PR

【呪物ホラーの原点】『世にも不思議な物語』傑作「遺産(呪いの首飾り)」|身につけると“首が締まる”宝飾品の謎

スリラー・ホラー
この記事は約4分で読めます。

【呪物ホラーの原点】『世にも不思議な物語』傑作「遺産(呪いの首飾り)」|身につけると“首が締まる”宝飾品の謎

美しき首飾りに秘められた「殺意」の記憶

1959年放送の『世にも不思議な物語(One Step Beyond)』シーズン2第6話「遺産(原題:The Inheritance)」は、いわゆる「呪いのアイテム」を扱った古典的なエピソードです。

誰しも、古いアンティークや中古品を手にした時、「前の持ち主はどんな人だったのだろう?」と想像したことがあるでしょう。
もしその品物に、前の持ち主の「死の瞬間の恐怖」が焼き付いていたら……?

本記事では、相続した豪華なネックレスを身につけた途端、人格が変貌し、見えない手によって首を締め上げられる恐怖を体験した女性の実話に基づく物語を解説します。
超心理学でいう「サイコメトリー(残留思念)」の恐怖を描いた、美しくも恐ろしい一編です。

エピソード詳細:「遺産」のあらすじと恐怖の正体

1. 禁じられた遺産

舞台は19世紀のイギリス。貴族の女性アイオーン(Ione)は、伯母の遺産として、見事なダイヤモンドのネックレスを相続します。
しかし、その遺産には奇妙な「遺言」が添えられていました。

「このネックレスを決して身につけてはならない。ただ眺めるだけに留めよ」

アイオーンは当初その言いつけを守っていましたが、舞踏会の日、その宝石のあまりの美しさに魅了され、禁を破って自分の首にかけてしまいます。
それが、悪夢の始まりでした。

2. 豹変する人格と「見えない手」

ネックレスをつけた瞬間から、穏やかだったアイオーンの性格は一変します。
彼女は傲慢で攻撃的な振る舞いを見せるようになり、愛する夫に対してすら憎悪の目を向けるようになります。

さらに恐ろしいことに、彼女は「首が苦しい」と訴え始めます。
鏡の前でネックレスを外そうとしますが、留め具は外れません。
彼女は「誰かが私の首を絞めている!」と叫びのたうち回りますが、その首にはネックレス以外、何も巻き付いていないのです。
夫が無理やりネックレスを引きちぎるまで、彼女は見えない絞殺魔と戦い続けました。

3. 明かされる血塗られた歴史

その後、このネックレスの来歴が判明します。
かつてこの宝石を所有していた女性は、強盗に襲われ、ネックレスを奪われる際に首を絞められて殺害されていたのです。

アイオーンが感じた窒息感や恐怖は、前の持ち主が死ぬ間際に感じた「断末魔の苦しみ」そのものでした。
伯母はその因縁を知っていたため、「身につけてはならない」と遺言を残していたのです。

超心理学の視点:サイコメトリー(物体透視)

このエピソードの核となるのは、「サイコメトリー(Psychometry)」という概念です。
これは、物体に触れることで、その持ち主の記憶や感情、歴史を読み取る超能力の一種です。

番組ホストのジョン・ニューランドは、この現象について「強い感情(特に恐怖や激怒)は、カセットテープに音が録音されるように、物体に残留するのではないか」と示唆します。
アイオーンは、ネックレスという「記録媒体」を首に巻くことで、そこに記録された「殺人の記憶」を再生(追体験)してしまったのです。

参考動画

※本編映像がない場合、関連する超常現象ドキュメンタリーへのリンクとなります。

まとめ

『世にも不思議な物語』の「遺産」は、美しい宝石の輝きと、そこに潜む暗い怨念の対比が見事なゴシック・ホラーです。

現代でも「事故物件」や「いわくつきの古着」などが話題になりますが、このエピソードはそれらの元祖とも言える恐怖を描いています。
物質には、持ち主の「魂」の一部が宿るのかもしれません。

もしあなたが、リサイクルショップや骨董市で「妙に惹かれるけれど、触れると寒気がする」物に出会ったら……。
それはアイオーンのネックレスのように、触れてはいけない記憶を宿している可能性があります。
ご自身の直感を信じて、そっとその場を離れるのが賢明かもしれません。

関連トピック

サイコメトリー (Psychometry): 物体の記憶を読み取る能力。アメリカの捜査機関などが、行方不明者の遺留品から居場所を探る際に超能力者を頼るケースでよく知られる。

ホープダイヤモンド: 持ち主を次々と不幸に陥れたとされる、世界で最も有名な「呪いの宝石」。現在はスミソニアン博物館に収蔵されている。

付喪神(つくもがみ): 日本の伝承において、長い年月を経た道具や物に魂が宿ったもの。物は大切に扱わないと災いをなすとされる。

関連資料

映画『オキュラス/怨霊鏡』: 鏡という「物」に宿る呪いを描いた現代ホラー。物に支配される恐怖という点で共通する。

書籍『サイコメトラーEIJI』: 物や人から記憶を読み取る能力を持つ少年が主人公の、日本の人気漫画・ドラマ。

タイトルとURLをコピーしました