YouTubeで見る「冒険野郎マクガイバー」!頭脳派ヒーローの概要、キャスト、歴史的評価を徹底解説
「マクガイバー」シリーズの概要
『マクガイバー』は、銃器を極力使わず、該博な科学知識と機知(ウィット)を最大の武器とする秘密エージェント、アンガス・マクガイバーの活躍を描いたアメリカのアクション・アドベンチャードラマです。
日本では特に1985年から放送されたオリジナルシリーズが『冒険野郎マクガイバー』の邦題で絶大な人気を博しました。
主人公のマクガイバーは、ありふれた日用品(例えばペーパー・クリップ、ダクトテープ、ガムなど)を独創的なアイデアで組み合わせ、爆弾を解除したり、脱出路を確保したりします。
この「その場にあるもので何とかする」スタイルは「マクガイバリング(MacGyvering)」という造語を生むほど、社会現象となりました。
派手な銃撃戦よりも、頭脳戦と科学的トリックを重視した点が、他のアクションドラマとは一線を画す大きな特徴です。
2016年からは、設定を一新したリブート版『MACGYVER/マクガイバー』も制作され、新たな世代のファンを獲得しています。
「冒険野郎マクガイバー」伝説のオープニング
(※オリジナル版『冒険野郎マクガイバー』の象徴的なオープニングテーマ)
作品詳細(オリジナル版)
オリジナルシリーズの『冒険野郎マクガイバー』(原題: MacGyver)は、1985年から1992年にかけて全7シーズンがアメリカABCネットワークで放送されました。
製作総指揮には『ハッピーデイズ』で知られるヘンリー・ウィンクラーも名を連ねています。
主人公のアンガス・マクガイバーは、表向きは「フェニックス財団」というシンクタンクに所属するエージェント(またはトラブルシューター)として活動しています。
彼はベトナム戦争での兵役経験(爆発物処理の専門家)を持ちますが、過去の事故(友人の死)をきっかけに銃器の使用を極度に嫌うようになったという背景設定があります。
そのため、任務の遂行にあたっては、物理学や化学の知識を応用した即席の道具作りでピンチを切り抜けます。
物語は世界各地を舞台に、人命救助、スパイ活動、悪の組織の陰謀阻止など、多岐にわたります。
日本ではテレビ朝日系の「日曜洋画劇場」枠などで放送され、主人公の吹き替えを担当した石丸博也氏の名演も相まって、お茶の間の人気を不動のものにしました。
リブート版(2016年~2021年)では、主人公が20代の若者として設定され、チームでの任務遂行が中心となるなど、より現代的なアクションドラマとして再構築されています。
「マクガイバー」の主要キャスト
オリジナル版『冒険野郎マクガイバー』
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アンガス・マクガイバー (Angus MacGyver): リチャード・ディーン・アンダーソン (Richard Dean Anderson)
本作の主人公。天才的な科学知識と応用力を持つフェニックス財団のエージェント。
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ピート・ソーントン (Pete Thornton): ダナ・エルカー (Dana Elcar)
マクガイバーの上司であり、フェニックス財団の運営部長。マクガイバーの良き理解者であり、父親のような存在。
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ジャック・ダルトン (Jack Dalton): ブルース・マッギル (Bruce McGill)
マクガイバーの旧友で、儲け話に目がないお調子者のパイロット。しばしばマクガイバーをトラブルに巻き込む。
リブート版『MACGYVER/マクガイバー』
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アンガス・”マック”・マクガイバー (Angus “Mac” MacGyver): ルーカス・ティル (Lucas Till)
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ジャック・ダルトン (Jack Dalton): ジョージ・イーズ (George Eads)
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ライリー・デイヴィス (Riley Davis): トリスティン・メイズ (Tristin Mays)
キャストの他の代表作品名
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リチャード・ディーン・アンダーソン:
- 『スターゲイト SG-1 (Stargate SG-1)』(ジャック・オニール役)
- 『ジェネラル・ホスピタル (General Hospital)』(テレビドラマ)
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ダナ・エルカー:
- 『スティング (The Sting)』(映画)
- 『刑事コロンボ (Columbo)』(テレビドラマ、ゲスト出演)
- 『特攻野郎Aチーム (The A-Team)』(テレビドラマ、ゲスト出演)
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ルーカス・ティル (リブート版):
- 『X-MEN』シリーズ(映画、ハボック役)
- 『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー (Hannah Montana: The Movie)』(映画)
「マクガイバー」の社会的評価と影響(まとめ)
『冒険野郎マクガイバー』は、1980年代のテレビ界において「暴力に頼らないヒーロー」という新しい理想像を提示した点で画期的な作品でした。
主人公の博識ぶりと独創的な問題解決能力は、多くのアクション作品が銃や筋肉に頼る中で異彩を放ち、「マクガイバーのように賢くなりたい」と子供たちに夢を与えました。
特に教育現場や親世代からの支持が厚く、科学への興味を喚起する教育的な側面も評価されました。
「マクガイバリング(MacGyvering)」という言葉が英語の辞書(オックスフォード英語辞典など)に動詞として収録されるに至った事実は、本作が単なるエンターテインメントを超え、欧米文化に深く根付いた影響を与えた証拠と言えます。
リブート版が制作されたこと自体も、オリジナル版のコンセプトがいかに強力で、時代を超えて愛されているかを示しています。
「マクガイバー」の関連商品(DVD・グッズ)
マクガイバーの世界を追体験できる商品も多数あります。
DVD / Blu-ray
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『冒険野郎マクガイバー』の全シーズンを収録した日本語完全版DVD-BOX(トク選BOXなど)がパラマウントから発売されています。
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リブート版『MACGYVER/マクガイバー』も各シーズンのDVD-BOXがリリースされています。
書籍
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公式ノベライズや、マクガイバーの劇中テクニックを解説する(あるいはパロディする)関連書籍が海外で出版されています。
グッズ
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フェニックス財団のロゴが入ったTシャツやマグカップ、ワッペンなどのファンアイテムが流通しています。
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ドラマの必需品である「スイス・アーミーナイフ(ビクトリノックス製)」は、マクガイバーの愛用品として世界的に知られるようになりました。