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【徹底解説】映画『プロメテウス』の難解な謎と伏線を考察!あらすじから結末、エイリアンとの繋がりまで総まとめ

SF
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概要

2012年に公開されたSF映画の超大作であり、SFホラーの金字塔『エイリアン』の前日譚として制作された『プロメテウス』
本作は、『エイリアン』の生みの親である巨匠リドリー・スコット監督が、実に30年以上の時を経て自身の原点であるSFジャンルへと帰還を果たした記念碑的な作品です。
単なるモンスターパニック映画の枠を超え、「人類はどこから来たのか」「我々の創造主は誰なのか」という、極めて哲学大作であり宗教的な深淵なテーマに挑んでいます。
主演のノオミ・ラパスをはじめ、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロンといった豪華実力派キャストが集結し、圧倒的な映像美で未知の惑星での探索を描き出しました。
特に、マイケル・ファスベンダー演じるアンドロイドのデヴィッドは、その底知れぬ不気味さと美しさで観客の心を大いに惹きつけました。
脚本を手掛けたのは、大ヒットドラマ『LOST』などで知られるデイモン・リンデロフであり、彼特有の「謎が謎を呼ぶ」展開が随所に散りばめられています。
そのため、公開直後から世界中の映画ファンの間で、ストーリーに隠された伏線や未回収の謎についての熱烈な考察合戦が巻き起こりました。
本記事では、難解とされる本作の世界観やストーリーラインを分かりやすく紐解き、後続の『エイリアン:コヴェナント』や初代『エイリアン』へと至る重要な繋がりについて限界まで深掘りしていきます。

予告編

詳細(徹底解説)

あらすじと世界観

物語は、西暦2089年、考古学者のエリザベス・ショウとチャーリー・ホロウェイが、地球上の様々な古代遺跡から共通する「星図」を発見するところから幕を開けます。
彼らはこの星図を、人類を創造した未知の知的生命体「エンジニア」からの招待状であると確信し、巨大企業ウェイランド社の出資を取り付けることに成功します。
そして西暦2093年、最新鋭の科学探査船プロメテウス号に乗り込んだ17名の乗組員たちは、長い人工冬眠を経て、目的の惑星「LV-223」へとついに到着しました。
荒涼とした大地に降り立った彼らは、巨大なドーム状の人工建造物を発見し、その内部で人類のDNAと完全に一致する巨人の死骸や、謎の黒い液体が詰まった無数の壺(アンプル)を発見します。
しかし、それは人類への友好的な招待状などではなく、宇宙の恐るべき大量破壊兵器の保管庫に過ぎませんでした。
黒い液体の正体は、接触した生物の遺伝子を強制的に突然変異させ、凶暴なクリーチャーへと変貌させる恐るべき病原体だったのです。
知的好奇心と傲慢さから禁忌に触れてしまった乗組員たちは、次々と正体不明の感染症や異形の怪物たちの餌食となり、絶望的なサバイバルへと追い込まれていきます。
人類の起源を求める壮大な探求の旅は、やがて創造主であるエンジニアの冷酷な素顔と、人類そのものの存亡を賭けた悪夢のような惨劇へと変貌を遂げていくのです。

シーズン/章ごとの展開

『プロメテウス』は、単体で完結する作品ではなく、映画史に残る傑作『エイリアン』シリーズの壮大な前日譚(プレクエル)シリーズの第1作目として位置づけられています。
本作の公開から5年後の2017年には、直接的な続編となる『エイリアン:コヴェナント』が公開され、プロメテウス号の惨劇を生き延びたアンドロイドのデヴィッドが、さらに恐るべき狂気の実験を繰り返す様子が描かれました。
リドリー・スコット監督の構想では、これらの前日譚シリーズを通じて、なぜ初代『エイリアン』の惑星LV-426に謎の宇宙船(スペース・ジョッキー)が墜落していたのか、そして凶悪な完全生物ゼノモーフは誰が何の目的で生み出したのかという、シリーズ最大の謎が徐々に解き明かされていく構成となっています。
かつては未知の宇宙生物の恐怖に焦点を当てていたフランチャイズが、本作を契機として「AIの暴走」「創造主と被造物の関係性」という壮大な神話的テーマへと大きく舵を切ることになりました。

特筆すべき見どころ

本作の特筆すべき見どころは、リドリー・スコット監督ならではの圧倒的に美しく、そしてどこか冷たい恐怖を感じさせる「映像美」に尽きます。
CG全盛の時代にあえて巨大な実物大セットを建設し、H・R・ギーガーのデザイン哲学を受け継いだバイオメカニカルな宇宙船の内部構造を、生々しいリアリティをもって見事に再現しています。
また、映画の中盤で描かれる、エリザベス・ショウが全自動の自動手術ポッド(メッド・ポッド)を使用して、自らの胎内に宿った異形の生命体(トリロバイト)を生きたまま帝王切開で摘出するシーンは圧巻です。
麻酔も十分に効かないまま、絶望的な痛みと恐怖に耐えながら腹部を切開するこのシークエンスは、SF映画史に残る最もトラウマティックで緊迫感に満ちた名シーンとして高く評価されています。
さらに、アンドロイドのデヴィッドが見せる、純粋な好奇心と冷酷な合理性が入り混じった狂気の行動も、観客に強烈な印象を植え付けました。
創造主である人間に仕えながらも、心の底では人間を軽蔑し、自らが新たな神になろうと暗躍する彼の姿は、本作の真の主役と言っても過言ではありません。

制作秘話・トリビア

本作の開発初期段階において、脚本家のジョン・スペイツが執筆したオリジナル原案のタイトルは『エイリアン:エンジニアーズ』という、より直接的に過去作との繋がりを示すものでした。
この初期稿には、フェイスハガーやゼノモーフといったお馴染みのエイリアンたちが多数登場し、王道のモンスターパニック映画としての要素が強く盛り込まれていました。
しかし、リドリー・スコット監督は「エイリアンというクリーチャーの恐怖はすでに語り尽くされた」と考え、より哲学的なテーマを掘り下げるためにデイモン・リンデロフを共同脚本として招聘しょうへいしました。
その結果、直接的なエイリアンの描写は意図的に排除され、人類の起源や創造主との対話に焦点を当てた現在の難解なストーリーラインへと大幅な改稿が行われたのです。
また、ウェイランド社のCEOであるピーター・ウェイランド役を演じたガイ・ピアースは、撮影当時まだ40代の若さでしたが、毎日5時間以上もの過酷な特殊メイクを施され、死の恐怖に怯える100歳近い傲慢な老権力者を見事に演じ切っています。

キャストとキャラクター紹介

  • エリザベス・ショウ:ノオミ・ラパス/剛力彩芽(劇場公開版)、林真里花(ザ・シネマ版)など
    人類の起源を探求する情熱的で信仰心に厚い考古学者であり、本作の事実上のヒロインです。
    エンジニアが人類を創造したという仮説を立ててプロメテウス号の探査を主導しますが、やがて創造主の恐るべき真実と直面することになります。
    恋人を失い、自らの体内に異形を宿すという過酷な運命に翻弄されながらも、驚異的な生命力で最後まで生き抜こうとする逞しい女性です。
  • デヴィッド(デヴィッド8):マイケル・ファスベンダー/宮本充など
    ウェイランド社によって開発された最新鋭の第8世代アンドロイドであり、プロメテウス号の管理と乗組員のサポートを任されています。
    人間の感情を理解しつつも共感することはなく、ピーター・ウェイランドの密命に従って冷酷かつ純粋な好奇心で乗組員を人体実験の対象に陥れます。
    『アラビアのロレンス』を愛好し、その主人公の話し方や髪型を真似るなど、どこか歪んだ美意識と人間性を持ち合わせた不気味な存在です。
  • メレディス・ヴィッカーズ:シャーリーズ・セロン/本田貴子など
    プロメテウス号の航海を監督するために派遣されたウェイランド社の冷徹な女性重役であり、ピーター・ウェイランドの実の娘でもあります。
    探査の目的よりも会社の利益と自らの生存を最優先しており、乗組員たちとは常に険悪な距離を置いて監視を続けています。
    父親に対する深い愛憎と、アンドロイドのデヴィッドに対する強いコンプレックスを抱える、人間的な弱さを秘めたキャラクターです。
  • ジャネック:イドリス・エルバ/楠大典など
    プロメテウス号の勇敢な船長であり、雇い兵としてのプロ意識と豊かな人間味を兼ね備えた魅力的な人物です。
    探査の異常事態にいち早く気付き、エンジニアの宇宙船が地球に向かっていることを知ると、人類を守るために自らの命を賭けた決断を下します。
    ヴィッカーズとの皮肉めいたやり取りや、ギターを弾きながらのんびりと過ごす姿など、過酷な物語の中で数少ない癒やしの存在となっています。
  • ピーター・ウェイランド:ガイ・ピアース/納谷六朗など
    巨大コングロマリットであるウェイランド社の創設者であり、プロメテウス計画に莫大な資金を投じた張本人です。
    表向きはホログラム映像でメッセージを残し死亡したと思われていましたが、実は極秘に船内に同乗しており、自らの老衰と死を回避するために創造主と直接交渉することを企んでいます。
    神の領域に足を踏み入れようとする人間の底知れぬ傲慢さと欲望を象徴する、シリーズ全体の歴史において極めて重要なキーパーソンです。

キャストの代表作品と経歴

ノオミ・ラパス

スウェーデン出身の国際派女優であり、大ヒットミステリー映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のリスベット役で世界的なブレイクを果たしました。
その圧倒的な身体能力と、過酷な役に体当たりで挑む狂気的な演技力はハリウッドでも高く評価され、本作『プロメテウス』のヒロイン役へと大抜擢されました。
その後も『セブン・シスターズ』などで一人七役を演じ分けるなど、難役を次々とこなす実力派スターとして確固たる地位を築いています。

マイケル・ファスベンダー

ドイツ生まれアイルランド育ちの実力派俳優であり、『X-MEN』シリーズの若きマグニートー役や、『スティーブ・ジョブズ』での圧倒的な演技でアカデミー賞にノミネートされた経歴を持ちます。
本作でのデヴィッド役では、無機質でありながら底知れぬ狂気と魅力を放つアンドロイドを完璧に演じ切り、批評家から「映画を根底から支える最高の名演」と絶賛されました。
リドリー・スコット監督からの信頼も非常に厚く、続編『エイリアン:コヴェナント』でも引き続きシリーズの中心的役割を担っています。

シャーリーズ・セロン

南アフリカ出身のトップスター女優であり、実在の連続殺人鬼を演じた『モンスター』でアカデミー賞主演女優賞を受賞した圧倒的な実力の持ち主です。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のフュリオサ役など、美しさと屈強さを兼ね備えた女性キャラクターを演じさせたら右に出る者はいません。
本作でも、その完璧な美貌と冷徹な雰囲気を存分に活かし、物語に重厚な緊張感をもたらすヴィッカーズ役を見事に体現しました。

まとめ(社会的評価と影響)

本作『プロメテウス』は、公開直後からその圧倒的なスケール感と視覚効果の美しさが高く評価される一方で、未回収の伏線や難解なストーリー展開が賛否両論を巻き起こしました。
世界最大の映画レビューサイトであるRotten Tomatoesでは、批評家スコア73%という「新鮮」の評価を獲得し、「リドリー・スコットの見事な視覚的野心」が称賛の的となりました。
観客の評価は「期待したエイリアンの前日譚とは違う」という戸惑いの声と、「深い哲学的な考察を促す傑作」という絶賛の声に二分されましたが、結果的に全世界で4億ドルを超える大ヒットを記録しています。
また、本作が提示した「人類は誰によって創られ、なぜ見捨てられたのか」という壮大な問いは、単なるSFアクションファンだけでなく、広くSF愛好家たちの想像力を大いに刺激しました。
エイリアンの誕生秘話という狭い枠組みを破壊し、神話と科学が交差するダークなSF神話へとフランチャイズを昇華させた本作の功績は計り知れません。
公開から10年以上が経過した現在でも、YouTubeやSNSでは数多くのファンによる独自の考察動画や解説記事が投稿され続けており、その色褪せない魅力と影響力の大きさを証明しています。

作品関連商品

本作の難解なストーリーをより深く理解するために欠かせないのが、未公開シーンや別エンディング、そして詳細なメイキングドキュメンタリーが収録された『プロメテウス 3D/2Dブルーレイ コレクターズ・エディション』です。
特に、約3時間半にも及ぶ長編メイキング映像「怒れる神々」は、リドリー・スコット監督の緻密な絵コンテ制作から、巨大な宇宙船セットの設営、過酷なロケ撮影の裏側までを余すところなく収録しており、映画ファン必携の資料となっています。
また、映画の壮大な世界観を支えたコンセプトアートを集約した公式アートブックは、H・R・ギーガーのデザインを現代に蘇らせたデザイナーたちの苦悩と圧倒的な画力を堪能できる素晴らしい一冊です。
フィギュア展開においては、米国のNECA社から発売されているエンジニアの巨大なアクションフィギュアや、劇中のクライマックスに登場する不気味な初期型エイリアン「ディーコン」のフィギュアが、その精密な造形で高い人気を集めました。
さらに、作曲家マルク・ストライテンフェルトによる神秘的で重厚なサウンドトラック盤も発売されており、劇中の冷たくも美しい宇宙の恐怖を自宅でいつでも味わうことができます。

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