【シリーズ最高傑作】『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』徹底解説!衝撃のラストと“I am your father”の真実
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の概要
1980年に公開された『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(原題:Star Wars: Episode V – The Empire Strikes Back)は、ジョージ・ルーカス製作総指揮、アーヴィン・カーシュナー監督によるシリーズ第2作目(時系列では5作目)です。
前作『新たなる希望』が勧善懲悪の痛快なスペース・オペラであったのに対し、本作は徹底して「敗北」と「試練」、そして「悲劇」を描いたダークな作風が特徴です。
しかし、その深みのある人間ドラマ、伝説のジェダイ・マスター「ヨーダ」の登場、ハン・ソロとレイア姫のロマンス、そして映画史上最も有名なドンデン返しであるダース・ベイダーの告白により、多くのファンや批評家から「シリーズ最高傑作」と評されています。
なぜ、主人公たちが傷つき、散り散りになるこの映画がこれほどまでに愛されるのか?
「I am your father.」というセリフに隠された真実とは?
公開から40年以上経った今も色褪せない本作の魅力を、あらすじから制作秘話、哲学的なテーマまで徹底的に解説します。
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の予告編
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の詳細(徹底解説)
あらすじと世界観:反乱軍の撤退とジェダイへの道
デス・スターを破壊された帝国軍は、反乱同盟軍に対して執拗な捜索と攻撃を開始していました。
氷の惑星ホスに秘密基地を築いていたルーク・スカイウォーカーら反乱軍ですが、帝国軍の探査ドロイドによって発見され、巨大兵器AT-ATウォーカーによる総攻撃を受けます。
命からがら脱出したルークは、霊体となったオビ=ワン・ケノービの導きにより、伝説のジェダイ・マスター「ヨーダ」に教えを乞うため、湿地帯の惑星ダゴバへと向かいます。
一方、ハン・ソロとレイア姫、チューバッカ、C-3POを乗せたミレニアム・ファルコン号は、執拗な帝国の追撃をかわし、雲の惑星ベスピンにある「クラウド・シティ」へと逃げ込みます。
そこで彼らを待っていたのは、ソロの旧友ランド・カルリジアンでしたが、すでにダース・ベイダーの魔の手は彼らに迫っていました。
惑星ダゴバでの修行:「行け、あるいは行くな。やってみるなど無い」
本作の核となるのは、惑星ダゴバでのルークとヨーダの対話です。
当初、ルークは小さな緑色の老人が伝説のマスターだとは信じられず、忍耐力のなさを露呈します。
ヨーダがルークに授けるフォースの哲学は、現代社会にも通じる普遍的な教えに満ちています。
特に有名なのが、Xウイングを沼から引き上げることを諦めたルークに対する言葉です。
「違う! やってみるのではない。(やるか、やらぬかだ。試しなどいらん) “No! Try not. Do. Or do not. There is no try.”」
このシーンで、フォースとは単なる超能力ではなく、精神のあり方であり、信じる心の力であることが示されます。
また、修行中の洞窟でルークが見る「自身の顔をしたベイダーの幻影」は、彼自身の中に潜む暗黒面(ダークサイド)への恐怖と、ベイダーとの宿命的な繋がりを示唆する重要な伏線となっています。
クラウド・シティの悲劇とロマンス
一方、ミレニアム・ファルコン号の逃避行では、ハン・ソロとレイア姫の反発しあいながらも惹かれ合う関係が丁寧に描かれます。
カーボン冷凍される直前、レイアが「愛しているわ(I love you.)」と告げ、ソロが「分かっている(I know.)」と答えるシーンは、映画史に残るラブシーンとなりました。
このセリフは脚本では「私も愛している」となる予定でしたが、ハリソン・フォードの提案(アドリブ説もあり)により、ソロのキャラクターを象徴するクールな返しに変更されました。
信頼していた旧友ランドの裏切り、C-3POのバラバラ事件、そしてソロの凍結とボバ・フェットによる連行。
これでもかという絶望的な展開が、物語の緊張感を極限まで高めます。
映画史を変えた衝撃:「No, I am your father.」
クライマックスにおけるルークとダース・ベイダーのライトセーバー戦は、シリーズ屈指の緊張感を誇ります。
未熟なまま修行を切り上げたルークは、ベイダーに圧倒され、右手を切り落とされます。
追い詰められたルークに対し、ベイダーは衝撃の事実を告げます。
「お前が私の父を殺したんだ!」と叫ぶルークに対し、ベイダーは答えます。
「違う。私が、お前の父だ。(No, I am your father.)」
この瞬間、悪の権化と思われていた存在が肉親であるという、ギリシャ悲劇のような運命が明らかになりました。
よく「Luke, I am your father.」と引用されますが、正しくは「No…」から始まります。
この事実は制作当時、最高機密とされ、撮影時にはベイダー役の俳優デヴィッド・プロウズにすら「オビ=ワンがお前の父を殺した」という偽のセリフを言わせていました。
真実はジョージ・ルーカス、監督、そしてルーク役のマーク・ハミル(撮影直前に知らされた)などごく一部しか知らず、吹き替え作業時に初めて真実を知ったキャストたちは驚愕したと言われています。
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のキャストとキャラクター紹介
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ルーク・スカイウォーカー:マーク・ハミル/島田敏(他、水島裕など)
前作の少年らしさを残しつつも、戦争と修行を通じて苦悩する戦士へと成長。
ヨーダとの修行シーンや、片手を失った後の絶望の表情など、演技の深みが増しています。 -
ハン・ソロ:ハリソン・フォード/磯部勉(他、村井国夫など)
反乱軍への義理と自身の自由への渇望の間で揺れる密輸業者。
レイアへの愛を自覚し、自ら犠牲となってカーボン凍結される姿は、彼を真のヒーローにしました。 -
レイア・オーガナ:キャリー・フィッシャー/高島雅羅
氷の惑星ホスで指揮を執る強きリーダー。
ソロとのロマンスでは、ツンデレな態度から情熱的な愛へと変化していく繊細な女性らしさを見せました。 -
ダース・ベイダー:デヴィッド・プロウズ(演)/ジェームズ・アール・ジョーンズ(声)/大平透
本作でその圧倒的な強さと恐怖、そして人間的な背景が掘り下げられました。
部下の失態を許さず次々と処刑する冷酷さと、息子を皇帝に背かせて共に銀河を支配しようとする野心が描かれます。 -
ヨーダ:フランク・オズ(操作・声)/永井一郎(他、辻村真人など)
900歳のジェダイ・マスター。
人形(パペット)でありながら、その表情や動きは生きているかのようにリアルで、CG全盛の現代でも「帝国の逆襲のヨーダが一番リアル」というファンは多いです。 -
ランド・カルリジアン:ビリー・ディー・ウィリアムズ/若本規夫
クラウド・シティの執政官であり、ソロの悪友。
街を守るために友を売りますが、良心の呵責から反乱軍に協力します。
彼の裏切りと改心も本作の重要なサブプロットです。
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のキャストの代表作品と経歴
マーク・ハミル(ルーク役)
『スター・ウォーズ』後、俳優としてのキャリアに悩みましたが、後に声優として大成。
特にアニメ版『バットマン』のジョーカー役は「最高のジョーカー」と絶賛されています。
エピソード8『最後のジェダイ』での老ルークの演技も話題となりました。
フランク・オズ(ヨーダ役)
『セサミストリート』のミス・ピギーやクッキーモンスターなどを操る伝説的なパペッターであり、映画監督でもあります。
彼が命を吹き込んだからこそ、ヨーダは単なる人形を超えた師としての威厳を持つことができました。
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のまとめ(社会的評価と影響)
公開当初、あまりに暗い結末に批評家の反応は賛否両論でした。
「ハッピーエンドではない」「物語が終わっていない」という戸惑いがあったのです。
しかし、時間が経つにつれて、その悲劇性こそが物語に深みを与え、キャラクターを成長させたとして評価が急上昇しました。
現在では、IMDbやRotten Tomatoesなどの映画評価サイトにおいて、シリーズ最高得点を記録し続けています。
「3部作の2作目はダークにする(そして傑作になる)」というハリウッドの定説(例:『ダークナイト』など)を作ったのは、間違いなく本作です。
ヒーローが敗北し、片手を失い、友を奪われた状態で終わる。
それでも最後に銀河を見つめるルークとレイアの姿に「希望」を感じさせるエンディングの美しさは、映画史に残る芸術と言えるでしょう。
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(ルークに手を差し伸べるポーズも再現可能。あの名シーンをデスクで再現できます)

