YouTubeで「オールド・ガード」

概要

シャーリーズ・セロンが主演と製作を務めた、Netflixオリジナルのアクション超大作です。
何世紀にもわたり歴史の影で人類を守り続けてきた「不死身の傭兵部隊」オールド・ガードが、その能力を複製しようと企む巨大製薬会社の陰謀に巻き込まれる姿を描きます。
グレッグ・ルッカの人気グラフィックノベルを原作に、痛みや苦悩を伴う「永遠の命」のリアルな描写と、スタイリッシュかつ泥臭い肉弾戦が融合した新時代のヒーロー映画として世界中で大ヒットを記録しました。

オープニング

スタイリッシュなアクションと重厚なストーリーを予感させる予告編はこちらです。

詳細

物語の主人公は、古代スキタイのアンドロマケ、通称「アンディ」率いる4人の傭兵部隊です。
彼らは銃で撃たれても、骨が砕かれても、瞬時に傷が治癒し蘇る「不死身」の肉体を持っています。
十字軍の時代から共に戦うジョーとニッキー、ナポレオン戦争時代からのブッカーと共に、彼らは数百年、数千年にわたり、誰にも知られることなく人助けをしてきました。

しかし現代、元CIAのコプリーという男の依頼で南スーダンへ向かった彼らは、罠にはめられ、その不死の瞬間を映像に記録されてしまいます。
コプリーの背後には、不死の遺伝子コードを解析し、万能薬を開発して巨万の富を得ようとする製薬会社の若きCEO、メリックがいました。
時を同じくして、アフガニスタンで作戦中の米海兵隊員ナイル・フリーマンが、喉を切り裂かれて死亡した直後に蘇生するという現象が起きます。
新たな不死者の「覚醒」を夢で感知したアンディは、混乱するナイルを保護し、チームに迎え入れます。

ナイルは自分が不死になった事実を受け入れられず、家族の元へ帰りたがりますが、アンディは「不死は贈り物ではなく呪い」であること、そしてかつての仲間クインが魔女裁判の果てに鉄の棺桶に入れられ、海に沈められて500年以上も溺死と蘇生を繰り返しているという悲惨な過去を語ります。
メリックの私兵に捕らえられたジョーとニッキーを救出するため、アンディたちはロンドンの高層ビルにある研究所へ乗り込みます。

そこで明らかになる仲間の裏切り、突然消え始めたアンディの治癒能力、そして「死ねない者」たちが戦う意味。
斧(ラブリュス)を振り回すアンディの圧倒的な戦闘スタイルと、新入りナイルの成長、そして数千年の愛で結ばれたジョーとニッキーの絆が物語を彩ります。
ラストシーンでは、追放された仲間の前に、海の底にいたはずのクインが現れるという衝撃の展開で幕を閉じ、2025年に配信された続編『オールド・ガード2』へと運命の歯車は回り続けます。

キャスト

  • アンディ(アンドロマケ):シャーリーズ・セロン
  • ナイル・フリーマン:キキ・レイン
  • ブッカー:マティアス・スーナールツ
  • ジョー:マーワン・ケンザリ
  • ニッキー:ルカ・マリネッリ
  • ジェームズ・コプリー:キウェテル・イジョフォー
  • スティーブン・メリック:ハリー・メリング
  • クイン:ベロニカ・グゥ(ゴー・タイン・バン)

キャストの代表作品名

  • シャーリーズ・セロン:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『モンスター』、『アトミック・ブロンド』
  • キキ・レイン:『ビール・ストリートの恋人たち』、『星の王子 ニューヨークへ行く2』
  • マティアス・スーナールツ:『レッド・スパロー』、『リリーのすべて』、『君と歩く世界』
  • マーワン・ケンザリ:『アラジン』(ジャファー役)、『ブラックアダム』
  • ルカ・マリネッリ:『マーティン・イーデン』、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
  • キウェテル・イジョフォー:『ドクター・ストレンジ』、『それでも夜は明ける』
  • ハリー・メリング:『ハリー・ポッター』シリーズ(ダドリー役)、『クイーンズ・ギャンビット』

まとめ

『オールド・ガード』は、公開わずか4週間でNetflixの歴代視聴者数トップ10入り(当時)を果たすなど、世界的な社会現象となりました。
特に評価されたのは、単なるアクション映画に留まらないキャラクターの深掘りです。
ジョーとニッキーのカップルが描く、数世紀にわたる「究極の愛」は、アクション映画におけるLGBTQ+表象の金字塔として絶賛されました。

また、主演のシャーリーズ・セロンがスタントのほとんどを自らこなし、古代の武器である斧を使いこなす戦闘シーンは、アクション映画史に残る完成度と評されています。
「死なない」という設定を、無敵の爽快感だけでなく、愛する人が先に死んでいく孤独や、終わりのない苦痛として描いた点は、ジャンルに新たな深みを与えました。
2025年には待望の続編も公開され、その壮大なサーガは今なお多くのファンを魅了し続けています。

作品関連商品

  • 原作コミック:グレッグ・ルッカ著『The Old Guard: Opening Fire』(Image Comics ※輸入版または電子書籍)
  • 動画配信:Netflix(独占配信)
  • 関連グッズ:Funko POP! Movies(アンディなどのフィギュア ※海外限定)