【スパイ大作戦】シナモン・カーター徹底解説!3年連続エミー賞に輝いた美貌の演技派スパイ

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【スパイ大作戦】シナモン・カーター徹底解説!3年連続エミー賞に輝いた美貌の演技派スパイ

「スパイ大作戦」におけるシナモン・カーターの概要

1966年から放送が開始され、後のトム・クルーズ主演映画版の原点となった伝説のドラマ『スパイ大作戦(Mission: Impossible)』。

この作品のシーズン1からシーズン3にかけて、IMF(Impossible Missions Force)の紅一点として活躍したのが、シナモン・カーターです。

彼女はトップモデルとして活躍するほどの美貌と、どんな役柄にもなりきる卓越した演技力を武器に、敵の懐に入り込み情報を引き出す「潜入と囮(おとり)」のスペシャリストです。演じたバーバラ・ベインはこの役でエミー賞主演女優賞を3年連続受賞するという快挙を成し遂げ、テレビ史に残る伝説的な女性エージェントとなりました。

詳細:変幻自在の演技と知られざる弱点

シナモン・カーターは、単なる「チームの華」ではありません。彼女の存在は、IMFの作戦遂行において不可欠な「心理戦」の要でした。

1. 任務における役割:完璧な演技者

IMFのリーダー(ダン・ブリッグス、後にジム・フェルプス)がテープを聞いてメンバーを選抜する際、シナモンは常に真っ先に選ばれる存在でした。

彼女の主な役割は、敵のボスや側近に近づき、その美貌と話術で彼らを魅了したり、混乱させたりすることです。

ある時は亡国のプリンセス、ある時は占い師、またある時は恐怖に怯える被害者など、作戦に応じて変幻自在にキャラクターを演じ分けます。彼女が敵の注意を惹きつけている間に、電子工学の天才バーニーや怪力ウィリーが裏で作業を行うのが、チームの黄金パターンでした。

2. 唯一の弱点:閉所恐怖症

完璧に見えるシナモンですが、実は重度の「閉所恐怖症」という弱点を持っています。

劇中では、作戦のために狭いダクトを通ったり、エレベーターの底に隠れたりしなければならない場面が何度か登場します。冷や汗をかき、パニック寸前になりながらも、プロフェッショナルとして恐怖を押し殺し任務を遂行する姿は、彼女の人間味と精神的な強さを際立たせる演出として効果的に使われました。

3. ローラン・ハンドとの関係と降板の背景

変装の名人であるローラン・ハンド(演:マーティン・ランドー)とは、作戦上で夫婦や恋人同士を演じることが多く、阿吽の呼吸を見せました。

実は、演じたバーバラ・ベインとマーティン・ランドーは実生活でも夫婦(当時)でした。二人の間に流れる絶妙な信頼感とケミストリーは、このリアルな関係性から生まれていたのです。

しかし、シーズン3終了後、契約金(ギャラ)を巡るトラブルから、夫婦揃って番組を降板することになります。彼女の不在はファンに大きな衝撃を与えましたが、その後のシーズンでも彼女を超える女性エージェントは現れなかったと語るファンも多いです。

4. バーバラ・ベインの功績

シナモン・カーターという役は、当時のテレビドラマにおける女性の地位を向上させました。

彼女は男性に守られるだけの存在ではなく、知性と度胸で男たちを手玉に取る自立した女性でした。バーバラ・ベインが1967年から1969年にかけて3年連続でエミー賞を受賞した事実は、彼女の演技がいかに革新的で、視聴者や批評家から愛されていたかを証明しています。

「スパイ大作戦」参考動画

まとめ

シナモン・カーターは、アクション重視の現代のスパイ映画とは異なり、「知能と心理戦」で敵を欺く『スパイ大作戦』の醍醐味を象徴するキャラクターです。

彼女のエレガントな60年代ファッションやヘアスタイルは今見ても洗練されており、スリル満点のドラマに華やかさを添えています。

映画版『ミッション:インポッシブル』しか知らない方も、ぜひオリジナル版を見て、彼女のクールで知的な「騙しのテクニック」に酔いしれてみてください。

関連トピック

ローラン・ハンド(変装の達人であり、シナモンの最高のパートナー。演じたのはマーティン・ランドー)
ジム・フェルプス(シーズン2からのリーダー。常に冷静沈着に作戦を指揮する)
バーニー・コリアー(電子工学の天才。最新メカを駆使してチームをサポートする)
スパイ大作戦(1966年から放送された本ドラマシリーズ。原題はMission: Impossible)

関連資料

DVD『スパイ大作戦 シーズン1〜3』(シナモン・カーターが活躍するシーズンを収録)
書籍『Mission: Impossible – The Complete Television Series』(全エピソードのガイドや舞台裏が記された洋書)

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