- 1 YouTubeで「Invasion -インベイジョン-(2005)」!打ち切りSFドラマの傑作、あらすじ、キャスト、評価まとめ
YouTubeで「Invasion -インベイジョン-(2005)」!打ち切りSFドラマの傑作、あらすじ、キャスト、評価まとめ
「Invasion -インベイジョン-(2005)」とは? – 概要と魅力
『Invasion -インベイジョン-』(原題: Invasion)は、2005年から2006年にかけてアメリカのABCネットワークで放送されたSFテレビドラマです。
当時、世界的な大ヒットを記録していた『LOST』の後番組として鳴り物入りでスタートしました。
物語の舞台は、フロリダ州の小さな町ホームステッド。
巨大なハリケーンが町を襲った後、静かに、しかし確実に「何か」が住民たちを侵略していく恐怖を描いた作品です。
派手な宇宙戦争ではなく、水面下で進行する「入れ替わり」の恐怖、そして「自分の家族や隣人が、本当に本人なのか?」という疑心暗鬼を巧みに描いたスリラーとして、一部の視聴者から熱狂的な支持を受けました。
残念ながら視聴率の低迷によりシーズン1(全22話)で完結(打ち切り)となりましたが、その濃密なストーリーと未解決の謎の多さから、現在でも「早すぎた傑作」「カルトSFドラマ」として語り継がれています。
「Invasion -インベイジョン-」のオープニング動画(YouTube)
「Invasion -インベイジョン-」の不気味で印象的なオープニングは、YouTubeでも視聴可能です。
作品の独特な雰囲気を凝縮したメインタイトルをご覧ください。
「Invasion -インベイジョン-」の詳細 – あらすじと見どころ
物語は、フロリダ州の町ホームステッドを巨大ハリケーン「エヴァ」が直撃するところから始まります。
ハリケーンが通過した後、町の人々は復興に向け動き出しますが、水辺では奇妙な光が目撃され、不可解な出来事が続発します。
主人公の一人であるパークレンジャーのラッセル・ヴェイロン(エディ・シブリアン)は、ハリケーンの夜に行方不明になった元妻の捜索中、沼地で未知の生物に遭遇します。
時を同じくして、町の保安官トム・アンダーレイ(ウィリアム・フィクナー)は、ハリケーンの裏で何かを隠蔽しようと不可解な行動をとります。
彼の現在の妻であり、ラッセルの元妻でもあるマリエル(カリ・マチェット)も、ハリケーンの後に奇妙な変貌を遂げていました。
水辺から現れたその「何か」は、人間に寄生し、その人間の記憶や姿を完全にコピーした「ハイブリッド」を生み出していたのです。
彼らは徐々に町の中枢に入り込み、住民たちを「仲間」に引き入れようとします。
ラッセルは、息子のジェシー(エヴァン・ピーターズ)や娘のローズ(アリエル・ゲイド)を守るため、そして侵略の真相を暴くため、トム保安官と対立しながらも調査を進めます。
このドラマの見どころは、誰が人間で、誰が「ハイブリッド」なのか分からないという極度の緊張感です。
昨日まで愛していた家族が、今日は自分を狙う侵略者かもしれない。
そうした人間関係の崩壊と再生、そして家族愛というテーマが、SFの枠を超えて深く描かれています。
特にトム・アンダーレイ保安官の、敵か味方か分からないミステリアスな存在感は、物語全体に大きなサスペンスをもたらしています。
「Invasion -インベイジョン-」のキャストと登場人物
本作は、その後の映画やドラマで大活躍する俳優が多数出演していることでも知られています。
トム・アンダーレイ保安官 (Sheriff Tom Underlay): ウィリアム・フィクナー (William Fichtner)
ラッセル・ヴェイロン (Russell Varon): エディ・シブリアン (Eddie Cibrian)
マリエル・アンダーレイ医師 (Dr. Mariel Underlay): カリ・マチェット (Kari Matchett)
ラーキン・グローヴス (Larkin Groves): リサ・シェリダン (Lisa Sheridan)
ジェシー・ヴェイロン (Jesse Varon): エヴァン・ピーターズ (Evan Peters)
デイブ・グローヴス (Dave Groves): タイラー・ラビーン (Tyler Labine)
ローズ・ヴェイロン (Rose Varon): アリエル・ゲイド (Ariel Gade)
主要キャストの他の代表作品
『インベイジョン』のキャストたちは、他の多くの有名作品でその顔を見ることができます。
ウィリアム・フィクナー (トム・アンダーレイ役)
本作で強烈な印象を残したフィクナーは、実力派の脇役(バイプレイヤー)として数々の大作に出演しています。
- 『プリズン・ブレイク』 (アレクサンダー・マホーン役)
- 『アルマゲドン』 (ウィリアム・シャープ大佐役)
- 『ダークナイト』 (銀行支店長役)
エディ・シブリアン (ラッセル・ヴェイロン役)
正義感あふれる主人公を演じたシブリアンは、テレビドラマを中心に活躍しています。
- 『CSI:マイアミ』 (ジェシー・カルドーザ役)
- 『サード・ウォッチ』 (ジミー・ドーティ役)
- 『TAKE TWO/相棒は名探偵』 (エディ・ヴァレティク役)
カリ・マチェット (マリエル・アンダーレイ役)
侵略者(ハイブリッド)になってしまう難しい役どころを演じたマチェットは、カナダ出身の女優です。
- 『コバート・アフェア』 (ジョーン・キャンベル役)
- 『キューブ2』 (ケイト・フィルソン役)
- 『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』
エヴァン・ピーターズ (ジェシー・ヴェイロン役)
本作ではまだ若手だったピーターズは、現在ハリウッドを代表する個性派俳優の一人となりました。
- 『X-MEN』シリーズ (ピーター・マキシモフ / クイックシルバー役)
- 『アメリカン・ホラー・ストーリー』 (シリーズ多役)
- 『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』 (ジェフリー・ダーマー役)
「Invasion -インベイジョン-」の評価と社会的影響 – まとめ
『Invasion -インベイジョン-』は、批評家からの評価は決して低くありませんでした。
特に、ハリケーン・カトリーナ(2005年8月)がアメリカ南部に甚大な被害をもたらした直後に放送が開始されたため、ハリケーンという自然災害の恐怖と、その後の共同体の崩壊や疑心暗鬼を描いた本作は、皮肉にも現実とリンクする部分がありました。
しかし、前番組『LOST』のような爆発的ヒットには至らず、ストーリーの難解さや展開の遅さも相まって視聴率は伸び悩みました。
結果として、シーズン1(全22話)で打ち切りが決定。
物語は、侵略の第二波を予感させる巨大なクリフハンガー(衝撃的な結末)で幕を閉じ、多くの謎が未解決のままとなりました。
この唐突な終了は、当時リアルタイムで視聴していたファンに大きな衝撃と失望を与えました。
しかし、それと同時に「なぜこの傑作が打ち切られたのか」「あの謎の続きはどうなるのか」と語り継がれることになり、カルト的な人気を博す原因ともなりました。
「あまりにも早くキャンセルされた最高のSF番組の一つ」として、今なお海外ドラマファンの間で名前が挙がる作品です。
もし今、全22話の濃密なSFスリラーを一気見したい気分なら、この隠れた名作に触れてみるのも一興かもしれません。
「Invasion -インベイジョン-」関連商品
本作は放送終了から時間が経過しており、打ち切り作品という性質上、関連商品の入手はやや困難になっています。
DVD:
過去に『Invasion -インベイジョン- COMPLETE DVD BOX』として全22話を収録したボックスセットがリリースされています。
現在は新品での入手は難しく、中古市場やオンラインマーケットプレイスでの取り扱いが中心となっているようです。
配信サービス:
日本国内の主要な動画配信サービス(VOD)での取り扱いは、2025年現在、非常に少ないか、または提供されていない可能性が高いです。
視聴を希望する場合は、DVDのレンタルや中古DVDの購入が主な手段となります。