YouTubeで見る「宇宙家族ロビンソン」!60年代SF冒険ドラマの元祖を徹底解説
「宇宙家族ロビンソン」の概要とあらすじ
『宇宙家族ロビンソン』(原題: Lost in Space)は、1960年代にアメリカで制作・放送された、宇宙を舞台にしたSF冒険テレビドラマシリーズです。
物語は、人口増加により危機に瀕した地球から、アルファ・ケンタウリ星系の新たな惑星へと移住する最初の家族として選ばれたロビンソン一家が、航行中にスパイの妨害工作によって宇宙で行方不明(Lost in Space)となり、未知の惑星への不時着を繰り返しながら故郷への帰還を目指す冒険を描いています。
SF要素に加え、家族愛、ユーモア、そして個性的なキャラクター(特にロボットのフライデーとドクター・スミス)が人気を集めた、ファミリー向けの冒険活劇です。
「宇宙家族ロビンソン」スリリングなオープニングテーマ
(※シーズン3のオープニング。ジョン・ウィリアムズ作曲のスリリングなテーマ曲が有名)
作品詳細(放送時期・制作背景)
本作は、「SFの巨匠」とも呼ばれるプロデューサー、アーウィン・アレンによって制作され、アメリカCBSネットワークで1965年9月から1968年3月まで、全3シーズン、合計83話が放送されました。
物語の舞台は、近未来の1997年。
ロビンソン一家(父ジョン、母モーリン、長女ジュディ、次女ペニー、末っ子ウィル)は、宇宙船パイロットのドン・ウエスト少佐と共に、最新鋭の宇宙船「ジュピター2号」に乗り込みます。
しかし、敵国のスパイであるドクター・ザックレー・スミスが船内に侵入し、ロボット(B-9モデル、通称フライデー)のプログラムを破壊工作用に書き換えます。
ところが、スミス自身も船から脱出できなくなり、ジュピター2号は予定のコースを大きく外れ、未知の宇宙空間を漂流することになってしまいます。
最初のシーズンは比較的シリアスなサバイバルストーリーとして始まりましたが、シーズンが進むにつれてドクター・スミスとウィル、フライデーのコミカルなやり取りが中心となり、よりファンタジックで子供向けの冒険活劇へと変化していきました。
第1シーズンはモノクロ、第2シーズン以降はカラーで制作されました。
「宇宙家族ロビンソン」の主要キャスト
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ジョン・ロビンソン教授 (Prof. John Robinson): ガイ・ウィリアムズ (Guy Williams)
一家の長で宇宙物理学者。冷静沈着なリーダー。
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モーリン・ロビンソン (Maureen Robinson): ジューン・ロックハート (June Lockhart)
ジョンを支える賢明で愛情深い妻。
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ジュディ・ロビンソン (Judy Robinson): マータ・クリステン (Marta Kristen)
ロビンソン家の美しい長女。
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ペニー・ロビンソン (Penny Robinson): アンジェラ・カートライト (Angela Cartwright)
感受性豊かで動物好きな次女。
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ウィル・ロビンソン (Will Robinson): ビリー・ムーミー (Billy Mumy)
好奇心旺盛な末っ子の少年。フライデーやドクター・スミスと特に親しい。
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ドン・ウエスト少佐 (Maj. Don West): マーク・ゴダード (Mark Goddard)
ジュピター2号のパイロット。勇敢だが短気な一面も。
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ドクター・ザックレー・スミス (Dr. Zachary Smith): ジョナサン・ハリス (Jonathan Harris)
意図せず一家と同行することになった、臆病でずる賢いが憎めないスパイ。
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フライデー (Robot B-9): ボブ・メイ (Bob May)(スーツアクター)、ディック・トゥフェルド (Dick Tufeld)(声)
ロビンソン一家を助ける高性能ロボット。「警告!警告!(Warning! Warning!)」「計算不能(Does not compute)」などのセリフが有名。
キャストの他の代表作品名
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ガイ・ウィリアムズ:
- 『怪傑ゾロ (Zorro)』(テレビドラマ、主演ゾロ/ドン・ディエゴ役)
- 『ボナンザ (Bonanza)』(テレビドラマ)
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ジューン・ロックハート:
- 『名犬ラッシー (Lassie)』(テレビドラマ、ルース・マーティン役)
- 『ドクター・フー (Doctor Who)』(テレビドラマ)
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マーク・ゴダード:
- 『ジェネラル・ホスピタル (General Hospital)』(テレビドラマ)
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マータ・クリステン:
- 『原子力潜水艦シービュー号 (Voyage to the Bottom of the Sea)』(テレビドラマ)
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ビリー・ムーミー:
- 『トワイライト・ゾーン (The Twilight Zone)』(テレビドラマ「みにくい顔(It’s a Good Life)」)
- 『バビロン5 (Babylon 5)』(テレビドラマ)
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アンジェラ・カートライト:
- 『サウンド・オブ・ミュージック (The Sound of Music)』(映画、ブリギッタ役)
- 『ダニー・トーマス・ショー (The Danny Thomas Show)』(テレビドラマ)
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ジョナサン・ハリス:
- 『バグズ・ライフ (A Bug’s Life)』(アニメ映画、声の出演 – マニー役)
- 『トイ・ストーリー2 (Toy Story 2)』(アニメ映画、声の出演 – ギミック爺さん役)
「宇宙家族ロビンソン」の社会的評価と影響(まとめ)
『宇宙家族ロビンソン』は、1960年代のSFテレビドラマブームを代表する作品の一つであり、特にファミリー層や子供たちから熱狂的な支持を受けました。
同時期に放送されていた『スタートレック(宇宙大作戦)』が、より知的好奇心を刺激する硬派なSFを目指したのに対し、『宇宙家族ロビンソン』は冒険とユーモア、そして家族の絆を前面に押し出したエンターテイメント性の高い作風で人気を博しました。
特に、ロボットのフライデーとジョナサン・ハリス演じるドクター・スミスのキャラクターは強烈な個性を放ち、番組の象徴となりました。
フライデーの「警告!警告!」というセリフや、ドクター・スミスの大げさな言動は、番組の人気を不動のものにしました。
本作の成功は、後のSF作品にも影響を与え、1998年には劇場用映画として、2018年にはNetflixオリジナルシリーズとしてリメイクされるなど、時代を超えて愛されるコンテンツとなっています。
「宇宙家族ロビンソン」の関連商品
あの懐かしのSF冒険をもう一度!
DVD / Blu-ray
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オリジナル版『宇宙家族ロビンソン』の全シーズンを収録したコンプリートDVD-BOXが、20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンから発売されています。
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海外ではBlu-ray版もリリースされています。
模型 / フィギュア
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宇宙船「ジュピター2号」やロボット「フライデー(B-9)」のプラモデルや完成品フィギュアが、メビウスモデル、バンダイ、マテルなど様々なメーカーから発売されています。ドクター・スミスのフィギュアなども存在します。
書籍
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当時の番組に関連するノベライズや、制作の舞台裏を記した書籍(主に洋書)が出版されています。
リメイク版
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1998年の映画版『ロスト・イン・スペース』や、2018年のNetflix版『ロスト・イン・スペース』のDVD/Blu-rayや関連商品も存在します。