YouTubeで「ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~」

YouTubeで「ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~」

「ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~」とは?(概要)

『ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~』(原題: Warehouse 13)は、アメリカのSyfyチャンネル(旧Sci-Fiチャンネル)で放送されたSFミステリードラマです。

2009年から2014年にかけて、全5シーズン(合計64話)が放送されました。

物語の舞台は、アメリカ政府が極秘裏に管理する、サウスダコタ州の辺境に存在する巨大な倉庫「ウェアハウス13」です。

この倉庫には、歴史上の人物や出来事に関連し、超自然的な力を宿した「遺物(アーティファクト)」が保管されています。

物語は、シークレットサービスの優秀な捜査官であるピート・ラティマーとマイカ・ベリングが、この謎めいた倉庫への異動を命じられるところから始まります。

彼らは、倉庫の管理人であるアーティー・ニールセンの指揮下、世に散らばる新たな遺物を回収し、それが引き起こす不可解な事件を解決するために奔走します。

本作は、『X-ファイル』のような超常現象ミステリーの要素と、『インディ・ジョーンズ』のような冒険活劇の要素を併せ持っています。

さらに、捜査官たちの軽妙な掛け合いを中心としたコメディ要素も強く、シリアスな展開の中にもユーモアを忘れない作風が人気を博しました。

各エピソードで登場するユニークな「遺物」と、それが持つ歴史的背景や奇妙な能力が、視聴者の知的好奇心を刺激する作品となっています。

「ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~」のオープニング動画

(注:本作の公式オープニング映像は、現在多くの地域で著作権上の理由により視聴が制限されています。

そのため、ここでは作品の雰囲気を伝える公式のシーズン1トレーラーをご紹介します。

「ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~」の詳細情報

『ウェアハウス13』は、そのユニークな設定で多くのSFファンを魅了しました。

本作は、同じSyfyチャンネルで放送されていた人気ドラマ『ユーリカ 〜地図にない街〜 (Eureka)』と世界観を共有しています。

そのため、両作品のキャラクターが互いの番組にゲスト出演するクロスオーバー・エピソードが複数製作され、大きな話題を呼びました。

『ユーリカ』のダグラス・ファーゴ(ニール・グレイストン演)がウェアハウス13を訪れるエピソードや、本作のクローディア・ドノヴァンがユーリカの街を訪れるエピソードなどが有名です。

ドラマの企画・製作総指揮は、ジェーン・エスプソン(『バフィー 〜恋する十字架〜』)やD・ブレント・モートらが務めました。

音楽はエドワード・ロジャースが担当し、そのメインテーマ曲は2010年のプライムタイム・エミー賞「オリジナル・メインタイトル・テーマ音楽賞」にノミネートされるなど、高く評価されています。

物語はシーズン5で完結しており、壮大な遺物を巡る戦いと、倉庫で働くエージェントたちの家族のような絆の物語に、明確な結末が描かれました。

日本でもDVDリリースや一部の配信サービスでの放送が行われ、根強いファンを獲得しています。

「ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~」の主要キャストと代表作

本作の魅力は、個性豊かなキャラクターたちと、彼らを演じる実力派の俳優陣にあります。

ピート・ラティマー (Pete Lattimer) – 演:エディ・マクリントック (Eddie McClintock)

直感に優れ、ユーモアを愛するシークレットサービス捜査官。

物事を深刻に考えすぎない楽観的な性格ですが、危険を察知する鋭い「直感(Vibe)」を持っています。

マイカとは対照的な性格で、しばしば軽口を叩き合いますが、固い信頼関係で結ばれています。

  • エディ・マクリントックの代表作:『BONES −骨は語る−』(サリー・ケントン役)、『9-1-1: LA救命最前線』(ゲスト出演)、『シューター』

マイカ・ベリング (Myka Bering) – 演:ジョアンヌ・ケリー (Joanne Kelly)

真面目で几帳面、ルールを重んじるエリート捜査官。

豊富な知識と鋭い観察眼を持ち、遺物に関する詳細な調査を得意とします。

過去のトラウマから慎重になりがちな側面もありますが、ピートや仲間たちと共に成長していきます。

  • ジョアンヌ・ケリーの代表作:『ノンストップ・スリラー「暴走地区-ZOO-」』(アリソン・ショウ役)、『失踪 VANISHED』(サラ・コリンズ役)、『CITY ON A HILL/罪におぼれた街』

アーティー・ニールセン (Artie Nielsen) – 演:ソウル・ルビネック (Saul Rubinek)

ウェアハウス13の現場責任者であり、エージェントたちの上司。

遺物に関する膨大な知識を持つ生き字引のような存在です。

短気で変わり者ですが、部下たちを深く思いやる父親のような一面も持っています。

  • ソウル・ルビネックの代表作:『許されざる者』(映画)、『トゥルー・ロマンス』(映画)、『バーニーズ・バージョン ローマと共に』(映画)

クローディア・ドノヴァン (Claudia Donovan) – 演:アリソン・スカグリオッティ (Allison Scagliotti)

シーズン1の途中から登場する、天才的なハッカー技術を持つ若き女性。

当初はアーティーと対立しますが、その才能を見込まれ、ウェアハウスの正式なエージェントとなります。

ハイテク機器の扱いに長け、チームの技術サポートとして欠かせない存在になります。

  • アリソン・スカグリオッティの代表作:『ヴァンパイア・ダイアリーズ』(ゲスト出演)、『BONES −骨は語る−』(ゲスト出演)、『CSI:科学捜査班』(ゲスト出演)

「ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~」の社会的評価とまとめ

『ウェアハウス13』は、放送開始直後からSyfyチャンネルの歴史において最も視聴されたシリーズプレミアの一つとなり、大きな成功を収めました。

批評家からは、「X-ファイルと『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』をコメディタッチで混ぜ合わせたようだ」と評されました。

特に評価されたのは、主演のピートとマイカ(エディ・マクリントックとジョアンヌ・ケリー)の間に生まれる絶妙な化学反応(ケミストリー)です。

彼らのウィットに富んだ会話と、正反対の性格が補完し合う関係性は、番組の大きな推進力となりました。

また、SFやオカルトというジャンルにありがちな暗さを排除し、明るく楽しい冒険活劇として描いた点も、幅広い視聴者層に受け入れられた要因です。

歴史上のアイテムが不思議な力を持つという設定は、視聴者の想像力をかき立て、エドガー・アラン・ポーのペンやルイス・キャロルの鏡など、実在の(あるいは伝説上の)アイテムが登場するたびに話題となりました。

前述の『ユーリカ』とのクロスオーバーは、当時のテレビドラマとしては珍しい「シネマティック・ユニバース」的な試みの先駆けとも言え、両作品のファンを大いに喜ばせました。

『ウェアハウス13』は、SF、ファンタジー、歴史ミステリー、そしてヒューマンドラマの要素を巧みに融合させ、「遺物を巡る冒険」という独自のジャンルを確立した、2000年代後半から2010年代を代表するカルト的人気ドラマの一つとして記憶されています。

「ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~」の関連商品

本作は全シーズンが完結しており、関連商品としては主に映像ソフトが流通しています。

DVD/Blu-ray

日本では『ウェアハウス13 ~秘密の倉庫 事件ファイル~』として、シーズン1からシーズン4までのDVD-BOXがリリースされていました。

シーズン5(ファイナルシーズン)については、長らく日本版のリリースが待たれていましたが、現在は完全な形での入手が難しくなっています。

中古市場や海外版のコンプリートBOX(リージョンコードや字幕・吹替の有無に注意が必要)が、ファンにとっての主な収集手段となっています。

各シーズンのDVDには、未公開シーンやNG集、製作の舞台裏などの特典映像が収録されている場合が多いです。

書籍・コミック

本作の人気を受けて、アメリカではスピンオフのコミック(アメコミ)やノベライズ(小説版)も出版されました。

これらの多くは英語原著であり、日本語版の入手は困難ですが、作品の世界観をより深く知るためのアイテムとなっています。

グッズ

海外では、ウェアハウス13のロゴが入ったTシャツやマグカップ、作中に登場するガジェット「テスラ(電撃銃)」のレプリカなど、公式ライセンス商品が販売されていました。

これらも現在は生産終了となっているものが多く、コレクターズアイテムとなっています。

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