YouTubeで見る「特攻野郎Aチーム」!80年代アクションドラマの決定版を徹底解説
「特攻野郎Aチーム」の概要
『特攻野郎Aチーム』(原題: The A-Team)は、1980年代にアメリカで制作・放送され、世界的な人気を誇ったアクション・アドベンチャー・テレビドラマシリーズです。
ベトナム戦争で活躍したアメリカ陸軍特殊部隊出身の4人組が主人公です。
彼らは、戦争終結時に上官殺しの濡れ衣を着せられ軍刑務所に送られますが、脱獄し、ロサンゼルスの地下に潜伏します。
その後、「Aチーム」として、その卓越した戦闘スキルと奇抜な作戦を駆使し、報酬と引き換えに、法では裁けない悪人たちに苦しめられている市井の人々を助ける「筋の通った悪党退治」のプロフェッショナルとして活躍します。
派手なアクション、個性的なキャラクター、コミカルな掛け合い、そして勧善懲悪の痛快なストーリーが人気を集めました。
「特攻野郎Aチーム」燃えるオープニングテーマ
(※マイク・ポストとピート・カーペンター作曲による、ミリタリー調で非常に有名なテーマ曲)
作品詳細(放送時期・特徴)
本作は、ヒットメーカーのスティーブン・J・キャネルとフランク・ルポによって企画・制作され、アメリカのNBCネットワークで1983年1月23日から1987年3月8日まで、全5シーズン、合計98話が放送されました。
物語の基本設定は、無実の罪で追われる身となったAチームが、軍警察からの追跡をかわしながら、彼らを必要とする弱者のために戦うというものです。
彼らは報酬を得て活動しますが、人道的見地から無料で仕事を引き受けることも少なくありませんでした。
各エピソードは、依頼人からの接触、悪党のアジトへの潜入と偵察、そして廃工場やガレージで手に入るあり合わせの材料を使って即席の装甲車や武器を作り上げ、悪党たちを一網打尽にするというパターンが多く見られました。
爆発や銃撃戦は非常に派手ですが、死者が出ないように描写されるのが特徴で(悪党は気絶するか逃げ出す)、子供でも安心して見られるアクション活劇としての側面も持っていました。
チームの移動手段である、黒地に赤いストライプの入ったGMCバンデューラ(通称:Aチームバン)も、番組の象徴として人気を博しました。
「特攻野郎Aチーム」の主要キャスト
個性爆発のメンバーたち!
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ジョン・”ハンニバル”・スミス大佐 (Col. John “Hannibal” Smith): ジョージ・ペパード (George Peppard)
Aチームのリーダー。変装の名人で、奇抜な作戦を立案する司令塔。「作戦は奇を以ってよしとすべし」「作戦成功!よかったな」が口癖。葉巻を常に咥えている。
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テンプルトン・”フェイスマン”・ペック中尉 (Lt. Templeton “Faceman” Peck): ダーク・ベネディクト (Dirk Benedict) [パイロット版を除く] / ティム・ダニガン (Tim Dunigan) [パイロット版のみ]
チームの調達屋。甘いマスクと口八丁で、不可能を可能にする物資調達(主に詐欺まがい)を行う二枚目。
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H・M・”ハウリング・マッド”・マードック大尉 (Capt. H.M. “Howling Mad” Murdock): ドワイト・シュルツ (Dwight Schultz)
天才的なパイロットだが、精神病院に入院している(演技という説もある)変わり者。様々なキャラクターになりきるのが得意。
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ボスコ・アルバート・”B.A.”・バラカス軍曹 (Sgt. Bosco Albert “B.A.” Baracus): ミスター・T (Mr. T)
チームのメカニック兼ドライバー。モヒカン刈りと大量の金製ネックレスがトレードマーク。腕っぷしが強く、メカの天才だが、極度の飛行機恐怖症。牛乳が好き。
キャストの他の代表作品名
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ジョージ・ペパード:
- 『ティファニーで朝食を (Breakfast at Tiffany’s)』(映画)
- 『ブルー・マックス (The Blue Max)』(映画)
- 『特捜刑事バナチェック (Banacek)』(テレビドラマ)
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ダーク・ベネディクト:
- 『宇宙空母ギャラクティカ (Battlestar Galactica)』(テレビドラマ、スターバック中尉役)
- 『チョッパー・ワン・セブン (Chopper One)』(テレビドラマ)
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ドワイト・シュルツ:
- 『スタートレック』シリーズ(レジナルド・バークレー中尉役)
- 『ロング・ウォーク・ホーム (The Long Walk Home)』(映画)
- 『ファットマン&リトルボーイ (Fat Man and Little Boy)』(映画)
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ミスター・T:
- 『ロッキー3 (Rocky III)』(映画、クラバー・ラング役)
- プロレスラーとしての活動 (WWF/WWE)
- 『DCキャブ (D.C. Cab)』(映画)
「特攻野郎Aチーム」の社会的評価と影響(まとめ)
『特攻野郎Aチーム』は、1980年代のアメリカを代表するアクションドラマとして、世界中で大ヒットしました。
個性的なキャラクターたちが繰り出す破天荒な作戦と、派手ながらも血生臭さのないアクション、そして勧善懲悪の明快なストーリーが、幅広い視聴者層に受け入れられました。
特に、ミスター・T演じるB.A.バラカスのキャラクターは強烈なインパクトを残し、彼自身も一躍時代のアイコンとなりました。
ハンニバルの「作戦成功!」の決め台詞や、マードックの奇行、フェイスの口説き文句、そしてB.A.の飛行機嫌いなど、各キャラクターの個性が際立っており、彼らのチームワークとコミカルな掛け合いがドラマの大きな魅力でした。
そのフォーマットは、後の多くのアクションチームものに影響を与え、2010年にはリーアム・ニーソン主演で劇場用映画としてリメイクもされました。
今なお色褪せない、80年代エンターテイメントの傑作の一つです。
「特攻野郎Aチーム」関連商品
あの痛快アクションをもう一度!
DVD
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『特攻野郎Aチーム』の全シーズンを収録したコンプリートDVD-BOXが、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンから発売されています。
Blu-ray
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海外では高画質化されたBlu-ray版もリリースされています。
模型 / ミニカー
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番組の象徴である「Aチームバン」(GMCバンデューラ)のプラモデルやダイキャストモデルが、amt、ホットウィール、グリーンライト社など様々なメーカーから多数発売されています。
フィギュア
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Aチームのメンバーを模したアクションフィギュアも、放送当時や近年になって発売されています。
映画版
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2010年の映画版リメイク『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』のDVD/Blu-ray。