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【閲覧注意】シリーズ最恐のトラウマ回!『トーチウッド』第6話「カントリーサイド」あらすじ・考察・ネタバレ解説

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【閲覧注意】シリーズ最恐のトラウマ回!『トーチウッド』第6話「カントリーサイド」あらすじ・考察・ネタバレ解説

「カントリーサイド(Countrycide)」の概要

英国BBCのSFドラマ『トーチウッド』シーズン1の中でも、視聴者に最も強烈なトラウマと恐怖を植え付けたエピソードとして名高いのが、第6話「カントリーサイド(原題:Countrycide)」です。

普段はエイリアンや時空の裂け目を相手にするトーチウッドですが、このエピソードは全く異なります。舞台は電波も届かない山奥。ジャンルはSFから突如として「スプラッター・ホラー」へと変貌します。

「エイリアンよりも恐ろしいのは人間である」という残酷なテーマを描ききり、そのあまりの衝撃度からファンの間で伝説となっているこのエピソードについて、あらすじから結末、そして背筋が凍る「犯人の動機」までを徹底解説します。

「カントリーサイド」の詳細

平和なキャンプが一転、殺戮の森へ

物語は、カーディフ近郊のブレコン・ビーコンズ国立公園で相次ぐ謎の失踪事件を調査するため、トーチウッドのメンバーがキャンプに向かうところから始まります。

当初は「エイリアンの仕業だろう」と予測し、テントを張って少しピクニック気分でもあったメンバーたち。しかし、夜になると状況は一変します。

暗闇の中から何者かが襲撃し、乗ってきた車(SUV)は奪われ、チームは森の中でバラバラに分断されてしまいます。

無線も通じず、武器も限られた状況下で、正体不明の敵に狩られていく恐怖。それはまるで『悪魔のいけにえ』や『クライモリ』といった往年のホラー映画のような展開です。

明かされる「怪物」の正体

ジャック、イアント、トシコ、そしてグウェンとオーウェンは、それぞれ捕らえられ、村にある一軒の屋敷へと連れて行かれます。そこで彼らが目撃したのは、エイリアンのテクノロジーでも怪物でもなく、ただの「人間たち」でした。

この村に住むシャーマン一家と村人たちは、通りかかる旅人を罠にかけ、殺害し、その肉を食べるカニバリズム(人肉食)集団だったのです。

屋敷の地下室や冷蔵庫には、切断された人体の一部や臓器が保存されており、その生々しい描写は視聴者に強いショックを与えました。彼らはエイリアンに操られているわけでも、ウイルスに感染しているわけでもありません。正真正銘、正気の人間たちでした。

戦慄の動機:「幸せになるから」

なんとか拘束を解き、反撃を開始するトーチウッド。ジャックの指揮のもと、銃撃戦の末に村人たちを制圧します。

事件解決後、グウェンは生き残った村のリーダー、エヴァン・シャーマンに問いかけます。「なぜこんなことをしたのか?」「何があなたたちをそうさせたのか?」と。

視聴者の誰もが、何らかの理由(狂気、宗教、儀式など)を期待したその瞬間、エヴァンは静かに微笑んでこう答えました。

「Because it makes me happy.(それが私を幸せにするからだ)」

この言葉こそが、本エピソードが「最恐」と呼ばれる所以です。理解不能な悪意ではなく、単なる快楽のために同族を食らう人間の闇が、どんなエイリアンよりも恐ろしいことを突きつけました。

エピソードの結末と影響

事件は解決しましたが、メンバーの心には深い傷跡が残りました。

特にグウェンは、人間の底知れぬ悪意に触れたショックから立ち直れず、心の隙間を埋めるようにして、同僚のオーウェンと肉体関係を持ってしまいます。

これは彼女の恋人リスへの裏切りであり、その後のシーズンの人間関係を複雑にする重要な転機となりました。

エイリアンやガジェットに頼らず、純粋なサイコホラーとして成立させた本作は、脚本家クリス・チブナル(後に『ドクター・フー』のショーランナーとなる)の手腕が高く評価されている傑作です。

「カントリーサイド」の参考動画

まとめ

第6話「カントリーサイド」は、『トーチウッド』というドラマが単なる『ドクター・フー』のスピンオフに留まらない、大人向けのハードな作品であることを決定づけた一作です。

「時空の裂け目(リフト)」の影響は何もなく、ただそこにあったのは人間の狂気だけ。ジャック・ハークネスでさえも「人間についての理解」に苦しむ姿が描かれます。

ホラー耐性がない方には閲覧注意の回ですが、人間の心理や業を描くドラマとしては一級品です。観終わった後、絶対に忘れられない強烈な後味を残す「カントリーサイド」。心してご覧ください。

関連トピック

ブレコン・ビーコンズ(Brecon Beacons): ウェールズにある実在の国立公園。美しくも広大な自然は、時に孤立無援の恐怖を演出する舞台となる。

カニバリズム: 人間が人間の肉を食べる行動。多くのホラー映画の題材となってきたタブー。

クリス・チブナル: 本エピソードの脚本家。本シリーズのメインライターの一人であり、後に『ブロードチャーチ』などのヒット作も生み出す。

グウェンとオーウェン: このエピソードをきっかけに不倫関係(肉体関係)に発展する二人。チーム内のバランスを崩す要因となる。

関連資料

DVD『トーチウッド シーズン1』: 「カントリーサイド」を含む初期エピソードを収録。

映画『悪魔のいけにえ』: 本エピソードのオマージュ元とも言われる、田舎での狂気を描いたホラー映画の金字塔。

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