの良い掛け合いと、息をのむような世界各地の絶景、そして派手なアクションシーンが凝縮されています。
「フーテン&ザ レディ」の詳細
本作は、1話完結型のフォーマットを採用しており、各エピソードで異なる秘宝とロケーションが舞台となります。
全8話のエピソードは以下の通りです。
- 第1話:アマゾン(伝説の黄金都市「エル・ドラド」)
- 第2話:ローマ(シビュラの書)
- 第3話:エジプト(アレクサンドロス大王の墓)
- 第4話:ブータン(ブッダの巻物)
- 第5話:エチオピア(シバの女王の秘宝)
- 第6話:ロシア(50番目のファベルジェの卵)
- 第7話:カンボジア(如意宝珠)
- 第8話:カリブ海(黒髭の財宝)
物語の軸は、危険を顧みず直感で行動するフーテンと、知識は豊富だが実戦経験に乏しく、理論やルールを重んじるアレックスという、まさに「水と油」の二人が衝突しながらも協力し、数々の危機を乗り越えていく「バディ・ムービー」の王道です。
アレックスは、大英博物館での退屈な日常を抜け出し、フィールドワークに憧れて冒険に参加しますが、フーテンの無計画な行動に常に振り回されます。
一方のフーテンも、アレックスの持つ歴史的な知識と分析力に助けられ、徐々に信頼関係を築いていきます。
また、アレックスは由緒ある貴族の令嬢(レディ)であり、彼女の母(レディ・リンド=パーカー)が娘の突飛な行動を心配するコミカルなサブプロットも、物語に彩りを加えています。
製作費を惜しまず、ローマ、モスクワ、南アフリカ、カンボジアなど、世界中の本物のロケーションで撮影が行われたことも、本作の大きな見どころとなっています。
「フーテン&ザ レディ」のキャストと代表作品
本作の最大の魅力である、個性的な二人の主人公を演じたキャスト陣を紹介します。
フーテン / マイケル・ランデス (Michael Landes)
- 登場人物: フーテン
- キャスト: マイケル・ランデス
- 概要: 口は悪いが腕は立つ、一匹狼のアメリカ人冒険家。金のためなら危険な場所にも飛び込みますが、根は人情家な一面も。アレックスを「レディ」と呼び、からかいながらもその知識と勇気を認めていきます。
- 主な代表作品:
- 『LOIS & CLARK/新スーパーマン』(ドラマ / ジミー・オルセン役)
- 『デッドコースター』(映画 / トーマス・バーク保安官補役)
- 『エンド・オブ・ステイツ』(映画)
レディ・アレクサンドラ(アレックス)・リンド=パーカー / オフィリア・ラヴィボンド (Ophelia Lovibond)
- 登場人物: レディ・アレクサンドラ・リンド=パーカー
- キャスト: オフィリア・ラヴィボンド
- 概要: 大英博物館に勤務する、知的で好奇心旺盛な学芸員。貴族の令嬢としての立場と、冒険への憧れの間で葛藤します。フーテンと出会い、人生が一変します。
- 主な代表作品:
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(映画 / カリーナ役)
- 『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』(ドラマ / キティ・ウィンター役)
- 『MINX/ミンクス』(ドラマ / ジョイス・プラガー役)
- 『ロケットマン』(映画)
レディ・リンド=パーカー / ジェシカ・ハインズ (Jessica Hynes)
- 登場人物: レディ・リンド=パーカー
- キャスト: ジェシカ・ハインズ
- 概要: アレックスの母親。貴族としての体面を重んじ、娘の突飛な行動にいつも頭を悩ませています。コミカルな演技で作品の良いアクセントとなっています。
- 主な代表作品:
- 『スペースド – 検問地区 -』(ドラマ / 脚本・出演)
- 『ショーン・オブ・ザ・デッド』(映画)
- 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(映画)
「フーテン&ザ レディ」の社会的評価と影響
『フーテン&ザ レディ』は、放送当時、その豪華なロケーションと軽快なテンポのアクションコメディとして、イギリス本国や放送された各国で好意的に受け止められました。
批評家からは「現代版インディ・ジョーンズとロマンシング・ストーンの融合」「何も考えずに楽しめる、完璧なエスケープ(現実逃避)ドラマ」として、主演二人の化学反応(ケミストリー)の良さが特に高く評価されました。
一方で、その王道すぎる展開や、主人公アレックスのキャラクター造形については、一部の視聴者から賛否両論がありました。
彼女を「知的で愛らしいヒロイン」と捉える声が多かった一方で、「学芸員にしては無鉄砲すぎる」「行動が浅はかでイライラする」といった厳しい意見も見られました。
シーズン1は一定の成功を収め、シーズン2への期待も高まりましたが、Sky Oneはシーズン1(全8話)での終了を決定しました。
公式な理由は発表されていませんが、世界中を飛び回る大規模なロケーション撮影による高額な製作費が、継続のネックになったのではないかと推測されています。
結果としてミニシリーズの形になりましたが、物語は一定の区切りを見せており、現在でも気軽に楽しめる冒険活劇として根強い人気を誇っています。
「フーテン&ザ レディ」の関連商品
『フーテン&ザ レディ』は、日本国内でもDVDがリリースされています。
ハピネットなどから、全8話を収録したコンプリートDVD-BOXが発売されています。
また、動画配信サービス(VOD)では、過去にHulu(フールー)やU-NEXT(ユーネクスト)、AXNミステリーなどの専門チャンネルで配信されていた実績があります。
(注:配信状況は時期によって変動するため、最新の情報は各配信サービスの公式サイトでご確認ください。)
気軽に楽しめる痛快なアクションアドベンチャーを求めている方には、最適な作品と言えるでしょう。